収集癖 | 吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

東京都武蔵野市吉祥寺でアンティーク時計の修理、販売をしています。店内には時計修理工房を併設し、分解掃除のみならず、オリジナル時計製作や部品製作なども行っています。

 

ドイツの方から 「パスタイム オリジナルキズミ」 の注文が入った件は、昨日ツイッターでも書いた。

 

まあインターネットで世界中が繋がっている昨今これは別に驚くようなことではないが、、、目を見張ったのはそのコレクション。

 

キズミのコレクターという方々がいるのさえ知らなかった私は、何十個ものキズミが所狭しと並べられたその画像に思わず唸ってしまった。

 

英語と日本語で書かれたそのメールの文面を拝見したところその方はおそらくかなり前からキズミをコレクションしているが、キズミならなんでもいいという訳ではなく、何だかしらの 「ネーム入りキズミ」 だけにこだわってコレクションしているらしい。

 

今更ながら 「世の中には色々な収集があるもんだなぁ」 と感心しながら、、、何となく子供の頃のことを想い出した。

 

 

子供の頃、私もそれなりに色々と集めていた。

 

主だったのは、メンコにビー玉、それから酒蓋(一升瓶の蓋)も結構持っていたかな。

 

 

考えてみると、メンコとビー玉は単なるコレクションというわけでもなく、遊びの道具でもあった。

 

テレビゲームやスマホなどない昭和三十年代の話しだから、メンコ遊びやビー玉転がしは、虫取りや魚釣り同様子供たちの遊びの中心。

 

どちらも勝負で負けると減ってゆくし、勝てば増える。

 

裕福な家など見当たらない東村山の都営住宅の公園に集まるガキどもだから、たくさんのメンコやビー玉を買ってもらえる奴はいない。

 

つまりたくさん持っているのは、メンコ遊びやビー玉転がしが強い奴ということになる。

 

 

話し脱線しまくっているが、、、今となっては遊び方をご存知ない方もいらっしゃるだろうから、ちょっとだけ解説を。

 

メンコには丸メンと角メンがあって、大きいのから小さいのまで色々。

 

いずれにしても、地面に置いてある人のメンコやその至近を目掛け、自分のメンコをパチンと叩きつける。

 

そして叩きつけた時の風圧や衝撃で相手のメンコが裏返ったら、そのメンコが自分のものになるという遊び。

 

顔の大きさほどある丸メンでタバコの箱よりも小さな角メンを 「イカせる」 のはチョー簡単だが、その反対は至難の業だ。

 

だから高確率で勝ちたかったら大きな丸メンを使い続ければいいわけだが、大きな丸メンは値段も高いから間違って相手の小さな角メンにひっくり返されたりしたら大損になる恐怖を伴うし、反対に自分のボロボロの小さな角メンがデカい丸メンを見事にイカせた時などはこの上ない快感を味わう。

 

まあ言ってみれば、これがメンコの醍醐味なのだ。

 

 

ビー玉の方は、公園の砂場でやる。

 

四角いコンクリの縁で仕切られた四隅にスキーのジャンプ台のようなスロープを作り、その一番先には浅い穴を掘って上から転がって来たビー玉が溜まるようにする。

 

台の斜面の途中にはビー玉を押しつけて半円の穴を作るのだが、、、転がしたビー玉が穴に入って止まったら台の持ち主からビー玉を一つもらい、止まらずに下まで転がったらそのビー玉を失うという遊び。

 

 

ちなみに四隅に台を作れるかどうかは早い者勝ちなのだが、空いていれば必ずしもみんながそうするとは限らない。

 

せっかくスロープを作って元締めになっても、「やめた。 ~ちゃんのとこ、全然入んないや」 と皆にそっぽを向かれる奴もいるし、持ち球を持ってあちこちで遊び、お客としてビー玉を増やすのが性に合っている奴もいるから。

 

 

どういう訳か私はお客になると勝てたためしがなかったが、反対に台を作ると決まってうまくいった。

 

他の台よりもビー玉が入りやすいように穴を深くしたり、「この穴に入ったら5個あげるよ」 なんてやっているうちにみんなが集まって、あまりにも入りだすと損しちゃうかなーと心配になるのだが、、、帰る頃に数えると、いつもビー玉は増えていた。

 

今になって思えば、勤めに出ずに商店のオヤジになったのは、もしかしてあの幼少の体験があったからなのかも?

 

 

ちなみに 「酒蓋] だけは何も使うことのない純粋なコレクションだったが、ある時全部仲間にあげてしまった。

 

決して飽きてしまったんじゃない。

 

数を競っていたヤツが酒屋の息子で、、、どうやっても勝ち目が無いことがわかったから。

 

 

 

 

 

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