「回想」 その54 | 吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

東京都武蔵野市吉祥寺でアンティーク時計の修理、販売をしています。店内には時計修理工房を併設し、分解掃除のみならず、オリジナル時計製作や部品製作なども行っています。


テーマ:

 

タマちゃんが加わったパスタイムは再び3人体制になり、手作りの文字盤やケースが出来るようになった。
 

おかげで店としては仕事の幅が広がったのだが、、相変わらず時計の直し手は足らない。
 

 

「中島さん、それならヒコの就職課に言ってみましょうか?」 とタマちゃん。
 

「んー、そういう手もあるけどなー、、」 と私。
 

 

 

彼の卒業した 『ヒコみずのジュエリーカレッジ』 は歴史あるジュエリーの専門学校だが、大分前から、時計課も出来ていた。
 

時計課には2年制と3年制があり、毎年50人以上の卒業生が業界の仕事に就いてゆく。
 

そういう話しは、ヒコの卒業生のお客さんから聞いていた。
 

ただ当時の私には、教わってきた知識で頭でっかちになった学生や業界の経験者よりも真っさらな素人が好ましいという考えがあり、、それまで学校の就職課へのアプローチには、どうにも消極的だったのだ。
 

 

 

今になって思えば、そこには自分の技術や知識に対する自信の無さもあったのだと思う。
 

正式な教育を一度も受けておらず、ひたすら古い修理本の読みあさり、とにかく自分でやってみるスタイルで来た10年余りだったから、、。
 

「んー、、」
 

しかしもはや人手不足は、理想論を言っていられないところまで来ていた。
 

仕方ない。

 

ここは一つ、、、頭を切り替えるか、。

 

 

あれは確か2002年の秋、、、学校の就職課に2名の求人を出したところ、直ぐに一人、そしてまた直ぐに一人の生徒がやって来た。
 

最初に来たのがW、そして数日後にN。
 

どうやら二人とも、そこそこに時計はいじれるようだ。

 

特にWは自宅に旋盤を持っていて、旋盤工作はある程度やっているらしい。

 

私はそれぞれにその日のうちに内定を出し、、、2人は揃って、翌春からパスタイムに来ることになった。
 

 

 

年が明け、春がやって来て、W と N は研修期間に入った。

 

有難いことに2人はそれなりにアンティークウォッチに馴染みがあり、、、無事、3ヶ月の研修を修了。

 

こうして2人が正式採用となったパスタイムは5人所帯となり、今までにないほど賑やかになったのであった。

 

 

 

(続く)

 

 

マサズパスタイム ホームページ

☆Twitter☆
☆Youtube☆
☆Instagram☆

☆Facebook☆

マサさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

SNSアカウント

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス