DJ目指す若者を想像してみた 3 | キャベツは芯まで食べられる

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「インディアンは嘘つかない」理由を考える

DJ目指す若者を想像してみた 3

「やっぱカッケーよなー、レシアノとかレカドロ(ヴィラロゴス)とか、
はぁー。
はぁー。かっけぇ。」

疲れと陶酔と年齢で、
相棒はそういうと、
なまめかしいため息とともに倒れ込む様にソファーに座った。
相棒が最近ハマってるミックスだとか言って、
4枚連続で回した。
相棒らしい(性格じゃなく)優しい感じが出た。

「まあ、やっぱ、レカドロ(ヴィラロゴス)とかレシアノはイイよね。
やっぱ、ホモは感性するどいよなー。」

相棒は同意して、
「たしかに、感性の塊だよな。
いつも傷つかない様にしてきたんだもんなぁ。」

「でもさ、
ホモの音楽かっけえとか言ってる時点で、オレ等ヤバくね?」

思わず吹き出しそうになって、
オレがそう言った瞬間、
相棒からはさっきまでの笑みが消え、
慌てて、ちゃんとしてます的な顔をつくって、
相棒はあたりを見渡した。
まあ、店ん中は、みんな普通だ。

「やべーな!オーディエンス(マスター入れて自分等とあと5人)に、
オレ等ホモだと思われるな!こんなのばっかだと。
オマエ、頼むわっ!」

そう言って、
相棒はオレにヘッドフォンを渡して来た。

ヘッドフォン、臭っ!

汗臭っ。

オレ追記:
相棒のミックスはどうだったかというと
つなぎ1回目と2回目では、ちょい出しの時にズレて気持ち悪かったり、
最後は、その前に成功したロングミックスをまたやりたくなって、
ズレてるのにズルズル残した結果、ぶちっと背景音が切れて変わっちゃった感じ。
お客さんが厳しい人達でなかったから良かったけど、
プロの現場だったら、ダメだよね。



追記
この物語はフィクションではありますが、日記に近い思いつきです。