反原発ソング歌手を紅白に出場させるNHKの“反骨精神”の真意 | マッド・アマノのパロディー・ブログ

反原発ソング歌手を紅白に出場させるNHKの“反骨精神”の真意



 昨年の日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」の主題歌「やさしくなりたい」の大ヒットで知名度、人気を獲得したシンガーソングライター、斉藤和義さんが作詞作曲した「(原発安全は)ずっとウソだった」をYou Tubeで歌ったことが大きな話題となったことは記憶に新しい。その後、斉藤さんは日本各地でライブコンサートを開き、反原発を訴えた。
 まずは歌詞を読んでいただきたい。

♬この国を歩けば原発が54基
教科書もCMも言ってたよ 安全です
俺たちを騙して 言い訳は「想定外」
懐かしいあの空 くすぐったい黒い雨
ずっとウソだったんだぜ やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です
ずっとウソだったんだぜ ほうれん草食いてぇなあ
ほんとウソだったんだぜ 気づいてたろうこの事態
風に舞う放射能はもう止められない
何人が被曝すれば気がついてくれるの この国の政府
この街を離れて うまい水 見つけたかい?
教えてよ やっぱいいや もうどこも逃げ場はない
ずっとクソだったんだぜ
東電も九電も関電も北電も もう夢ばかり見てないけど
ずっとクソだったんだぜ
それでも続ける気だ
ほんとクソだったんだぜ
何かがしたいこの気持ち
ずっとウソだったんだぜ
ほんとクソだったんだぜ

ずっとウソだったんだぜ

ほんとウソだったんだぜ


 未だに削除されずYou Tubeで聞くことができるのでぜひ聴いていただきたい。

 さて、いかがだろうか。原発安全神話はウソだった、クソだったとまで言い切っている歌手をなんと紅白に出場させるとはNHKの真意を問いたいところだ。
 そこで私の推論だ。

今、NHKの中に原発批判派がうごめいているのではないか。経営陣は東電をはじめ原子力ムラや政府の圧力に屈して原発推進に舵を切ろうとしている事は目に見えている。
 恐らく紅白のプロデューサーを筆頭に制作班は“反原発”歌手の斉藤さんを出場させることでささやかな抵抗を試みたに違いない。もちろん斉藤さんの出場で視聴率を稼げるから、という理由が第一かもしれないが、あえて“訳あり歌手”に白羽の矢を立てるということにはかなりの決心が感じられる。
 そして、もう一つNHKには重大な問題がある。それは人気アナウンサー、森本健成氏の強制わいせつ容疑事件(私はねつ造だと思う)。現在は森本氏本人が非を認めた、ということになっている。その結果、不起訴となり、停職3カ月の懲戒処分で一件落着となった。
 当事件は植草一秀氏や東洋経済編集長の“痴漢容疑事件”同様にはなはだ不透明なものだ。これについては神州の泉(2012年12月14日)が詳しいので一読願いたい。
 森本氏はおそらく当局に嵌められたものと私は思う。その理由はこうだ。
 実は森本アナは『NHKスペシャル“原発事故調最終報告”』でメインキャスターを務めた。森本アナは単にキャスターだけではなく番組制作に深く関与していたのだろう。その内容が東電批判となったことで原子力ムラの権力が再放送をストップさせようとしたかもしれない。森本アナを痴漢容疑の罪を着せて抹殺することで今後、NHKを始め他のテレビ局が原発批判番組の制作をしづらくすることが目的だったのではないか。つまり“一罰百戒”というやつだ。
 反原発歌手、斉藤和義紅白出場は番組制作班による森本アナの弔いであり、原子力ムラへの意趣返しだった、と私は確信する。
 噂に寄れば斉藤さんは歌う予定の「やさしくなりたい」をやめて「ずっとウソだった」の弾き語りに切り替えるかも知れないという。これは明らかに彼にとって“自爆テロ”だが、多くのファンはそれを密かに期待している。

 超人気ブログ「神州の泉」はNHKアナウンサー痴漢容疑逮捕事件の真相追及を執拗に続けている。大小織り交ぜてメディアがまったく触れない重要な点について植草事件や東洋経済編集長事件を例にあげながら今回の森本事件も限りなく“国策捜査”ではないか、と推測する。
 私は森本事件について神州の泉に寄稿した。本日12月31日にアップされているのでご覧いただきたい。なぜならば、神州の泉は私の推論をさらに発展させて国策捜査の可能性について説得力ある分析をしているからだ。
 一部を引用させていただく。
(引用、ここから)
今、NHK紅白歌合戦スタッフとNHK守旧派(官憲の肝煎り)との間で、熾烈な暗闘が続いているのではないか!?(原子力ムラに嵌められた森本キャスターの弔い合戦か!?)http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/
(前略) 森本健成キャス ターの「強制わいせつ容疑事件」は、百パーセント官憲が仕掛けたものと考えられる。事件後、官憲とマスコミが森本氏をどう扱ったかを沈思黙考すれば、植草 氏が遭遇した京急事件(2006年)とオーバーラップする部分が多々あり、森本事件が国策捜査であることが演繹的に導き出される。(中略) 原子力ムラにとって、揺れ、あるいは人的な判断ミスが過酷事象の直接的な契機か否かを検証されることは一番忌避すべきことなのである。森本キャスターが関わった『NHKスペシャル“原発事故調最終報告”』 という番組は、政府事故調、国会事故調、民間事故調の三つの立場から、この事故が“人災”だという観点で、全容の実直な解明を試みている。解明されたこと は、原子炉に危機的な状況が発生した時、東電は現場作業員たちに、適切なリスク認知の知識を与えていなかったことが、メルトダウンを事故の初期段階で阻止 できなかった根源的な原因だと説明している。(後略)
(引用、ここまで)
以上のような脈絡の中で今夜の紅白の斉藤和義氏の歌を聴いていただきたい。♬ みんなクソだった ♬を密かに輪唱しようではありませんか。
$マッド・アマノのパロディー・ブログ