HAPPY BIRTHDAY! | ~ 嵐気に包まれて ~

~ 嵐気に包まれて ~

嵐さんのメンバーのお名前や雰囲気をお借りした読み物です。
腐的描写や暴力的シーンがあります。
気を付けてご訪問ください。
山、大宮、櫻葉、モデルズ、にのあい等、様々なCPのお話がありますので
お気に入りのCPでお楽しみください。

 

潤君、お誕生日おめでとうございます!!!

 

 

この一年が潤君にとって素晴らしい歳となりますように。

 

歌って踊る潤君も好きだけど、演技する潤君も大好きです。

来年はいよいよ大河。
ラブロマンスもアクションもいいけど、また違った境地を切り開いてくれることと
期待しています。

 

今年はちょっとバタバタしてお話が間に合わなかったので、むか~しの短編を
再掲させていただきます。

ご存じの方はスルーでお願いしますね。いちごです。

無理やり一つに詰め込んじゃったけど大丈夫かな(笑)。

 

*・゜゜・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゜・**・゜゜・*:.。..。.:*:

『もやい結びができなくて』

 

 

「あ~、うまかった~。 

 ごちそうさま。」
 

手を合わせて頭を軽く下げると、皿を重ねて立ち上がる。

小食のあんたにして珍しく完食だ。

よかった。 ほんとにうまかったってことか。
 

「あ、そのままでいいよ。」
 

「そうか? 悪いな。

 じゃ、オレ、帰るわ。」
 

食器をテーブルに戻すと、携帯を取り上げポケットに突っ込む。
 

「ちょっと待って。 お礼は?」
 

「は? お礼?」
 

目の前に立ちふさがって顔を傾ける。
 

「ばかか。」
 

「い~じゃん。 減るもんじゃなし。」
 

「ったく・・・。」

あんたは俺の胸元に手を添えると、ちょっと背伸びして唇をチュッと合わせる。

そのまま素早く離れようとするところを、腰に腕を回して阻止する。
 

「わっ! お前、何やって・・離せって。」
 

「や~だ。」
 

「はぁ? ふざけんなよっ!」
 

構わずそのまま引き寄せて唇を塞ぐ。
 

「うっ・・んっ・・・」
 

あんたが腕をつっぱって離れようとするけど、
しっかりと抱きしめてそうはさせない。

 

俺はもうガキじゃないんだ。

これだけ体格差があるんだぜ。
 

あんたを抑え込むなんてオレには簡単なことで、

抗議の声を殺せば後は好きなようにあんたを貪って・・・。
 

「んっ…、っ……ぁ…」
 

俺の指があんたに絡む頃には、少し掠れた声が漏れ始める。
その声に俺自身がうずく。

 

 

 

TV番組の企画で「カッコイイ紐の結び方」というのをやった。
 

いろんな結び方を教わったが、こういうのは俺には向いてないらしく
どうもうまくいかない。
 

ロケでも簡単な物はクリアしたが、
結びの王様と言われる「もやい結び」がどうしてもうまくいかなかった。

カッコよく結ぶはずが全然カッコいい画になってない。
 

スタジオでの収録の前日、リーダーの家に紐を持ち込んだ。
勿論、練習のためなんだけど、うまくできたら楽しいこともできそうだし、

一石二鳥を狙っていた。
 

「ねぇ、ちょっと練習台になってくんない?」
 

「何でだよ。
 その辺の家具の足とか使ってやればいいだろ?」

 

「だってスタジオにはテーブルとかないからさ。

 多分、誰かに引っ掻けてやることになると思うんだ。」
 

「お前・・・、変なこと考えてないよな。」
 

「変な事って?」
 

すっとぼけて返す。
 

「Vはうまくできない所で終わっちゃってるんだ。
 スタジオでやって、『ほら、できました。』ってなんないと、
 カッコつかないだろ?」
 

「そりゃそうだけど、なんか嫌な予感しかしないんだけど・・・」
 

「大丈夫だって。」 
 

「・・・」

 

「ちょっと、手、出して。」
 

「なんで、手? 腹でやれよ。」
 

「だってこの紐、短いから、太い所だとできないんだよ。」
 

これは最初から考えていた言い訳。

 

