今年の全日本大会が終わりました。
運営の皆さま、本当にお疲れさまでした。今年は、運営に関して何かと暗い話が多かったですが、これもひとえにマイクロマウス大会の持続性を真剣に考えてのことと思います。なにとぞ、今後もよろしくお願いいたします。
参加者の皆さまもお疲れ様でした。年々レベルが高くなっており、クラシックエキスパートも予選から頭おかしいレースになっていて、よかったと思います。
さて、私のマウスの結果は・・・
クラシック競技エキスパートクラス予選・・・3秒585 (5位)
クラシック競技エキスパートクラス決勝・・・9秒403 (6位入賞)
ということで、6位に滑り込み、入賞を果たしました。去年、決勝にすら出場できなかっただけに、とてもうれしいです。
また、4年連続でMice部員からクラシックエキスパート入賞者を出せたということで、Miceにも少しは貢献できたかなと思います。
記録になった3走目で使用したパラメータは以下です。
最高速: 2.5m/s
加速度: 17m/s^2
ターン速度: 2.3Gターン
(90deg (str. to str.)) 1.6m/s, (90deg (diag. to diag.)) 1.3m/s, (45deg (str. to diag.)) 1.4m/s, (45deg (diag. to str.)) 1.7m/s, (135deg (str. to diag.)) 1.4m/s, (135deg (diag. to str.)) 1.4m/s, (180deg) 1.4m/s
改めて見てみると、一週間で調整したとはいえ、遅いパラメータですね・・・。よくこれで入賞できたな・・・。
最高速がやたらと遅いのは、これ以上の速度で走るとジャイロ角速度が振動する現象に(予選前日に)気づいたからです。
おかげで、長い直線が出てくると吸引無しのマウスにすら負けかねない状況でしたが、予選決勝ともに小刻みにターンする経路で、不利があまり出なかった上に、その経路をMaxパラメータで走り切ることができました。迷路運に助けられての入賞です。
また、吸引力が50g程度しかないため、2.8Gターンをしようとすると破滅的な横滑りが起きてしまい、2.3Gターンにとどまりました。
前回の記事で紹介したような問題もあって、ターンの再現性もなく心配だったのですが、なぜか本番では走りましたね。柱にコツコツぶつかってはいたので、そこでうまくずれてくれたのでしょう。
今回、何とか一週間での調整が間に合ったのは、一昨年作ったターンシミュレータとターン軌跡自動補正機構により、ターンの調整をあまりしなくてよくなっていたことが大きな要因だと思います。
一昨年の自分、本当にありがとう。
今年は、去年作って動かなかった奇抜なマウスを放り出すことなく、何とかハードウェア(タイヤor電子回路)の限界値付近で動かせるようにしたという点において、非常に意義ある年だったと考えています。
これで、心おきなく新たな挑戦に進めそうです。
しかし、何やら海外遠征に行くらしいという噂もあるので、今年のマウスも動かせる状態を保ちながら、新作をコツコツと進めていきたいです。
最後に、個人的な謝辞を。
毎度のことながら、大会直前にふらっと現れる幽霊部員を受け入れてくれるMiceの懐の深さには、感謝してもしたりません。本当にありがとう。
また、実は予選3日前に吸引ファンを割ってしまい、接着剤で無理やりとめて使っていましたが、
予選前日にFNDくんに勧められ、FNDくんの持っていたPOM板から新しい吸引ファンを削り出し、本番ではそちらを使用しました。
FNDくん、本当にありがとう。