吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」店主時計屋マサの脱線ノート

東京都武蔵野市吉祥寺でアンティーク時計の修理、販売をしています。店内には時計修理工房を併設し、分解掃除のみならず、オリジナル時計製作や部品製作なども行っています。


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さてさて、、車に載せたら一杯になってしまったからといって、買った品物を返品する訳にはいかない。

 

何しろ、ついさっき 「遠く極東の地から来た甲斐があった」 だの 「ここの品物は特別に素晴らしい」 だの言いながら、、、ご主人とガッチリ握手まで交わしたばかりなのだ。


いや、仮にそれでいいと言われたとしても、、、私はこの荷物をジャンクヤードに持って帰りたいのだ。
 

 

 

「どうするの?」
 

「んー、、。  よし、仕方ないな、車を替えよう。」
 

「えーっ?! 替えるって、これより大きいのに?! だいたい、そんなのあるの?」
 

「分かんない。 けど、とりあえず車屋に行ってみよう。 どっちにしても、それしかないし。」
 

 

そんなわけで私たちは再びフリーウェイに戻り、荷物満載のフォードで南に向かって走り始めた。
 

単調なドライブが続いて数時間後、、、牧草地帯の合間に少しずつ住宅やショッピングセンターが現れ始めると、遠くには小規模ながらビル街が見えるようになり、、、やがて車はインディアナポリスに到着。
 

フリーウェイを降りるなり、さっそく街道沿いの 「Dollarレンタカー」 を見つけて駆け込んだが、、、残念ながら、私たちが乗っていたフォードのワンポックスはレンタル用の最大サイズで、それ以上の車はないという。
 

 

んー、、。 どうする、、。
 

あいにく悦ちゃんは国際免許を持っていないから、、「もう一台借りる」 という選択肢は無い。
 

じゃあ、どうする、。
 

 

困りきった私たちがにらめっこしていると、、如何にもいいことを思い付いたといった風に、黒人のオバサンが言った。
 

「オーケー、ハニー。 それならU-haulに行けばいいわよ。 あそこなら、引っ越し用の大きなトラック貸してるから。」
 

えっ、U-haul でトラック? そうなんだ。
 

ちなみにU-haulは、引っ越し用の梱包資材やダンボールなどを扱っている、全米規模のチェーン店。
 

かつて暮らしていたパサディナの街にもあったが、、、トラックも貸しているとは知らなかったのだ。
 

 

すぐさま彼女に聞いて最寄りのU-haulに行くと、そこには幸い、レンタル出来る引っ越し用のトラックが、何台も並んでいた。
 

よし!
 

これなら今載っている荷物を全部移しても、まだまだ入る。
 

 

しかし、、、喜んだのも束の間。
 

トラックを借りることは出来るが、、よく考えたらシカゴのレンタカー屋で借りてきたフォードを、インディアナポリスのU-haulで返却することはできない。
 

実際、しつこく頼んではみたのだが、、、これは考えてみれば羽田のトヨタレンタカーで借りた車を大阪のホームセンターで乗り捨てるようなもので、、、いくらなんでも無茶だった。
 

 

んー、ダメかー、、。
 

トラックは借りたいが、、、フォードを置きざりにする訳にはいかない。
 

しかし、いよいよ頭を抱えてしまった私に向かって、カントリーっぽいU-haulのお兄ちゃんは、事も無げに言ったのだ。
 

「なんだ。 だったら、繋げりゃいいじゃん。」

 

 

繋げる?
 

なるほど! その手があったか!
 

フォードがあまりに大きいせいか全くそういう風には考えなかったが、、、確かに、それなら問題は解決する。
 

幸い、昔からポンコツばかり乗っていたおかげで、エンコした車をロープで牽引した経験は何度かあった。
 

もっともこのサイズの車同士の牽引となるとかなり勝手は違うだろうが、、、道も広いし、何とかなるだろう。
 

 

「引っ越し用トラック」 それから 「牽引用接続金具」 のレンタル契約を済ませた私達が表に出ると、、お兄ちゃんは、馴れた手付きで二台の車を繋いでくれた。

 

「曲がるときは大回りして。 それからバックする時は、普段と反対にハンドル切ってよ 」 とのアドバイス付き。
 

引っ越し用トラックに繋がれたフルサイズのフォードが、、ヤケに可愛らしく見える。
 

 

トラックに乗り込んだ私を見て 「大丈夫そうか?」 と聞くお兄ちゃん。

 

「うん。 全然平気だよ」 と答えた私。

 

しかし実際には、、、トラックの荷台は完全に箱型に覆われていて、運転席に座った私から見える後方の景色は、サイドミラーに映るフォードの一部だけ、、。
 

「曲がるときは大回り」 と言われても、どの程度かはやってみないと分からないし、、「バックはハンドルを逆に切る」 も、ピンとこない、、。

 

 

「 ねぇ、、、大丈夫ー?」
 

助手席の悦ちゃんが不安になるのも、無理はない。
 

確かに、これで市街地に入ったらキツいかも、、。
 

私自身、不安で一杯な心境のままアクセルをふかし、、、インディアナポリスのアンティーク屋巡りに出掛けたのだった。
 

 

 

(続く)

 

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