※タイトルの通り明るい内容ではないですし、場合によっては生々しく不快な気分にさせてしまうかもしれませんのでご注意ください。
特に本記事では手術の内容について触れています。
痛々しい表現等が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
2月某日、KLC基準でグレードAの凍結胚盤胞を移植しました。
今回の記事は子宮内吸引手術をした日の記録です。
これまでの記事
※記事内では移植後から何日目かわかりやすくするためにBT〇という書き方をしています(移植日=BT0)
手術の事前説明
手術前日BT19(つまり前回の記事の、胎嚢が確認できなかった日のこと)、今回の手術の内容の説明を受けました。
・右側の卵管に胎嚢が癒着している可能性が高いがこの時点では確定診断はできない
・なのでとりあえずBT20に子宮内吸引手術をしてみて、翌日BT21にhcgを測ってちゃんと下がっていたら胎嚢が吸引できたということで腹腔鏡手術をしなくてすむので身体への影響が少なくて済む
・ただBT21のhcgが下がっておらず横ばいもしくは増加していたら胎嚢が吸引できなかったことになるので子宮外妊娠が確定し、さらに翌日BT22に腹腔鏡手術となる
以上の説明を受けました。
子宮内吸引手術は静脈麻酔で日帰り手術とのこと。
私服で施術となる(ので、はっきりとは言われてないけどスカートで来てとのこと)
子宮内吸引手術 当日(BT20)
・当日0時から食べるの禁止、8時から水分禁止
・8:30、採血と、PCR検査でコロナ陰性を確認(もし陽性でも緊急性が高いからどっちにしろ手術するとは言われていました)
・10時ごろ診察
前日BT19にA病院で14時ごろ採血した時のhcgは2269(ちなみにBT19朝KLCでは1740)
当日BT20の採血でのhcgは2604
少しずつ上昇していて、子宮以外のどこかで育ってるんだなあとちょっと感慨深くなる
本来なら翌日BT21にhcg測るためだけに受診し(この日は執刀医が不在とのことなので)結果によっては翌々日BT22に腹腔鏡手術の予定でしたが、採血のためだけに受診するの面倒でしょとのことで翌々日BT22に採血→結果よくなければそのまま入院して手術ということになりました
・その後、子宮口を広げる処置で何かの棒?を挿入
これがめちゃくちゃ痛かった~~~!今までやった不妊治療の検査・処置のどれよりも痛かった!処置完了後もひどい生理痛みたいなずーーんとした痛みがしばらく続き、車椅子に乗せてもらいうなだれながらベッドへ移動。あまりの痛さに「今日はもうこれ以上痛いのないですよね?」と泣きつく。手術は麻酔するから大丈夫とのこと。
・子宮口が広がるまで4時間ほど横になって待機
・手術
麻酔の前に、先ほどの処置の時入れた何かを抜いたのですがこれが同じくらい痛かった~~~!!まだ痛いのあったやんけ~~~!嘘つき~~~!なんで麻酔前にやるの~~!と半泣き。
そして静脈麻酔が始まりました。水分補給のためにしていた点滴に麻酔が追加されていきます。
もうろうとするけど意識がある人と寝ちゃう人がそれぞれ半分と聞いていたので寝ちゃいたかったのですが、寝れずにもうろうとしたまま手術が始まりました。
そしてこれは後から知ったのですが、静脈麻酔には健忘効果というものがあって、麻酔中のことは忘れてしまう作用があるようです。
私もそれで、今ではもうほとんど忘れてしまったのですが、でも「忘れたことを覚えている」んです。完全に忘れたなら、そもそも手術中のこと自体記憶にないはずなんですがそうじゃないんです、確かすごく痛かった気がする、程度の記憶がなんとなくあるんです。痛みは覚えてないけど、痛かった思いをしたことは覚えている、という…うまく説明できなくてもどかしいです。
・手術後
その後、隣に用意されたベッドに自力で移動するように促され、私は手術時の仰向け状態のベッドから自分のベッドへ180度回転して、つまりうつ伏せ状態のまま、もうそれ以上痛みで動けず病室に運ばれたことまでは覚えてます。
その後2時間弱くらいは寝てたと思いますが途中で起こされ、気分は悪くないかなど色々聞かれました。
特に問題もなかったので(トイレにも自力で行けました)、術後3時間は安静が必要とのことから残り1時間をベッドでぼーっと過ごし、会計して帰宅しました。
次は翌々日BT22に採血してその結果次第ではそのまま入院ということで、私はもうそれは確定だろうなと思っていたので入院の注意事項を聞きたかったのですが、まだ入院確定してませんので〜とこの日は教えてもらえませんでした。
唯一、自前のパジャマは禁止で、病院側が用意した服しか着ちゃだめという情報だけは入手できたのであらかじめ準備していた荷物からパジャマは取り出しました。
・その日はシャワー含む入浴不可
・夕食は通常通りでOK
帰宅後、スケジュール変更
手術の身体への影響は特になく元気でしたがさすがにこの日はご飯作りたくなかったのでスーパーでお弁当…というかちらし寿司を買いました。
もうナマモノもコーヒーも生卵も解禁だー!
