夕方、今晩のご飯何にしようかな~と夫にメール


お風呂の用意をして、スーパーに買い物に行こうと思っていたら、父から電話がかかってきた。


「あんなぁ、明日わし仕事やし、お母さんとこ来てくれるか?」


「うん、昼から行こうと思ってる。」


「お母さんな、何しでかすかわからんで、目が離されへんのや。朝から来てくれんか?」


「え?目が離せへんって、どーゆーこと?」


「なんか訳わからんねん。」


わたしもさっぱり訳わからないんですけど・・・? 汗


「もう晩ご飯食べたん?」


「まだや。」


「もう6時回ってるし、お母さん寝る時間ちゃうの?そやのにまだ何も食べてへんの?」


「今な、お母さんがバナナめくって食べてるわ。」


「なんでバナナやのん。晩ご飯はないの?」


「飯が1杯分だけあるかな~。」


「おかずはないの?買い物行ってへんの?」


「今日な、お母さんとスーパー4回行って来た。」


何で4回も・・・?欲しいもの1個だけ買って満足して、また食べたいものある度買いに行ってるってこと???


ガシャン!(母に向かって)何しとるんやな。 

今な、お母さん食器棚に置いてあるもん落とした。」



「・・・・・。」


「何やいな、ここに貼れってか?ちょっと待ちや・・・・・・。」


「何してんのん?」


「お母さんがな、テープ背中に貼ってくれって。」


「それってモーラステープ?」


「わからん。」


「わからんじゃなくて、肌色の筋肉痛とかに使うシップか?」


「透明や。」


「それなんていうやつ?」


「半分めくって背中に貼って、残りの半分剥がして・・・。」


「いや、貼り方じゃなくて・・・何の貼り薬なんって聞いてるの!」


「胸部、上腹部、背部に貼ってください。毎日貼る場所を変更してください。」




ツッコミどころ満載で怒るどころか、笑いがこみ上げてきた。




何度も何度も聞き直して、やっと「フランドルテープ」という心臓病の貼り薬であることがわかった。



そして、母は入院するまで出来ていた料理がまったく作れなくなってしまったこと、家の中をフラフラ歩き回り、何がしたいのか、父には理解できず困っているようだ。


「明日朝から行くわ。」


「平日はお母さんに付きっきりでないとあかんし、仕事は断ってあるけど、3月20日、21日にお前が来てくれるんやったら、仕事行こうかと思うてな。」


「21日はお花の仕入れがあるし、4時までやったらいてられるけど、お父さんが帰ってくるまでは待ってられへんで。」


「そうか・・・。ほな仕事断るわ。」と言って父は電話を切った。



このことを姉に報告しようと電話してみたが、留守電だったので「帰ってきたら電話してな。」とメッセージを残しておいた。

電話を切った直後、また父から電話がかかってきた。


「どうしたん?」


「お母さんがな、今『ポストにある朝刊取って来て。』って言うねん。」


「夕刊の間違いちゃうの?」


「おかしいこと言うやろ。」


「家の中にある朝刊渡しといたら?」


父は苦笑いしながら電話を切った。





電話を切ったあと、頭が混乱して放心状態になってしまった。





そんな私に夫が「もう晩飯よう作れへんやろ。寿司でも食いにいこけ。」と連れ出してくれた。


夫は私の気を紛らすかのように、いろんな話をして笑わせてくれる。


「私な、病気になってから、あんたがそばにいてくれることが、すっごい幸せなことなんやって思うねん。一時期なんでそんななるねん?気の持ちようちゃうか?って言われた時は、自宅なのに私の居場所がないって思ったこともあったけど、病気のこと理解してくれるようになって、何も言わなくても気持ちを察してくれるし、一緒の布団に寝て、ぬくもりを感じるだけで幸せ~♪って思うんやで。
あんたが熟睡してる時は、私の冷たい足をくっつけて暖房代わりに体温を奪うこともあるけども。」



「おまえ、人が寝てるときにそんなことしてんのんか!」


「うん。たまにあんたの足の間にそぉ~っと足突っ込んで、サンドイッチにして、あ~ あったかぁ~♪って思う時もあるけどな。」


「お前が先に寝てる時は、起こしたら悪いと思って気使ってんのに、何がサンドイッチやねん。」


「だってぬっくいねんもん。」


こんな優しい夫のために、満足に家事ができないことが申し訳なく、今この記事を書き出して涙があふれてきた。


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