アレルギーに次ぐ現代病、化学物質過敏症。極々微量の化学物質によって、目、鼻、のどの痛み、頭痛、倦怠感、アレルギー症状などさまざまな症状を引き起こす。確か、平成も幕開け間もなくの頃、NHKテレビで三夜連続アレルギーの特集番組が放映された。

その中で、アメリカにおける化学物質過敏症患者の特別な施設コロニーでの生活が紹介され、大きな衝撃を受けた記憶が呼び起こされる。

ほうろう引きの壁・天井、タイル貼りの床、カーペットやカーテンなど、インテリア類の全くない、無機質な空間。照明は電球がぶらさがっている。テレビも電磁波の影響を受けるため、ガラスで仕切ってある。洋服の素材は木綿か麻、しかも無農薬栽培の綿花が使われる。新聞もインクの揮発性化学物質を避けるため、外気でしばらくさらしてから施設の内部に持ち込まれる。

禁煙はもちろんのこと、薬品や化粧品、殺虫剤、防虫剤などの刺激物はすべて排除され、食品は無農薬、添加物の一切使用されていないもの、そして水も配慮される。特殊なフィルターにより化学物質を除去した空調設備、人工的にコントロールされた環境で治療を施しているといった内容のものだった。

 

 

そしてこの時、日本でもそう遠くない将来、化学物質過敏症の患者が増えてくるであろうという、ナレーションが今でも耳に残っている。

果たして、その予言は当たってしまった。日本でも、現在、10人に1人が化学物質過敏症といわれている。アレルギー疾患より、もっと微量な、しかも広範囲の化学物質がその原因となる。しかも私たちは、およそ七万種にもおよぶ化学物質に囲まれて生活している。そして、毎年、1000種にも及ぶ化学物質が増えつづけているという。

ある種の化学物質に過敏な反応を示すようになると、次から次へと他の化学物質にも反応を示す多発性化学物質過敏症となり、通常の生活はできなくなってしまう。私たちの日常生活は化学物質に囲まれているといっても決して過言ではない。ビルも家庭も、そして環境内に化学物質が満ち溢れている。

 

 

化学物質過敏症は、目、鼻、呼吸器、皮膚への障害をはじめ、疲労感、食欲不振、精神状態の不安定さ、筋肉痛、不眠など、その個人差が大きく、症状もさまざまである。

最近は原因のはっきりしない病気はほとんどアレルギー性のものといわれる中、化学物質過敏症については神経症だの更年期障害などでかたづけられてしまうケースが多い。

先日眼科で検診を待っていた時のこと、ほとんどの患者にアレルギー性のものですと診断をしていた。

そのうちアレルギーに変わって、化学物質過敏症ですと診断の下される時代がきそうだ。化学物質の中には発癌性のあるもの、中枢神経の冒されるもの、精神状態を異常にするものと、かなり毒性の強いものがある。

 

 

住まいの中から完全に化学物質を追放することは現実レベルでは不可能だと思う。なぜなら、住宅に使われているコンクリート、石材、屋根材、天井材や床材・合板などの建材、ビニールクロス、接着剤、カーペット、カーテン、家具ワックス、ペンキ、みな化学物質である。

その上、私たちが日常使っている、プラスチック商品、化粧品、洗剤をはじめ暖房器具や厨房からの燃焼ガス、ドライクリーニングの溶剤とあげたらきりがない。

もちろん、すでに触れた、殺虫剤・防虫剤・抗菌剤・殺菌剤などの薬剤、農薬や添加物で汚染された食品や電磁波はすべて化学物質過敏症の原因となる。

 

 

住まいの中で注目したいのは、まず、ホルムアルデヒド、ホルマリンである。ホルムアルデヒドは特に気化しやすいため吸気性の毒性が問題となる。天井材、壁材、床材などに使われる化粧合板。合板などの建材、接着剤、家具、カーペット、衣料品などから出てくるホルムアルデヒドは、発癌性があり、頭痛、吐き気、めまい、中枢神経へも影響する。そして新築住宅は特に濃度が高い。次に耐熱性と電気絶縁性から電気器具に使用されるアスベスト。

これも屋根材など建材に幅広く使われる。アスベストの小さな繊維が肺に刺さり、長い潜伏期間を経て発病する。また中皮腫という極めて特殊な癌を引き起こす。

 

 

開放的だった昔の住まい、そして自然の素材に囲まれて生活していた時代には、アレルギー、化学物質過敏症などとわけのわからない病に冒される心配はなかった。

食生活においてその素材から見直しが必要なように、家づくりも使われる建材から目を向けていかなければ本当の健康な住まいはつくれそうもない。

 

 

          書籍「プラス思考の健康住宅づくり」より

 

 

 

ききき

 

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