2019/3/14の日本経済新聞朝刊2面に「ダウンロード規制法案見送り 政権、ネット世論に配慮」の記事が掲載されていた。
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO42409550T10C19A3EA1000/


 同記事によると
 「政府・自民党は13日、違法ダウンロードへの規制を強める著作権法改正案の今国会提出を見送ると決めた。今夏の参院選を控え、規制に反発するネット世論に配慮した。規制対象を広げる内容に利益が保護される著作権者側から「ネット利用を萎縮させる」と異論が噴出。安倍晋三首相の政権運営への悪影響を懸念した甘利明選挙対策委員長が見送りを主導した。」

 


 漫画村問題に代表されるインターネット上の海賊版対策として、出版業界などから違法ダウンロードに対する規制強化を強く要望されていたので、文化庁が著作権法の改正案を作成し、一応了承され、今国会に提出して審議する予定であったのに、要望した側から、「インターネットの利用が制約される」、「(漫画の)表現や研究などの萎縮はもとより、人権の制約につながる」、「建築学の調査研究で情報収集やコミュニケーションなどに著しい悪影響を及ぼす」などの反対声明が相次いで出されてことから、改正案が差し戻されたということ。

 

 ある程度規制範囲を広くして海賊版を取り締まらないと著作権者の利益が守れないと考えて改正案を作成したものだと思うが、どの程度の違法ダウンロードまでは認めて、それ以外は認めないとする線引きは、実際問題として非常に難しい。

 

 せっかく著作権法を改正したのに、骨抜きになり、海賊版から著作権者の利益を守れなかったということは十分あり得る。

 

 今回の法案見送りについて、選挙対策だとの批判があるが(日経の上記記事も同じ)、選挙対策だとしても何が問題なの???

 

 こんなことをほざく輩は短小皮被りヤローに違いない???
 東京上野クリニックで診てもらいウエノマンになれ???

 

 なお、本テーマ(ウエノマンではなく違法ダウンロード)に興味のあるかたは、
 2019年3月17日に開催される
 明治大学知的財産法政策研究所(IPLPI)シンポジウム
「ダウンロード違法化の対象範囲の見直し」 これまで と これから
 http://www.kisc.meiji.ac.jp/~ip/events/index.html
に参加してみては。

【開催の趣旨・目的】
  現在、ダウンロードの違法化の対象範囲の見直しが大きく議論されています(注)。2019年1月25日の平成30年度第8回法制・基本問題小委員会、2月13日の第53回文化審議会著作権分科会を経て、著作権分科会の報告書が取りまとめられ、2019年の通常国会での提出に向けて準備が進められていましたが、3月11日時点では、今後の状況がどうなるか全く不明なものとなっているようです。
  〔3月14日追記〕3月13日の一連の報道によれば「ダウンロードの違法化の対象範囲の見直し」を含む著作権法改正法案の2019年の通常国会への提出が見送られたとのことです。このような動向を踏まえ、リーチサイト規制に関する基調講演⑤を追加させていただきました。
  本シンポジウムでは、「ダウンロード違法化の対象範囲の見直し」を巡る「これまで」の経緯を検証し、条文案等についての検討を行うとともに、「これから」の私的領域での情報収集と著作権制度のあり方について議論を行います。