知っていましたか?
宮城県内では、昨年から今年までに放射性廃棄物を一般廃棄物としてすでに焼却済みです。


8000ベクレル以下廃棄物 仙台で試験焼却

2015年07月14日火曜日 河北新報

仙台市は13日、福島第1原発事故で放射性物質に汚染された牧草とほだ木の試験焼却を始めた。環境に影響がないことが確認されれば、本格焼却を始める。
放射性セシウムが1キログラム当たり8000ベクレル以下の牧草22.5トンとほだ木20トンが対象。通常のごみと一緒に、ごみ焼却施設の葛岡(青葉区)、今泉(若林区)、松森(泉区)の3工場で、牧草を1日計4.5トン、ほだ木を同4トン燃やす。試験焼却は17日まで。
市内には、原発事故があった2011年度に刈り取った牧草327トンとほだ木245トンがあり、国や県の指示の下、各生産者が保管管理している。
昨年秋の測定では、牧草の放射能レベルは最高で1キログラム当たり約5400ベクレル、平均490ベクレルだった。ほだ木は最高160ベクレル、平均135ベクレルだった。ともに最低は検出限界値未満だった。
国は8000ベクレルを超える指定廃棄物の最終処分場建設を目指し、県などと調整を進めている。市は指定廃棄物未満の廃棄物の焼却方法で国と協議を進めてきた。国の予算が付いたため、試験焼却を始めた。
市農業振興課の佐々木孝弘課長は「廃棄物の投入前と投入後の環境変化を調べ、異常がなければ年度内に全ての処理を終わらせたい」と話した。


放射性物質含む廃棄物焼却開始

2015年08月24日 21時07分 NHK

仙台市は、原発事故で発生した放射性物質の濃度が1キログラムあたり8000ベクレル以下の「農林業系廃棄物」について、24日から本格的に焼却して処理する作業を始めました。
東京電力福島第一原発の事故で発生した放射性物質を含む牧草やきのこの原木などのうち、放射性セシウムの濃度が1キログラムあたり8000ベクレル以下の「農林業系廃棄物」は、市町村などが一般のごみとして処理することが法律で定められています。
農林業系廃棄物をめぐっては、震災から4年以上が過ぎて各地で腐敗が進むなどして問題になっていますが、農家がおよそ530トン分を保管する仙台市は、「試験焼却の結果、安全性が確認された」などとして、24日から本格的に廃棄物の焼却作業を始めました。
仙台市青葉区の農家では、市から委託を受けた作業員が出て、およそ2トンの牧草ロールを解体してトラックに積み込み、周辺の放射線量の値を計りました。
市によりますと、作業の前と後で空気中の放射線量の値に特に変化はなかったということです。
その後、牧草は若林区のゴミ処理施設に運ばれ、トラックの荷台から次々に降ろされていました。
焼却作業は来年2月まで市内3か所のゴミ処理施設で行われ、3つの施設であわせて1日最大8.5トンを上限に一般のゴミに混ぜて焼却されます。
仙台市は、ゴミ処理施設から出る焼却灰や、施設周辺の放射線量の値を定期的に検査して、結果をホームページなどで公表することにしています。
仙台市農業振興課の佐々木孝弘課長は「農家が生産の支障になるので困っている現状があり、焼却処理を進めている。一方で、放射性物質に対する懸念があることも承知しており、検査の数値を知らせるなど市民の不安や懸念の払拭に努めたい」と話していました。
焼却が行われるのに先だって、ゴミ処理施設の周辺の住民への説明会が開かれ、市の担当者が焼却に理解を求めましたが、出席者からは安全性への懸念や不安の声が相次ぎました。
説明会は、ゴミ処理施設の周辺に住む住民や農林業系廃棄物の焼却に反対する市民団体が開き、子どもを連れた母親やお年寄りなどおよそ50人が出席しました。
このなかで仙台市の担当者は先月行った試験焼却の際、空気中の放射線量や、灰の中の放射性物質の濃度は焼却の前と後でほとんど変わらなかったとする調査結果を説明しました。
その上で、「数値は国の基準を下回っており、安全の範囲内だと考えている」として、焼却を始めることに理解を求めました。
これに対し、出席者からは「きょうから始めるのに、きょう説明するのはおかしい」とか、「仮に事故や健康被害があった場合、誰が責任をとるのか。今からでもやめてほしい」など安全性への懸念や不安の声が相次ぎました。
市民団体の事務局長を務める広幡文さんは、「納得できない。工場の煙突から出てくるガスに放射性物質が含まれているのではないかという不安がぬぐえない。市は周辺住民の声を聞いて、しっかり説明してもらいたい」と話していました。
原発事故で発生した放射性物質の濃度が1キログラムあたり8000ベクレル以下の「農林業系廃棄物」は、ゴミ処理施設の周辺に住む住民の理解が得られないなどの理由から処理が進まず、保管の長期化によって腐敗が進んでいます。
環境省の調査によりますと、去年11月の時点で県内で「農林業系廃棄物」を保管している自治体は31市町村で、その量は4万7000トンあまりにのぼっています。
県によりますと、これまでに処理を完了させた自治体は利府町だけで、現在でもほとんどの自治体で処理が進まず、保管されたままになっているということです。


基準以下の放射能ごみ焼却を開始 仙台市

2015年8月25日03時00分 朝日新聞

仙台市は24日、福島第一原発事故で放射能汚染されたごみの本格的な焼却を始めた。シイタケのほだ木と牧草計約530トンを来年2月までに燃やし終える。不安を抱く市民の理解を得るため、市は焼却灰などの放射線量を測って公表する。
この日は今泉(若林区)と葛岡(青葉区)、松森(泉区)の3工場に、牧草4トンが運び込まれた。通常のごみと混ぜて燃やす。
これまで市内の畜産家9軒とシイタケ農家5軒が保管していた。早く処分するよう要望され、市は7月に試験的な焼却をして、工場付近への環境影響が十分小さいことを確かめた。
市農業振興課の担当者は24日、松森工場近くの市民団体に呼ばれ、安全性を説明した。佐々木孝弘課長は「求めがあれば担当者が出向いて説明する」。
放射性セシウムが1キロあたり8千ベクレル超の「指定廃棄物」は、国が造る特殊な施設に処分されるが、この濃度以下は自治体が処分を担う。県循環型社会推進課によると、県内では25市町村が約4万7千トンを抱えていて、処理を終えたのは利府町だけという。

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