「君の代わりはいくらでもいる」から「君しかいない」へ~高くても欲しくなるものを目指したからこそ。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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それはB to CでもB to Bでも同じ。
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3/13(火)の「羽鳥慎一モーニングショー」に、
「魔法のフライパン」の錦見鋳造(株)さんが出ておられました。

「魔法のフライパン」ってご存知ですか?(^_^)/

 


詳しくは上記リンクを見て頂きたいのですが、

要は、鉄鋳物なのにメッチャ薄くて軽くて、
(女性でもホイホイ片手で持てて振れるくらい)

短時間で食材を超絶おいしく仕上げてくれる
まさに魔法のようなフライパンのことです。


 

 


番組コメンテーターの方もおっしゃってましたが、
同社のような行き方こそ、これからの日本に必要じゃないか
って、頷きながら見てました。



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!



 

 




同社工場を訪ねた羽鳥さんの前に現れた
作業服にヘルメット、ゴーグル、マスクの“完全武装”の
御仁こそ、同社社長の錦見泰郎さん。

その“いかつい”恰好が“常”なんですね。



なんせ、製造過程を見学した羽鳥さんの口から、

「フライパンを作ってるとは思えない製造現場」、
「番組より私の身が大事です」

というコメントが出るくらいですから。σ(^_^;)



そんな苛酷な現場から生み出される
薄さ1.5mm重さ980gで@1万800円(税込)のフライパンは
現在、入手まで4か月待ちビックリマークw(@o@)w





元々、下請けの工場だった同社は、
バブル崩壊でそれまでの納入価格の1/3に下げることを
要求されます。

断ったところ、
「君の代わりはいくらでもいる」と。



錦見社長曰く、「あ、俺そんな程度かと思った」。

そこから、
「とにかく自分の商品、自分でしかできないものを作ると」
新商品の開発が始まりました。

目を付けたのがフライパン。
一般的だし分かりやすいし作ろうと。




それに当時は鉄鋳物のフライパンがなかったんですね。
なぜかというと重いから。片手で持てないから。




しかし、薄さへの挑戦は失敗の連続。

中でも難しかったのは、
強度を高めるために配合する炭の分量(配合の割合)。




「絶妙に狭いんですよね、按配が」(社長談)だそうです。




フライパン作りで一番のポイントになるのは
炭(鉄を強くする役割)。




(製造工程ではそこから更にマグネシウムを加えて
 “小爆発”を起こし、炭を細かく分散させ強度を増します。)



最適な炭の分量が判明したのは
なんとも意外なきっかけだったそうな。




配合調整している時に宅配便が来て、
受け取ったり押印したりして戻ってくると、




「あれ(炭)入れたかな?入れてないかな~?」


「よく分かんなかったのでもう一回入れた」。



うっかり2回(2倍)入れたことでうまくいったビックリマーク

こういう偶然って科学的な発明とかではよく聞きますよね。チョキ


結果的に、
常識の観点をちょっとずらすことができた。。




その後も鋳型の改良等を重ね、完成までに10年。

鉄鋳物のフライパンは炭の遠赤外線効果で
食材の芯までしっかり火が通るので、

焼くのに時間がかかる鶏肉も、
皮はパリパリ、旨味が閉じ込められててエエ感じ。(^^♪


 

 


チャーハンを食べた羽鳥さんの一言がこうですもん。ウインク

「ん~、おいしい!パラパラしてるな~!」


実際、買った方から
「チャーハンが今までと全然違ったものができました」
というメールなどが届くそうです。
 

 



そして今ではこう言われるようになられました。

「(このフライパンを作れるのは)君しかいない」


代わりはいくらでもいると言われたのに、
今はもう君しかいないと言われる。
それはうれしいですよね。






レポートの最後に、羽鳥さんが
「人生で成功するために必要なことは?」と問うと、

「すごいと言われることを目指す。

 それをやり続けること」と。


 

 


羽鳥さん
「それがエネルギー源になっているんですね」。

錦見社長
「すごいねって言われるのが好きなんですよ」照れ




1/3に値下げしてくれと言われた時に、
「3倍の値段でもいいから、

 3倍難しい技術をやろう」
という方向に舵を切った。


その決断がなければ、
もしかしたら同社は今存在してないかもしれない。

 

 


コメンテーターの一人が、

「(その方向こそ)
 日本の企業が全部目指さなきゃいけない。

 (もう)安くていいものはダメ。
 高くても欲しいものを作んなきゃ」


とおっしゃってましたが、

 

これこそ特に、

大企業でない中小企業が目指すべき方向性だと思いました。

 

 




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