最近、当ブログで実用新案について取り上げた。

 実用新案技術評価 何なの 2017-08-21
 https://ameblo.jp/patanze/entry-12303444492.html

 少ないけど、実用新案権侵害訴訟があるよ 裁判例紹介 2017-08-16
 https://ameblo.jp/patanze/entry-12302018603.html

 


 何故かというと、実用新案なんて無審査で登録されるので、権利行使なんてしないし、万が一権利行使しても、無効審判で無効になったら権利行使により相手方に与えた損害を賠償することになり、まあ無視しても大丈夫と、巷で噂されているからである。。


 そんなことはない、実用新案、本当は恐ろしいことを伝えたかった。

 

 見方を変えれば、実用新案、競業者を牽制する友好な手段になり得るということ。

 

 

 ところで、特許化を試みたものの、進歩性(創作非容易性)を理由に拒絶されたので、実用新案に出願変更したけど、この実用新案、本当に権利行使が可能なのという疑問がある。

 

 進歩性に関し、特許法ではその29条2項に「容易」と規定しているが、実用新案法ではその3条2項に「きわめて容易」と規定しているので、特許でダメでも実用新案ならOKといえないこともない。

 

 果たしてどうなの?

 

 特許法の「容易」と実用新案法の「きわめて容易」とは、実質的に差異はないと思っている。

 自分だけかもしれないが、これは「容易」ではあるが、「きわめて容易」とまではいえないなんて、どうやって判断するの?

 判断できないよ。

 本願発明(考案)と主引例との差を埋める副引例の数で機械的に決めるの?

 おかしくない?


 そうすると、特許がダメなら、実用新案もダメなので、あえて実用新案制度を設けておく必要はない、という意見、ご尤もである。

 特許にするには難しいが、実用新案なら大丈夫、だから実用新案制度が必要という意見は受け入れ難い。

 

 話しがそれてしまったが、権利行使の観点から実用新案制度不要論を唱えるのはやめた方がいいということ。

 


 特許になる可能性があるけれど、商品のライフタイム、権利化に必要な経費などの観点から、実用新案を選択するのはいい。

 賢い選択。

 無理して特許にする必要はないと、思う。

 

 可能なら実用新案と意匠(部分意匠)との組み合わせもいいと思う。

 実用新案権と意匠権(部分意匠)の双方の侵害を認めた事件が参考になる。

 平成24年(ワ)第8221号 実用新案権・意匠権侵害差止等請求事件 東京地方裁判所
 http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/272/083272_hanrei.pdf

 

 

 ところで、ところで、 8月20日午後9時、NHKスペシャル「戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946」を観たが、???であった。


 東京湾から引き上げられた金塊。
 数兆円にも及ぶ日本軍の隠匿物資の一部。
 占領軍の兵士専用の売春施設。
 多くの女性が家族を養うために身を売った。
 廃虚の街に別世界があった。
 毎月100人が餓死する街で占領軍の家族は優雅な暮らしを満喫。
 戦後ゼロ年すなわち敗戦の日からの1年間を記録した数々の映像が発掘。
 更に10万ページのCIA機密文書が公開され多くの事実が明るみに出てきた。
 ・・・・・・
 東京の治安は急速に悪化していた。
 暴力団在日外国人。
 巨大ビジネスになったヤミ市の利権を奪い合う血生臭い抗争が頻発。
 治安の悪化が暴動につながりかねない。
 占領軍はヤミ市を撤去する事を指示した。
 ・・・・・・

 

 路上で大人に交じって少年がパチンコに興ずる姿を写しつつ、東京の治安は急速に悪化、在日外国人が巨大ビジネスになったヤミ市の利権を奪い合う抗争を拡げている、の語りが入り、「パチンコ」で在日外国人が何処の誰だかを暗示していた。

 

 これを観ながら、唐突であるが、ヴィクトール・E・フランクル著の「夜と霧」を思い出した。

 東京がナチスドイツの強制収容所と同じようになっていたことである。

 GHQ、やるじゃないか。

 

 強制収容所を運営するナチス親衛隊員、収容所監視兵と共に働いたのが「カポー」であるが、GHQ、東京強制収容所の「カポー」の役割を「在日外国人」にさせていたのではとの疑問がわきあがった。

 

 では「カポー」とは何人か?

 被収容者であるユダヤ人から選ばれた人。

 何を基準に。

 劣悪な者から選ばれた。

 「カポー」たちから見下されていたごく普通の被収容者が空腹にさいなまされ、餓死していた間、「カポー」たちはすくなくとも栄養状態は悪くなかったどころか、なかにはそれまでの人生でいちばんいい目を見ていた者もいた。


 GHQ、在日外国人を戦勝国国民として扱って、やりたい放題にさせていたと、大昔、吉祥寺駅北口側の闇市跡にある、とある飲み屋で予科練崩れの不良オジサンに聞いたことがあったが、本当だったんだ。

 このオジサン、自称進歩的文化人とは異なり、妙なイデオロギーにとらわれず、結構カッコ良かった。
 余計なことだけど、飲み屋のおねいちゃんとできているようだった。

 


 番組の冒頭で岸信介元首相の顔写真を映していたが、何がいいたいのだろう?

 確かにA級戦犯としては起訴されていなかったけど。

 

 皇居前広場にたむろす若い女性を恰も売春婦とみなすような映像を流していたが、敗戦国日本に対しザマーミロと言いたげだった。


 番組製作者の意図がみえみえの番組であった。


 ただ気になることがある。
 いくらCIAの機密文書が公開されたからといって、NHK、アメリカ様の許可を取ったのか?
 逆鱗に触れないのか?
 見方によっては反米キャンペーン番組になるよ。

 

 

 なお、ヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」はナチスドイツを非難する書ではなく、過酷な強制収容所内で「カポー」の理不尽な暴力に耐えながらいかにして生き延びたかを著した書である。
 ナチスドイツを告発する書と誤解している人がいるようなので。
 一読を薦める。
 ただ新版で、旧版はやめた方がいい。
 旧版、古本屋で入手できるかも知れないが、おぞましい写真が掲載されているので。