ホーキンスの能力も気になるぅ~泣


第664話 M・シーザー・クラウン

巻頭カラー

スモーカー「私の記憶が確かなら近年・・・」
「この辺りの海で子供たちの誘拐事件が多発していたハズです」

海兵「誘拐事件!?」
「そんなことより馴染めねぇ大佐ちゃん!!」

スモーカー「仕方ないでしょ!?一旦慣れてください!」

たしぎ「おいたしぎどういうことだ?おれぁ知らねぇぞガキの誘拐事件なんて」

スモーカー「前締めてくださいスモーカーさんっ!!!」

海兵「こっちのオープンな大佐ちゃんは見た目がいいのに中身がこええ!!」

たしぎ「この海域じゃあ度々海難事故の報告を受けるくらいだ」
「だが確かに・・・ガキのよく死ぬ海だとは思っていた」

海兵「あーそういやそうだ!ガキはよく死ぬ!」

スモーカー「実は通信部に出入りしてるとG-5には子供誘拐の通報が多いんです・・・」
「でもそれが新聞の記事になる頃には海難事故や海賊事件失踪事件に変わっていて・・・」
「勿論・・通報が早とちりだったという事でしょうけど」
「なにか・・可能性はなくもないようなって・・・」

たしぎ「言いにくそうだなたしぎ!」
「それがお前の読みならハッキリ言ってみろ!」
「つまりさっきのガキ共の数を見て・・・」
「誘拐の通報が真実だったんじゃねぇかと考えた訳だな」
「誘拐犯がこの島にいるんじゃねぇかと・・・・」
「だがもしそれが本当だった場合・・・・」

スモーカー「・・・・・・・・」

たしぎ「世間に出回った記事がウソで・・・G-5内部の誰かが」
「ガキの誘拐事件をもみ消したってことになる」

海兵「!?じゃあG-5の中に誘拐犯の手先がいんのか!?」
「おうおうスモさん!見くびってもらっちゃ困るぜ!?おれ達がいくら軍のはみ出し集団でも」
「海兵として最低限のプライドはもってらぁな!!!」

たしぎ「黙れ!!!」

海兵「ギャー!!!やっぱこええ!!!」

たしぎ「最初からお前らみてぇなバカ疑う価値もねぇんだよ!」
「だがお前ら自身海軍に妙な夢は見るな!!」
「人間が徒党を組む以上、この世に完璧な組織などねぇと思え・・?!!」
「思い込めば敵を見逃す!見てくれにダマされるな!!」

海兵「ハイ!大佐ちゃん!!!」

たしぎ「・・・・・もういいお前ら」

スモーカー「大佐私です・・・」

海兵「そうだ!見てくれにダマされた!!」

スモーカー「スモーカーさんでも私そこまでの自信は・・・」

たしぎ「いいんだ頭の隅に置いとく価値はある」
「どの道おれは心臓と体をローに抑えられちまってる」
「島から出るわけにはいかねぇ」
「お前ら3分の1は船でこの事を通報しにいけ」

海兵「何言ってんだよ中将!軍艦はもうズタズタのバラバラに・・・」

たしぎ「相手の船があると言ったろ・・・盗め」

海兵「そうだ!その手があった!アンタ悪!!!」

たしぎ「慎重にな・・事態が大事になる前におれはてめぇの心臓と体を奪い返し・・・」

「この島の黒幕を暴いておく!!!」


【元ベカパンク研究所】


シーザー「やっと連絡がついた」
「殺しの許可がでたぞ麦わらの一味、G-5、狐火の錦えもん」
「この島で誰が死んでもJOKERが近海での事故にしてくれるそうだ助かった」
「捕らえられるやつらは全員捕えろ・・実験体は多いほうがいい」

兵「はい!マスター!」

シーザー「しかしおとなしく捕まらねぇやつは毒殺して構わねぇ・・・ローはどこだ」

兵「さっき部屋を出て・・・」

シーザー「まぁいい敵は4億の首らしいお前らは無理するな」

モネ「それ以下が1億2千万から50ベリーまで一味全員賞金首で総合賞金首8億50ベリー」
「だけど二年間パッタリと活動してなかったみたい」
「一切のUPがない、実力は数字以上かもね」

