寒い~。 冬将軍様 到来。今日の高崎市は群馬名物「からっ風」が猛威を振るっています。

買ってはいけない中古パソコンシリーズ その4です。

(過去の記事はこちら)
買ってはいけない中古パソコン その3
買ってはいけない中古パソコン その2
買ってはいけない中古パソコン その1

今回はキーボード交換に関する記事です。

最近のノートパソコンのキーボードには「アイソレーション」タイプのキーボードが採用される機種も増えてきました。
アイソレーション(isolation)とは、「隔離」とか「分離」とか「孤立」という意味で、一個一個のキーの間隔が従来のキーボードに比べて「広くなっている」「くっついてない」キーボードです。

従来のキーボード↓


アイソレーションキーボード↓


さて、ここからが本題です。
先日、一部のキーが反応しないトラブルで、NECのアイソレーションキーボード型パソコンが持ち込まれました。
診断してみると、おそらくキーボードの経年劣化によるトラブルだと思われましたので、PCを分解してキーボードを交換しようとしたところ、
内部はこんな感じになっていました。
銀色の金属プレートの下にキーボードがあります。


注目すべきは、この金属プレートおよび、キーボードがプラスチック溶着(溶接)でPCに留められている点です。

従来のキーボードはネジやプラスチックの爪で固定されている機種が多いのですが、アイソレーションキーボードはプラスチック溶着でパームレストに固定されている機種が増えています。

プラスチック溶着で留められていると、それを剥がすのは、カッター等で削り取るか、ハンダゴテで溶かして取ることになります。(溶着スポット数も40~80カ所くらいあるかも)
キーボードを取ることは一般の人でも可能ですが、取り付けることはほぼ不可能!
(もしかしたら ハンダゴテとかグルーガンとかでつけられるかもしれませんが、自己責任です)

では、メーカーはどうやってキーボードを交換するかというと、キーボードはパームレストに溶着されているので、キーボードとパームレストごと交換しています。
(パームレスト↓)


そのため、メーカー修理だと 修理費用が高額になります。
一例(税込み) 
NEC \16,830~¥46,090
富士通 \14,850~ (上限記載なし)
dynabook ¥37,300~ (上限記載なし)

ざっくりですが、従来型キーボードなら15,000円~20,000円くらい、アイソレーションキーボードだと35,000~45,000円くらいと予想できます。

もし中古で買ったPCのキーボードが故障した場合、この金額を出すのは気が引けますね。

ちなみに、キーボードはハードディスクほどではないにせよ、意外と故障します。
デスクトップ型パソコンなら、キーボード単体で交換できますので、安くすみます。
(有線接続なら1000円台から買えますし、無線でも2000円~)

アイソレーションキーボードを採用し、プラスチック溶着されている機種の一部を記載しておきます。

NEC NS500・NS550・NS600・NS700シリーズ
DELL Inspiron 17 5767
dynabook T45 T55 T65 T75 T85
ASUS X202E
(このほかのメーカーにも複数あります)

NECのNS700シリーズは、CPUにCore-i7とかRyzen7とかを採用し、ストレージにSSDを採用してたりするので、PCの動作速度は相当速いです。
キーボードが壊れなければ、買うのは「アリ」です。