と前日に続きこの日も夕食まで絶食したので、のんびり夕飯を堪能してたらまさかの先生から直々に電話がかかってきました。
電話①
あさってBT22に採血&そのまま入院・手術かも、の予定でしたが医師の当番の都合でやはり明日BT21に採血をしそのまま入院をしましょうとのこと(ちなみに担当医である電話をかけてきた先生は明日もあさっても不在らしい) 手術は予定通りあさってBT22に行うとのことでした。
入院が1日早まったな~4泊5日か~1日分病院食増えるのラッキー!と残りの夕飯を食べてたらまた先生から電話が。
電話②
もしかしたら明日BT21にオペに空きが出て手術になる可能性があるから明日は何も食べずに受診して、とのことでした。
入院が前倒しだけじゃなく手術まで前倒しの可能性が出てきてしまいました。
手術当日と翌日は絶食になると聞いていたので手術日決まらないのは地味につらいな、もしかしたらこの夕飯からしばらく食事できないかも…?とくだらないことを考えつつ、アイスを追加で食べることにしました笑
というか、本当は採血の結果によっては手術しないことだってありえるのに先生も私ももう手術ありきで会話してました笑
ということでこの日BT20の21時から一応絶食しました。
前日一睡もできなくて辛かったので診察時に先生に相談して睡眠薬を処方してもらったおかげか、かつ手術で疲れていたからか、静脈麻酔の影響もあったのか、数年ぶりに布団に入ってからあっという間に意識が落ちるというのを体験しました。
朝までぐっすり。
本来、子宮内吸引手術というのはおそらく中絶とか稽留流産?の際に行われるものだと思います。なので術後は赤ちゃんがもういないんだな、と思ったりするのかもしれませんが、私の場合は子宮にいないことはなんとなくわかっていたので特にこの日の手術に心が動いたりはしませんでした。
ひたすら、静脈麻酔怖いよー手術怖いよーとかそっちの心配ばかりでした。
実際に、今回移植がうまくいかなかった悲しみ、赤ちゃんがいなくなった喪失感などは翌日の腹腔鏡手術の日に強く強く実感することになります。
次の記事ではその腹腔鏡手術の日のことを書きます。
余談。
私はこれまでかなりの健康体で、大きな怪我や病気もしたことがなくアレルギーや疾患もなく36年間過ごしてきました。
なので今回の手術や麻酔、入院すべてが初体験だったのですが、麻酔というものをいろいろ勘違いしていたことがわかりました。
麻酔は全身麻酔か局所麻酔の2種類しかないと思い込んでいで、今回子宮内吸引手術は局所麻酔だと思い、意識がある中麻酔するの怖い〜と思ってました。ですが当日に、どうやら静脈麻酔というものだとわかり半分の人は眠ってしまうと聞いて安心したのですが…。
先述の通り私はもう半分の方だったようで眠ることができませんでした💦
そして麻酔のことを調べる過程で、静脈麻酔は自発呼吸だけど全身麻酔は呼吸が止まる(人工呼吸)ということも知り、もし腹腔鏡手術することになったら人工呼吸なんだ〜こわ〜と怯えてました。
人生初の手術なのに、それが2日連続って…しかも静脈麻酔も全身麻酔も経験するなんて、かなり濃い2日間になったなあと思いました。