2014年8月28日のブログ「新製品の発表前に特許出願などを済ませなくてもよい場合があります。でも」で、実用新案登録に基づく特許出願(特許法第46条の2参照)について触れました。


 実用新案登録に基づく特許出願では、特許出願の際にその実用新案権を放棄しなければならないと規定されています(第46条の2第1項、施行規則第27条の6)。

 これは実用新案権と特許権の併存を防止するためです。


 手続き的には、実用新案権の放棄には、実用新案権抹消登録申請書に登録の原因を証明する書面として、実用新案権の放棄書を添付することが必要となります。


 でも、登録申請関連の書類はいまだオンラインではなく書面による提出が義務付けられております。


 そうすると、
 「特許出願の際にその実用新案権を放棄」するには、実用新案登録に基づく特許出願をオンラインではなく書面で提出すると共に実用新案権抹消登録申請書を提出しなければならないのか?


 あるいは、
 実用新案登録に基づく特許出願をオンラインで提出し、同日付で実用新案権の放棄書を添付した実用新案権抹消登録申請書を郵送するかあるいは特許庁の窓口に提出することが可能であるのか?


 方式審査便覧をチェックしたところ、その15.20「不適法な出願書類等に係る手続の却下の取扱い」に、「実用新案登録に基づく特許出願の際に、実用新案権の放棄による登録の抹消の申請がなされていない又は当該申請が却下になった実用新案登録を基礎として実用新案登録に基づく特許出願をしたとき。ただし、この場合において、当該出願に対する却下の処分を行おうとする際に、実用新案権の放棄による登録の抹消の申請がなされているときは、却下の処分は行わない。(特46条の2第1項)」となっています。

 ただし書きから、出願の却下処分の際に登録の抹消の申請があれば、却下処分を行わずに出願は受理されるようです。


 実用新案登録に基づく特許出願をオンラインで行うか書面で行うかは関係がありません。


 一応、特許庁の特許出願方式審査課に確認してみましたが、それでよいとのことでした。


 条文中の文言「特許出願の際に・・・」に多少こだわり過ぎたのかもしれませんが、備忘録としてブログにしました。


 実用新案登録に基づく特許出願を行う際には必ず方式をチェックして下さい。

AD