シーザー「いつも勤勉だなモネ」

兵「M!!!」

シーザー「おぉ何だお前らこの極寒にコートも着ずに外から!!?」

兵「海賊どもに奪われて・・それより!茶ひげのボスが連れてかれちまったんで!!」

「どうか助けてやってください!!」

シーザー「おぉそうかかわいそうに!茶ひげの奴なら心配するな」
「必ず奪い返す!すぐに奥の部屋へ入れ!」
「お前は運がいいなできたばかりの薬がある」
「体を温め傷を癒す薬だ」

兵「ホントに!?助かります・・他のやつらもどうか・・」

シーザー「勿論だ、まずはお前が助かれ・・・」

【麦わらの一味サイド】


ナミ「おい何だコリャウソップ!」「ナミさんの美観を損ねる!」

チョッパー「中々スーパー!」

フランキー「もうどうでもいい・・・・」

サンジ「ありがとうウソップー!!」

それぞれの額に本人の顔マークをつける

ウソップ「そうでもしねぇとおれ達が混乱しちまう!」

ルフィ「茶ひげ?」

茶ひげ「そうだ!聞いたことあるだろう!おれの昔の通名だ!」

ルフィ「知らねえ」

茶ひげ「何だとてめぇ!」

ゾロ「どうしたさっきまで固く口を閉ざしてた男が・・・・」

茶ひげ「お前らはもうすぐ殺される、ローがおれを助けにきてくれるからな!」
「おれはお前らの世代の海賊たちが大嫌いだがローは別だ」

ルフィ「何だ俺達の世代って」

茶ひげ「知らねぇのかバカめ!」
「二年前シャボンディ諸島に一堂に会した」
「11人の億越えルーキー達に黒ひげを加え・・・世間じゃあおめぇらを最悪の世代と呼ぶんだ!」
「一時代の終わりと始まりの狭間に生まれた戦乱の運命を背負う問題児共!」
「白ひげ亡き後新世界へ飛び込んで海を荒らしに荒らし・・・」
「大事件が起きたと思えば火中にいるのはいつもこの世代の海賊たちだ!!」
「黒ひげ!キッド!ロー!ドレーク!ホーキンス!!」
「おれの茶ひげ海賊団をバラしやがったのはバジル・ホーキンス!!」
「あいつのお陰でおれは両足を失い海賊をやれなくなった!!」
「仲間も壊滅的命からがら逃げ出して」
「辿り着いたのがこのパンクハザードよ!」
「お前らここがなんだか知ってんのか!?」

茶ひげ「その昔は緑が青々と茂る生命の宝庫だったという・・・・」

ルフィ「ここが!?」

ゾロ「見る影もねぇな・・・」

茶ひげ「ここは元々政府の科学者ベガパンクの実験施設で」
「兵器、薬物の開発と実験がくりかえさえれていた場所だ」
「島にゃあ監獄代わりに一部の囚人たちが連れてこられて」
「モルモットの様に人体実験されていたらしい」
「ところが4年前ベガパンクが化学兵器の実験に失敗し」
「3つあった研究所の2つが吹き飛んだ」
「ここがその研究所の跡だ!!!」

「爆発は高熱と有毒物質を撒き散らし島の命という命を奪い去った」
「だがその状況で政府の奴らは実験体の囚人たちを置き去りに」
「一人残らず逃げ出して島を完全に封鎖しちまったんだ」

ロビン「・・・・・・・」

茶ひげ「残された囚人たちは唯一形をとどめた研究所に立てこもり」
「島中にたちこめる毒ガスから身を守っていたそうだ」
「死ななかった者達も強力な神経ガスのせいで主に下半身の自由を奪われ」
「とても未来に希望などはなかった!」
「だがそうして一年が過ぎた頃・・この島へ降り立ったのが慈悲深き我らがMだ!彼は特殊な能力で」
「島中の毒ガスを浄化し歩くこともできなくなっていた囚人たちに科学力の足を与え・・部下として受け入れてくれたんだ!」

