どうも、体軸コーディネーターの波田野です。


11月10日(日)に放送された「情熱大陸」を観ましたか?



今回、特集されたのは

サイクルロードレーサーの新城幸也です。


幸也といえば、自転車レースの最高峰

ツール・ド・フランスで

日本人で初めてのステージ表彰台に上った選手です。
(厳密には別府史之が敢闘賞を獲得していますが、最終日であったため表彰台には上れず)





この放送で

私が注目したのは


幸也・・・


腹です。




残念ながら画像はないんですが・・・



お腹をポコ~~~ンっと膨らませてましたね。


そして、「腹に力を入れないといけないんで。」みたいな発言も。






はて?


ここ数年の常識では


「腹に力を入れる」

というと


「ドローイン」というお腹を凹ませる方法が浸透していますね。





うん!!

逆ですね。




実は波田野は前々から「ドローインはやめなさい!!」と言い続けております。







2年ほど前

とあるイベントでトリの講師を務めさせていただきました。



そのイベントではピラティスやヨガの重鎮たちが務めておりました。


そんな重鎮たちが1日

ひたすら「コアだ!!」、「体幹だ!!」、「ドローインだ!!」と語ったのに



最後にどこの馬の骨ともわからない若造が

「コアなんか鍛えたって意味ない!!ドローインなんてダメだ!!」と

言っちゃったもんですから



ええ、そりゃ機嫌を損ないましたよ(笑)


中には「波田野が第2回も出るならオレは出ない!!」なんて言ってた方もいたらしいですよ。



でも、受講者の中にはコア系の著明な方も来ていましたが

その方なんかは逆に「もっともです。」と言っておられましたよ。





まぁ、そんなことはどうでもいいんですが


今でもあの発言は間違ってはいないと思っています。
空気を読まない発言だったのは確かですが(笑)





じゃあ、なぜにドローインはダメで

逆にお腹を膨らませるのがいいのか?





まずは体軸理論的な視点から考えていきます。




ドローインといえば、腹横筋の収縮でお腹をへこませて「腹圧」を上げることが目的の1つです。

その時に横隔膜や骨盤底筋群や多裂筋が同時収縮して

「コアユニット」が働き出して、ケガの予防やパフォーマンスの向上するといわれています。



では、これを体軸理論ではどう説明しているか?



体軸理論ではこのコアユニットに相当するものが「下丹田」です。

この「下丹田」が形成されると活性化される筋群が・・・

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近年の「コアユニット」と同じように

「腹横筋」「横隔膜」「骨盤底筋群」が挙げられています。




「おいおい、じゃあ腹横筋が働くんだから腹をへこますのでいいんじゃない?」

と思ったあなたは・・・


バッドネイチャー!!!!!




体軸理論の書籍で「下丹田」が発達した選手の代表としてよく挙げられる人が・・・


近代相撲で最強と言われている双葉山です。
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相撲取りという競技特性上だけでは説明できないくらいに

腹がしっかりしてると思いませんか?

最近の相撲取りのように

ただ太っただけでブヨっとした腹ではなく

張りのある腹です。






では、近年のドローインと

体軸理論の「下丹田」では何が違うのでしょうか?




答えは横隔膜です。



体軸理論の「下丹田」では横隔膜の使い方が重要となります。


もちろん、体軸理論の提唱者である高岡英夫先生も「腹横筋」の「コルセット筋」としての重要性は説いていますが



ここでは横隔膜に注目してください。



前述の双葉山がどうして強烈な「下丹田」を作っているのか?



それは横隔膜を強烈に収縮させて、横隔膜を限界まで下げているからです。

横隔膜は収縮すると下に下がりますね。


横隔膜が下がることで内臓の位置が下がり重心も下がり安定性が増します。


そして横隔膜が下がることで腹部に上から圧力がかかり

腹圧が上がるのです。


横隔膜はその時に遠心性の収縮で横隔膜による圧力を逃がさないようにしているのです。



きっと「腹横筋が収縮している」→「収縮=求心性」→「へこませる」と

どこかのおバカさんが短絡的に考えてしまったんでしょう。





先に「ドローイン」でお腹を凹ませてしまうと


横隔膜は抑制されてしまって腹圧は上がりません。




私自身も自転車競技者として日々研鑚を積むアスリートですから

一時期はドローインをしていましたが

その時は腰は痛くなるし、スピードは上がらないしで大変でした。

実は同僚のバドミントン世界19位の片山さんも

そういうことをやっていた時期は腰は痛くなるしパフォーマンスは悪くなったそうです。



で、そんな日々を過ごしているなかで

ふと自転車雑誌で世界のトッププロの写真を観ていたら

みんな悉く・・・

腹を膨らませているんですね。


それでドローインをやめて、腹を脱力したら

ペダリングが実にスムーズになりましたね。




例を挙げるなら・・・


みなさんは急に人にボディブローをされたらどうします?

ボクシングの練習でよく見るような仰向けで寝ているところに重いメディスンボールを叩きつけられたり、腹の上に乗っかられて踏みつけられたらどうします?



間違いなく腹を膨らませると思います。

そんなときにドローインなんてしてみてくださいよ。

簡単に内臓破裂ですよ。





ですから腹圧を上げるのにドローインなんてしちゃいけないんです!!!





一度、体幹系でとても有名で競輪のトップ選手も指導しているというピラティス&ヨガインストラクターに

「トップ選手ってお腹を膨らませているけど、どう思います?」と

答えを知った上で質問したことがあるのですが


その時にそのトレーナーが答えたのが

「そうなのよね~。でも、固いんです!!よくわからないんで、わかったら教えてくださ~い!!」って。


そんなもんなんですよ。




他のコア系のセミナーに出たときに

日本のトレーナー界の重鎮が講師で


その方は西武ライオンズのトレーナーだったようで


その時の選手には松坂大輔や松井稼頭夫がいて


そのトレーナーは松井にドローインを教えたらしいんですね。


でも、松井は「なんなんですか?コレ?」と言ったようです。

そのトレーナーは「松井でもその程度なんですよ。」と得意気に話していましたが



逆です。


松井のような天才にとって

ドローインなんて意味がないことが本能でわかっていたんですよ。

だから、「何なんですか?コレ?」と言ったに違いありません。


そう考えると

松井や松坂がメジャーで活躍できなかったのは


そのトレーナーが無理矢理ドローインと教えたからかもしれませんね。







ドローイン系のコアの鍛え方は

体軸理論では下丹田は下丹田でも

固まった「拘束下丹田」です。



「下丹田」は不動心を司る身体意識ですが



「拘束下丹田」では

頑迷で意固地になってしまいます。




みなさんの周りやメディアに出てくるドローイン系のコアエクササイズを推奨している人を思い浮かべてください。




みんな意固地じゃないですか?



「ロングブレス」でブレイクした俳優の美木さんなんか

今では全然人の言うことを聴かない人になっている印象がしますね。









みなさんも本当にコアを鍛えたいと思ったら

ドローインはやめてくださいね!!



では~~~!!!!