平成26年1月15日の弁理士会研修 「知的財産訴訟」 に出席した。

 講師は、知的財産高等裁判所所長の飯村敏明氏である。


 配布されたレジュメによると

 第1 知財訴訟事件数の動向(平成24年統計)
  1 特許に関する出願、審決、判決の動向について
  2 知財高裁の事件数
 第2 裁判所における進歩性判断の推移
  1 無効審判請求に係る審決取消訴訟の統計からみた進歩性判断の推移
  2 現状と留意点
  3 審査基準における進歩性判断の手順について
  4 審査基準的な判断手順の内在する問題点
  5 「特許法上の論理」と「審査基準的な判断手順」との乖離
 第3 アメリカ・ドイツにおける進歩性判断(参考)
  1 アメリカ
  2 ドイツ
 第4 進歩性の判断事例について
  1 2008年12月25日判決「[レーダー事件]
  2 2009年3月25日判決[エァセルラー緩衝シート事件]
  3 2010年9月28日判決[胃瘻用の縫合器具事件]
  4 2011年1月31日判決[換気扇フィルター事件]
 第3(5?) 審決取消訴訟の進行
  1 訴え提起から第1回弁論準備手続まで
  2 第2回弁論準備手続期日
  3 弁論準備手続の終結
  4 口頭弁論期日の実施
  5 判決言渡し
 第4(6?) 平成23年特許法改正について
  1 改正法の契約実務・裁判実務への影響
  2 ライセンシーの保護
  3 紛争の一回的解決について
 第5(7?) 弁理士の審決取消訴訟における訴訟活動についての知財高裁

アンケート結果
  1 弁理士の訴訟活動一般、資質等について
  2 課題について
 第6(8?) 参考ーー侵害訴訟における東京地裁知財部へのアンケート

 等、結構盛り沢山であった。


 自分が注目したのは、
 第2 裁判所における進歩性判断の推移」中、
  3 審査基準における進歩性判断の手順について
  4 審査基準的な判断手順の内在する問題点
  5 「特許法上の論理」と「審査基準的な判断手順」との乖離
である。


 進歩性判断の手順で、「動機付け」の使い方について、例えば「技術分野の関連性から動機付けがあるとして、進歩性無し」とするよう使い方はしないものである。本来は、「動機づけすらないので、進歩性有り」とするような使い方をすると、強調していた。