皆様、こんにちは。
親子関係の最も厳しい関係の一つは、関係の断絶です。例えば、成人した子供が親と半永久的に縁を切ることです。
個々のケースで状況は異なりますが、ここでは、成人した子供と親との一般的な場合をご紹介させていただきますね。(「成人した子供」という言葉は、以下、「子供」と略します)
子供の立場にある方が親との断絶を決める時には、その方がたとえ成人していても、親からの被害が大きすぎて、断絶をしないと、その先の自分の人生が「死んでしまう」という強い危機感があったり、実際にうつ状態が強くなって、「自分が死ぬしか親からの支配から逃れる道はないのではないか」という状態にまで精神的に追い込まれています。
子供の多くは親に思いをかけ、長年尽くしてきた方もおいでになります。断絶をするときには時間をかけて悩みながら覚悟を決め、断腸の思いで行うことが多いです。
断絶に至る途中の道のりでは、患者様ご自身が親子関係の修復のためにありとあらゆる可能性を試していることがほとんどです。子供が親のことを理解しようと必死に努力をしていることも多いです。
子供が、親と関係を続けるためのあらゆる可能性にかけた結果、親が子供の全ての希望を、多くの場合無自覚に打ち砕いていきます。子供はその現実に愕然とします。そして遂に、子供のほうが「もう、これ以上は無理だ。このまま関係を続けたら自分が死んでしまう。親が自分を理解する可能性は絶望的である。」という結論に達します。ある患者様はこの状態を「(親との闘いから)土俵を降りる」と表現したりすることがあります。
ありとあらゆる可能性を試し、自分の人生を生きるか死ぬかという究極の選択に迫られた結果行われる断絶は、その方にとっては、生きることを選択するために行われる、唯一かつ最善の選択なのです。
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