食事を食べ終わり、どこにも立ち寄ることなくまっすぐ車で実家に直行。

実家は築45年くらいの古い家。歪んだ柱からのすきま風がとても寒い。

暖房といえば、数十年使い続けている石油ストーブのみ。

しかも火が点く芯がわずかしか残ってなく、火を点けるのも技術がいり、格子になった扉も壊れた状態。


寒いのになぜか玄関から繋がるキッチンから居間、隣の洋間からお風呂場までの扉が開けっ放し。

これじゃ寒いはずだわとすべての戸を閉め、みんなでストーブの周りを囲んでいた。


キッチンで母がゴソゴソしているので、何してるんだろうと覗いてみると、お茶碗にご飯をいれ、おせちを食べていた。



「お母さん、さっきみんなで一緒にお寿司食べたよね?美味しかった?」

「うん、美味しかった。笑・

「さっき私よりたくさん食べてたのに、まだ食べるの?」

口をもごもごさせながら、「だって おせち・・・ ○ × & $ % @・・・」と訳のわからないことを呟いた。



唖然とする私と姉。


食べ終わったお茶碗を冷たい水ですすぎ、ふきんで拭いて食器棚にしまう母。


しばらくして、母がいきなり素っ裸になり始めた。


「お母さん、寒いのに裸になって何すんの?」


「おふろ・・・おふろにはいる。」


え?お風呂なんて沸かしてないはず!

お風呂をチェックすると、昨日の残り湯が冷たいままになっていた。


「お母さん、お風呂沸かしてないからまだ冷たいやん。」

止めても聞かずに、裸でうろうろしだす母。

「お風呂があったまってから裸にならないと、風邪引いちゃうよ!ほら早く服着てよ。」


いつもなら父が残り湯で洗濯をするので、追い炊きとお湯足しですぐに入れているんだろうとなんとなく理解できた。

それがその日は父が仕事でいないので、昨日の残り湯がそのまま残っていたのだった。


裸のまま洗面所で膝を付き、何かをしている母に「何してるの?裸のままじゃ寒いでしょ。何してるか教えて。」

「これが・・・とれへんねん・・・・こぼれて・・・あんたに作ってもらった・・・・・・せっけんが・・・・。

今にも泣きそうになりながら、箱からこぼれて散乱したせっけんを必死でかき集めようとしていた。

「お母さん、私がやってあげるから、そこどいて。寒いからストーブの前で待っとき。」




すると母は、追い炊きと自動のボタンを押し、満タンの冷たい残り湯に60度のお湯を足しながらそのまま湯船に浸かった。


「まだ冷たいやん!風邪引くからお風呂が沸くまで待っててよ。焦


半ば強引に服を着せ、残り湯をすべて捨てた上で新たにお風呂をセットした。


途中、待ちきれなくなって何度か裸になっていた母。


わたしの家では43℃の自動でセットしているので、同じようにお湯を設定し、お湯の温度も素手で確認した後、母にお風呂沸いたから入っておいでと言いました。


「こんな熱いの入れない!!」


冷たい水をジャバジャバおいたし、かなりぬるくというか冷たい状態まで冷まし、なんとかお風呂から上がってきました。

もちろん母の体は温もってません。

そしていつものように、かゆみ止めの軟膏を全身に塗り、その上からベビーパウダーを擦り込み、やっと服を着てくれました。


15時頃、またキッチンでゴソゴソしだす母を見ると、お茶碗にてんこ盛りご飯を入れ、その上にさらにおせちを載せていた。

「お母さん、それどーするの?お昼にみんなでご飯食べに言った後、帰ってきてから食べてたでしょ。それなのにまた食べるの?」と聞くと、「これ晩御飯に食べるねん。お父さんのおせちも残しておいとかなな。」

「晩御飯に食べるご飯を今からお茶碗に入れたら、ご飯が冷たくて美味しくないでしょ?食べる時にご飯よそえばいいじゃない。」

そう言うと、ちょっと気まずくなった母は、おせちを別のお皿に入れ、ご飯をジャーに戻した。

ほっとしたのもつかの間。

ご飯は戻したが、おせちを手掴みで頬張っていた。 どんだけ食べるねんぎょーん


ベッドに戻ってきた母に、「お昼にみんなでお寿司食べたでしょ?それからご飯とおせちも食べてたよね?さっきもご飯入れて食べようとしてたし。」

すると母は、「さっきのはジャーに戻した。その前は食べてへん!お寿司は食べたけど、そのあとは食べてへん!」

母を問い詰めても仕方ないので、そっとしておくことにした。




16時を回り、またご飯をお茶碗に入れる母。

「17時になったら晩御飯食べるねん。」と言いつつも、やはりご飯を頬張っていた。





ショックだった。




ついこの間の電話で、「お父さんがな、さっきお風呂に入ったのにまた入ろうとするねんで。ちょっとボケてはるねん。」と言ったので、「そのうちご飯食べたくせに、食べてない!ご飯食べさせてもろてない!とか2人して言わんといてな・・・と話してたばっかりなのに・・・・・。



姉夫婦は日帰りで帰り、私も自宅へ戻って、家で留守番していた主人にこのことを話しした。

あまりにも衝撃的だったので、私は話の途中で泣きじゃくりながら過呼吸の発作が出てしまった。

紙袋がなかったので目に留まったエコバックを頭からかぶり、呼吸を落ち着かせた。

その様子を目の当たりにした主人に、今の私の行動にビビッたんちゃう?と聞くと、意外と冷静だった。あまり関心がないのか、以前にも見ていたからかはわからないが、、、。





翌日の3日、姉夫婦それぞれにメールを送った。

私の病気のこと、両親のこと、愚痴などを聞いてもらえる逃げ場が欲しかったのだ。




義兄さんから「お父さんとお母さんのことで何時も負担をかけてごめんね。」と返事がきた。



【ごめんね】 なんて、義兄さんは何も悪くないのに、ただ愚痴を聞いて欲しかっただけなのに・・・。

情緒不安定になっていたわたしはこの【ごめんね】 という言葉だけが頭に深く刻まれ、罪悪感に陥っていた。


一日中自分を責めていました。



5日から仕事。行くのいややなぁ。


 キラキラ 最後までお読みいただきありがとうございました。 キラキラ 

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