「歯科」 | 吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

東京都武蔵野市吉祥寺でアンティーク時計の修理、販売をしています。店内には時計修理工房を併設し、分解掃除のみならず、オリジナル時計製作や部品製作なども行っています。


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ほくろを除去した患部の抜糸も済んで、ふたたび本格的に時計をいじり始めた今週。

 

しかしあろうことか、、、今度は歯が痛み出した。

 

 

該当部分は、上の左右の奥歯2本。

 

以前にも痛みがでたことのあった部分だが、虫歯ではなくてなにやら奥の方の感じ。

 

 

最初は右だけだった。

 

朝、食卓に置いてあったメロンを食べたら、「うわっ」

 

歯に沁みるなんてもんではなく、、、脳天に通電したようなショック。

 

そんなわけで左側でばかり噛んでいたら、今度はそっちも痛くなった。

 

月曜にレントゲンを撮ってもらったら、やはりどちらも神経が炎症を起こしてるという。

 

炎症が一時的なものなのかそうではないのか、現在は来週まで痛み止めを飲みながら様子見の状態。

 

まあ年のせいといえば間違いなくそうなのだろうが、、、。

 

 

子供の頃から、歯医者が嫌いだった。

 

ろくに歯磨きをしないから虫歯だらけの味噌っ歯。

 

オフクロが近所の歯医者に予約を入れるが、、私はいつも行かない。

 

だからまた歯痛を起こす。

 

 

「約束したのになんで行かないの! 今度は行きなさいよ!」

 

痛くて我慢できない時だけは行くものの、、、ほとぼりが冷めると治療の途中でまたサボる。

 

いつもそんなことの繰り返しだった。

 

 

私の歯医者嫌いには、理由があったのだ。

 

小学校に上がる前くらいの頃だったはずだが、たぶん初めて歯医者に行った時のこと。

 

名前を呼ばれて診察室に入った私は、二人分の診察台のあるその部屋の手前にも小部屋があるのに気が付いた。

 

いや 「気が付いた」 というより、その小部屋の光景が目に飛び込んできたといった方が正しいかもしれない。

 

 

「うー、うー、。はーはー」

 

そのおじさんは、そんな感じのうめき声を上げていた。

 

手にはヤットコのようなものを持っていて、それを口に突っ込んでいる。

 

 

幼心にも状況が推測できた。

 

あのおじさんは、きっとひどい虫歯なのだ。

 

だからお医者さんに言われて、あのヤットコで歯を抜かされている。

 

でもどうして自分で抜かなきゃいけないのか?、もしかしたら悪い人なのかもしれない。

 

 

それ以来歯医者に行けと言われるたび、あのおじさんのうめき声と苦痛に歪んだ顔が甦るのだった。

 

 

大人になってから、この話しは何人にもした。

 

「そんなのありえねーよ」 「あははは、イヤだマサさん」 「エー、そんなことあるのかねー?」

 

要するに、誰も信じてはくれない。

 

あんまり信じてもらえないからそのうち自分でも記憶に自信がなくなり、、、最近ではめったに話すこともなくなった。

 

 

今となっては、50年前の記憶。

 

いくらなんでも、そんなことがあるだろうか?

 

自分の記憶を疑いはじめながらも、、やっぱり歯医者は怖い。

 

今でも診察台に座ると、手足が棒のように固くなってしまうのだ。

 

 

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