「もっと長いのを準備すればいいだろ。」
 

「それがさ、長いとかえってやりずれぇんだよな。」
 

「だいたいなんだって・・」
 

まだぶつぶつ言いながらも、リーダーが左手を差し出す。
 

「え? 片手?」
 

「なんで両手にする必要があんだよ。」
 

確かに。

さすがにこれ以上は無理か・・・。

ま、片手でもいっか。
 

手首に紐を回してやってみる。
ここにわっかを作って、短い方を下から通してっと・・・。

あれ? おかしいな。

どうなってんだ? これ。
 

教えてもらってできるようになってたはずなのに、うまくいかない。

まずい。 ここをクリアしないとせっかくの計画が・・・。
 

焦って何度も試してみるが、やっぱりできない。


 

 

「お前、ほんと不器用だな。」
 

その様子をじっと見ていたリーダーがボソッと言う。
 

「不器用ってなんだよ。」
 

「不器用なものは不器用なんだよ。 

 ちょ、貸してみ。」
 

リーダーが自分の手首から紐を外してまっすぐに戻す。
 

「いやいや、そんな簡単にできるもんじゃないからな。」
 

俺があれだけ教わってできないものを、突然やってできたりしてたまるか。
 

「よし。じゃ、両手出せ。」
 

「え? なんでだよ。」
 

「絶対できないんだろ?  ならいいじゃん。」
 

う・・・、まあそうだけど・・・。
 

渋々と両手を差し出す。

「ここまではいいんだろ?」
 

「そう、それを下から輪に入れて・・・。」
 

「こうか?

 これでいいんじゃないか?」
 

きゅっと引っ張るとしっかりと絞れた。

あれ? できた?
 

「ほんとだ! 今、どうやった?」
 

「いや、普通にお前が言ってた通りにやってみただけだけど。」
 

「ちょっと、もう一度やってみてよ。 覚えるから。」
 

「うん?」
 

「ほらっ、これ早くほどいてよ。」
 

「んふふっ。 や~だ。」
 

ふぇ? 今、なんて・・?
 

いきなり肩を押されてラグの上にころがってしまう。
 

「わっ! 何すんだよ!」
 

って抗議している間に、ソファの足に紐の一方の端を固定される。
 

「ふふっ。 いい眺めだな。」
 

蹴っちゃ可哀想だしなんて甘いことを考えていたら、

しっかりと腰の上に乗っかられて、ほんとに動けなくなってしまった。
 

「ちょっ、リーダー?」
 

「たまにはこういうのもいいんじゃね?」
 

「へ?」

 

 

もやい結びは輪の大きさが変わらない結び方だ。

つまり作った輪はそれ以上小さく締まることはない。
ならばなんとかはずすことができるはず。
 

手首を捻って隙間から抜こうとする。 

が・・・

えぇっ?  抜けない? なんで?
 

「ちょっ! これ、なんだよ。 おかしいだろっ!」
 

「そうか?」
 

呑気な声。
 

絶対、おかしい。
 

しかもさっきよりきつく締まってる気がする。

もがけばもがくほど、紐が手首に食い込んでくる。
 

「あんま動くと痕になるぞ。」
 

「んじゃ、はずせよっ!」
 

「はずしたら好きなようにできないじゃん。」
 

は? 好きなようにって?

 

身体をよじって暴れる俺の上でうまくバランスをとりながら、

シャツのボタンを一つ一つはずしていく。
 

「なんかロデオマシーンみたいで楽しいな、これ。」
 

どんな感想だよ。
 

「ちょっ! やめろって!」
 

痕なんて気にしてる場合じゃない。

思いっきりもがいてみるが、がっしりと固定されていて動けない。
 

その間にもボタンは全部はずされ、シャツを肌 蹴られる。

 

