ゴールデンウィーク | 吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

東京都武蔵野市吉祥寺でアンティーク時計の修理、販売をしています。店内には時計修理工房を併設し、分解掃除のみならず、オリジナル時計製作や部品製作なども行っています。


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あれよあれよという間に巷はゴールデンウィーク真っ盛り。

 

今年は10連休ということもあって道路は渋滞、行楽地も混雑しているようだが、、、パスタイムはうってかわって静かそのもの。

 

ポツンポツンといらっしゃる常連以外にはほとんど来客もなくいつもよりものんびりムードで、皆、淡々とやるべきことをやっている。

 

 

 

「これでどーすかねー? まだ多少は光りますけど、、。」

 

「んーー、まだやっぱり光の帯が眩しいなー。 何とかしてもう少し反射を抑えないとなー。」

 

辻本が作った文字盤のテストピースを見るが、やはりもう一息足りない。

 

私が去年から着用し続けて耐久テストしている黒染めの赤銅ケースのカスタム腕時計。

 

実のところその黒文字盤は光の帯が放射状に反射して、、、老眼の進んだ私は時間を読むのに一苦労していた。

 

 

 

光の帯が出ないようにするにはなんらかの方法で研磨した面をザラザラに荒らしてしまえばいいのだが、石の粒を当てて曇らせたりすると黒く染めた後に軍用時計の黒塗装の文字盤のような風合いになってしまい、どうにも安っぽい。

 

「んーー、細かいギョーシェを入れるか、、それとも光の帯が出来ないように完全な鏡面仕上げにしちゃうか、、あー、でも赤銅の面は完全な鏡面は無理か、、。 いずれにしても、何かもう少し考えてやってみて」

 

「ですね、、了解です。」

 

いつもそうだが、、新しい試みはなかなか簡単に上手くいってくれない。

 

 

「こんにちはー。 ご無沙汰してました。」

 

「あらあら、いらっしゃいませ。 お久しぶりですねー。」

 

久しぶりに古参のTさんが入ってらっしゃった。

 

確か飲食のお店を新たにオープンするとお話ししていたのが6月のことだったから、、もうすぐ一年になるか。

 

新しいお店の方も繁盛していると伺い、私も嬉しい。

 

 

「うわー、、イヤな物が2つも出してくるねー。 困るんだよな、こういうの。」

 

「アハハハ。 いいじゃないですか、好みの時計がまとめて出てきて。 どっちもめったに出てこない時計だと思いますよー。」

 

「でもこれじゃあ両方買わなきゃいけなくなっちゃうだろ? だから困んの。 一つづつ出てきてくれりゃあいいのに、まったくしょうがねーなー。」

 

 

ひとしきり近況を伺った私が作業台に戻ると、奥ではさっそく寺田が新着の時計をお見せしている。

 

この5月で4年目に入った寺田は、このところ大分お客さんの好みが頭に入ってきているようだ。

 

4年前に2人の欠員が出て時計をいじるのは私と岩田だけになり、人手不足でてんてこ舞いになった。

 

なんとかしないと、というタイミングで時計師志望で入って来たのがヤツだったが、一年前に真下と佐々木の二人が入ってからは接客やウエブサイトや商品の管理、その他諸々のオールラウンダ―(?)に変身してなかなかの働きをしている。

 

特に私がそう指示したわけではないのだが、、、自ずと収まるべき形に収まっているというべきか。

 

 

納品が近づいたミニッツリピーターの整備が一段落した私は、事務スペースのパソコンコーナーへ移動。

 

2年目に入った真下と佐々木のスタッフブログに目を通す。

 

あーあ。

 

「お前らー、なんだよこれー」

 

2人とも不慣れなブログに悪戦苦闘しているのは解るが、、、どっちも 「どこどこに行きました。 とても楽しかったです。 」 みたいなのが多く、あまりに子供っぽい。

 

ハッキリ言って小学生の作文並み、いや、小学生でももう少し気持ちの入った作文を書く子がいるのだ。

 

 

ちなみに私は、「上手い文章を書け」 などとは口が裂けても言えない。

 

私自身そっちは全くの苦手で、8年もブログを書き続けてなお頭の中にあることが思うように書けないで時間ばかりが経ってしまうのだ。

 

「上手い文章を書けとは言わないよ。 でもあったことやしたことをただ説明するんじゃなくて、自分がどんなことを考えて何を感じているのか、そういう心の中にあるものを少しは出してくれよ。」

 

2人には無責任にそう言っておいた。

 

 

最古参の岩田は休暇中。

 

今頃は幼い息子を乗せて、大渋滞の東名高速を故郷の岐阜に向けて走っている頃か、、。

 

新旧合わせて2台のNCフライスロボットは電源が落ちたまま、飼い主の帰りを待っているようだ。

 

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