「年の瀬のトラブル」 | 吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

東京都武蔵野市吉祥寺でアンティーク時計の修理、販売をしています。店内には時計修理工房を併設し、分解掃除のみならず、オリジナル時計製作や部品製作なども行っています。


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今週の水曜日、いよいよパスタイムに新しい工作機械が搬入された。
 

ちょっと前のプログでご紹介した通り岩田が今まで使っていたNCフライスの発展盤のような機械で、、主に時計のケース(外装部分)の削り出しや時計部品の製作に使用する予定の機械。
 

既存の超小型のやつと同様に完全なコンピューター制御で、、他の誰にもいじれない、技術部長の岩田専用のマシンだ。

 

 

 

本体の総重量約600キロ。 ちょっと古いが、「小錦」 2人分以上の目方か。

 

もっとも1トンを超えるのが当たり前の一般工作機械の中ではこれでもかなり 「小型」 の部類のようだが、、、超小型機械だらけのパスタイムの中では間違いなく 横綱級。

 

一度設置したら最後、自分達だけでは 「もうちょっと場所を変えよう」 という訳にはいかない代物だ。

 

 

 

火曜日の夕方、翌日の搬入に備え、全員で店をいじり出した。

 

先方からは 「設置位置に続く幅1.5メートルの通路を確保しておいて下さい」 との指示があったが、、機械の設置場所は店の最奥部。

 

そこに到達するまでには、、、入り口正面にレディスウォッチ等のガラスケース2台、その奥に懐中時計満載の長物ショーケース、真下、寺田2人分の旋盤台、更には土台にコンクリが詰めてあって特別にクソ重たいのを含め大物の部品棚4台を動かさなければならない。

 

 

「おいっ、てー(寺田)、ほらほらケースのそっち側持って!」 「金足(佐々木)ー! バカバカ、そんなところ持ったら指挟んじゃうぞ!」 

 

そんな風にとりあえずバタバタと物を動かすが、、、こっちをどかせばあっちが詰まる、あっちをどかせばこっちの行き場がない、といった感じで、、営業時間中にもかかわらず、店の中はメチャクチャ。

 

幸か不幸かその晩は来客がほとんどいなかったから、何とかなったが、、。

 

 

 

取り敢えず必要な通路を確保してその晩は解散し、翌日、水曜日の11時。

 

浜松からやってきたトラックが店の前に止まり、、、いよいよ機械の搬入開始。

 

もっとも先方はプロだし総勢4名いたからクレーン付きの荷台から降ろされた冷蔵庫のような機械は意外にあっけなく店内に入り、、私達が手伝う必要もないまま鉄板を敷いた所定の位置にガッチリ設置された。

 

 

ここまでは良し。 気が抜けるほどスムーズ。

 

ここからは、必要な電気配線や地下に設置済みのコンプレッサーからのホース、パソコンを繋ぎ、冷却水を入れて作動試験。

 

そして翌日一日は岩田が先方の技術者から機械の操作法の講習を受ける日となっていたのだが、、、。

 

 

 

「んー。困ったなー。 こりゃ。」

 

機械の設置が済み、ぐちゃぐちゃになった店内を皆で元に戻して開店準備をしていると、、、先方の技術者と岩田が機械を前に腕組みしているのが目に入った。

 

「ん? どうしたの?」

 

様子を聞くと、、、なんと機械がまともに作動しないと言う。

 

「えーっ!」

 

 

 

幸か不幸か、原因は明解。

 

あらかじめ購入、設置していた地下のコンプレッサーの出力が足りないせいなのだと言う。

 

 

 

もっとも、コンプレッサーが力不足なのであれば、もっと大型のものを買えばいいだけのこと。

 

理屈は極めて単純だが、、、そうなると、今回買って設置した出力不測のコンプレッサーは全く要らないということ。

 

つまり50万円以上の出費と設置の時間は無駄になった上、新たにもっと高額なコンプレッサーを買って設置しなければならない訳だ。

 

いやはや、、まいったなー。

 

私としては、年内に講習や作動試験を終え、岩田が操作に馴れたところで年始から本格的な稼働を期待していたのだったが、、、。

 

 

 

まあ、言ってみても仕方ないか。

 

何事にもトラブルは付き物だし、、うちでもたまに似たようなことあるから。

 

「こちらの確認不足で申し訳けございません。 出来る限り早急にコンプレッサーを手配して、来年早々に講習をさせていただきますので。」

 

この浜松のメーカーが良心的で、前回の機械導入以来、何年ものお付き合いだったことも幸いだった。

 

営業さんとの話し合いの結果、新たなコンプレッサーは先方の負担で調達されて新年の開店早々に設置されることになり、、、年末の物入り時で懐の淋しい私は、ホッと胸を撫で下ろしたのだった。

 

 

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