先週、長男を連れて、病院に行きました。


と言っても、まだ発達関連の受診ではありません。


実は長男、生後7ヶ月の時に、ある病気の「疑い」があると診断されました。


私が皮膚科医ゆえに気になって精査し、わかりました。


成長とともに出てくる症状もあるし、多臓器に渡るものですが、長男の場合は診断基準を満たさず、6歳になる今も「疑い」のまま、半年〜1年に1度くらい、大きな病院で経過を診てもらっています。




今回引っ越したので、病院も転院。


昔から、私の大好きな街にある病院になりました。


大好きな街が、電車で1時間以内の距離になったにも関わらず、毎日の生活が精一杯で、引っ越してから一度も行けていませんでした。


なので、病院受診という名目ですが、実はすごく楽しみにしていたんです。


そうだ、終わったら、「あのカフェ」で長男と一緒にランチしようルンルン


前の晩からワクワクピンクハートしていました。




そして当日、無事に受診も終わり、「あのカフェ」へ。


そこまでは良かったのですが、メニューを見始めて、だんだん不機嫌になる長男驚き


自分のイメージしていたチョコレートのデザートがなかったようで。


ランチだけ食べて、デザートは別のお店でたべる?とか、飲み物だけにする?とか、いろいろ優しく提案しましたが、ますますダメになってきて、とうとう癇癪勃発〜煽り!


挙げ句の果てに、こんな感じで作ってます、というイメージのケーキ写真をみて、これがいい〜!これがいい〜!と泣き叫ぶピリピリ


これは見本だから選べないんだよ、と何度諭すも、その時の彼には全く通じない。


仕方なく、もうみんなに迷惑をかけちゃってるから、お店を出ようと伝えましたが、それは嫌だ!でも注文するのも嫌だ!という状態になってしまい、ぐるぐる答えの出ない押し問答を繰り返し…




はい、もう強制的にお店を出ました。




店員さんも、私と長男のやり取り見ていたので、とにかく謝って。


お店を出た後も、泣き続ける長男。


でも時間をかけてだんだん冷静になってきて、さっきのお店に謝りに行く、と言い出しました。


そして、そのお店でランチを食べると。


もう勘弁してほしかったけど、息子の「謝りたい」という気持ちはとても大切だと思ったので、もう一度、カフェに戻りました。


親子で謝って席に着き、ランチを注文したものの、何とも言えない気分になって、今度は私がさめざめと泣いてしまいました泣


どうしてうちは、いつもこうなるの…。




私はコロナワクチン後遺症になってから、出来ることが極端に少なくなり、仕事はもちろん、趣味やちょっとした自分の買い物に出掛けることですら、諦めざるを得なくなりました。


そんな中での楽しみって本当に限られてるんですよね。


今回のカフェは、もともと私のお気に入りで、以前、子どもたちが嬉しそうにキッズプレートを食べているのを見て、「あ、これはうちの息子たちにも食べさせてあげたいな。ここに連れてきてあげたいなニコニコ」って思ったんです。




長男が普通の子とは同じように行動できないことは、今まで何度となく経験してきたし、怒っても彼を責めても、仕方ないんだって思おうとしているけど、心のどこかで期待してるんですよね。




結局、2人で少ししょんぼりしながらランチを食べ、私より早く食べ終わった長男は、リュックからドラゴンボールの塗り絵を取り出し、せっせと塗り始めました。


そうしたら、長男のテンションが戻ってきて、塗りながら歌まで歌い出しました無気力


店員さんたちは皆さん優しくて、「すごい上手に描けてるね〜」と声を掛けてくれ、帰り際には、長男に「またおいでよ」って。


優しさで涙が滲みました。





久しぶりに訪れた私の大好きな街は、しばらく来ないうちに少し変わっていて、でも昔から変わってないところもあって。


カフェではいろいろあったけど、その街を長男と手を繋ぎ、一緒に歩けて良かったですにっこり




あとになって、これって結局、私の夢や理想を長男に押し付けただけだったのかな、私の勝手な都合だったのかなって思いました。


人は自分の中に、その人それぞれの『当たり前』や『価値観』があって、でもそれを変えていかないといけない時があるようです。


それは、病気になってしまった時と、長男みたいな特性のある子を育てる時なのかもしれません。


私はまだどちらも本当には受け入れ切れてなくて、力の入りすぎる毎日。


頭ではわかっているのに…、難しいものですね。