チョッパー「うおー!マスター!」

サンジ「マスター!!!」

茶ひげ「おれがここへ上陸したのはそれから1年後2年前の事だ」
「まだ有毒物質がかすかに残り息をすれば吐き気がした」
「もうおれには生きる力など残っちゃいねぇ人生ここまでと諦めた所へ」
「現れたのがおれと同じ足を失った元囚人たちそして・・M!!!」
「おれも同じくMの優しさによって命を救われた・・・・」
「同志達の足を奪ったベガパンクが悪魔ならMは心優しき救いの神だ!」
「更に数ヶ月前の事だ・・2人目の救いの神・・・・」
「七武海の称号を得たトラファルガー・ローが島にやってきた」
「自由に歩けねぇおれ達に対して奴はその能力で足をくれたんだ!」
「生きた動物の足をな!もう二度と歩けねぇと想ってたおれ達は喜びに涙がこぼれた!」

ルフィ「やっぱトラ男はいい奴なんだ!おれも助けてもらったしな」

フランキー「ベガパンクってそんなにヒドイ奴なんだ・・・」

サンジ「研究所で見た羊足の奴らはあいつの能力か・・・」

ウソップ「ケンタウロスも鳥女も・・それで納得だ・・だが待てよ竜は?」

茶ひげ「あぁ竜を見たのか」
「アレは元々ベガパンクがこの島の護衛にと創りだした人工生物だ」
「どんな環境にも適応できる」
「確か・・・天竜人が気に入って名付けたとかで名前がある・・・忘れたが。出会ったらまぁ逃げることだ凶暴だぞ」

ゾロ「わかった」(食ったけど・・・)
茶ひげ「とにかくこの島で誰が偉いかわかったな?今や誰も寄り付かねぇ」
「このパンクハザードは我らがMの所有地だ」
「ウォッホッホ!!喜べ!!」
「Mは今日も人類の未来の為研究を続けられている!」
「その為にわずかばかり必要な・・実験体にお前たちはなれるんだ」
「決して逃げられやしねぇぞ!!!!」

【研究所】

部下「M!!!M!!苦しい!!これは!!何の薬ですか!!こっからだし・・てくだ・・」

シーザー「少し辛抱しろ!」「いまの気分は!?」

部下「オエーーゲホッ!ゲホッ!」

シーザー「吐き気咳・・かいいぞ!頭は痛むか!?」

部下「痛い・・・!!」

シーザー「よし!目はどうだ幻覚は見えねぇか!?」

部下「部屋に・・大蛇が!!!」

シーザー「シュロロ・・いねぇよもういい楽になれ」

部屋が爆発する

シーザー「イマイチ・・・」

モネ「また失敗作?」

シーザー「失敗だと!?言葉には気をつけろおれの実験に失敗はねぇ!」
「4年前のアレもそうさ!」
「どいつもこいつも口々にバカなことを言いやがって!!」
「実験失敗!?島一つ殺してみせたおれの兵器の・・・・!!」
「どこが失敗だ世界政府!おれは誰より敵を殺せる!!」
「シュロロロロ・・・!!被害者達のその後の経過もぬかりなく監察してる・・・・」
「見てろ・・世界一の科学者が誰か今に思い知らせてやる!!!」

【元政府の科学者 懸賞金3億ベリー M・シーザー・クラウン(ガスガスの実の能力者)】

【海軍サイド】

海兵「えぇ!?ほんじゃスモさん!」
「実際にあの大事故を引き起こした張本人は!!」

たしぎ「兵器を作ったのも爆発させたのもシーザークラウンだ」
「当時科学班のNO.2だった男だが考えが非道で
「常にベガパンクと対立していた」
「あの事故ではベガパンクは責任者として名前を挙げられたにすぎない」
「当然有毒ガスをまき散らす単なる殺戮兵器の開発は犯罪」
「シーザーは一度捕まったがその能力は手強く・・・・」
「監獄船から脱走、それ以来姿を消していた」
「もし本当にシーザーがこの島で研究を続けているのなら」
「早く止めねぇと・・またとんでもねぇことをしでかすぞ・・・!!!」

第664話 終わり