「お、おいっ!」
 

リーダーの長くてきれいな指が俺の胸を滑っていく。

へこんだ肋骨の中心をなぞるように、すーっと上から下へ。
 

「あっ・・・」
 

思わず声が漏れる。
 

「ふふっ・・いい声。」

子供がいたずらをするように、

わざといただきは避けて周りばかりで遊ぶ指。
 

「くっ・・・」
 

その動きがもどかしくて、直接触って欲しくなる。

でもそんなこと絶対言えない。
 

「触ってないのに、尖ってきた。」
 

そんな報告、いらねぇし。
 

「おいっ、これはずせよ!  はずせってっ!!」

「お前、うるさい。」
 

まだ抗議をしようとした口に親指が滑り込んでくる。
 

「ぐぅ・・、うっ・・・。」

「いい子だ。」
 

耳元で囁かれて、力が抜ける。
 

そのまま首 筋から鎖 骨へと湿った感触を残していく。

時折触れる髪がくすぐったい。
 

「んっ…… ぁ……」
 

普段と違うシチュエーションに、

いつもよりも敏感になっているのがわかる。
 

リーダーは、大人しくなった俺を満足そうに見下ろすと、

腕を交差させてTシャツを一気に脱ぐ。

ほ~っ・・・、すげぇきれい・・・。
 

この角度で見るは初めてだけど、
薄く肋骨の浮いた脇腹、綺麗に割れた腹筋、

俺とは身体の造りが違う。
 

なんてぼんやり見とれてたら、カチャカチャっとベルトを外す音。
 

「えっ!」
 

マウントの体勢から一瞬だけ膝立ちなって腰を浮かすと、
ジーンズごと一気に抜かれる。
 

「わっ!!」
 

膝 裏に腕を差し込んで腰を持ち上げられる。

 

「おいっ! 待てって!」
 

必死に制止する。
 

俺の膝を抱え上げたままリーダーの動きが止まる。

この体勢で止められると、それはそれですげぇ恥ずかしい。
 

リーダーはというと、俺の足の間から顔を覗かせて物問いたげな表情。

ちょっと口が開いちゃってて可愛い。
 

じゃなくてっ!!!
 

「何してんだよっ!」
 

「ん? 待てって言うから待ってる。」
 

思いっきり無邪気な笑顔。 
 

この~~~~~!!

「そうじゃなくって! 本気か?」
 

「何が?」
 

「ほんとにしたいの?」
 

「なんだよ。 オレにはしておいて自分は嫌だっての?

 それって酷くないか?」
 

う・・、確かに・・・。  
 

でもさ、こういうのってしっくりくる役割ってのがあって、

俺はやっぱりリーダーを愛したいんだよな。

あんたを感じさせて、いっぱい啼 き声が聴きたいんだ。

 

そういえば初めからどっちがどっちなんて話、
したことはなかったな。

 

想いが通じた時はただただ嬉しくて、
あんたの意思なんて確かめもせず夢中で抱いた。

 

そんな俺を何も言わずに受け止めてくれて・・・。
 

リーダー、いつも嫌だったのかな・・・。
 

「そんな暗い顔すんなや。

 別にいつもいやいや抱かれてるわけじゃないぜ。」
 

え?
 

なんでわかったんだ? 俺が考えてたこと。
 

「んふふっ。」
 

膝から腕を抜くと、俺の上へと身体をずらす。
 

「リー・・ダー・・・?」
 

俺の腹に手を付いて腰を浮かすと、

「くっ・・・つッ・・・」

苦しそうに眉をしかめながら、ゆっくりと身体を沈めていく。
 

しなやかにのけ反る躰。

肌が一気に紅潮する。

俺しか知らない、あんたの最高に艶 めく瞬間・・・。

 

「リーダー・・、これ、はずして。

 俺にもさせて・・・」
 

「・・・だめ。

 今日は・・オレがする・・・   んッ!!  ぁあっ!」

 

 

 

二人でラグに並んでころがって呼吸を整える。

 

俺はほどいた紐を目の前で何度か交差させてみた。
 

「ねぇ。 もやい結び、もう一回やって見せてよ。」
 

「ん? いいよ。 ほれ。」
 

あっという間に結び目を作る。
 

「ふ~っ、ほんと器用な奴は得だよな。」
 

なんでこんな簡単にできるんだ?
 

でも、ほんとに不思議なんだよな。
 

さっきの、なんでほどけなかったんだろう。

もやい結びならほどき方は知ってるし、そもそも輪が締まるわけないんだ。


 


 

結び目をほどきながら不思議そうに考えている潤を見て

笑いをかみ殺す。
 

ばっかだなぁ。
すごく細かいことに気が付くくせに、なんでわかんねぇかな。

オレ、海に出る機会が多いんだぜ。

船に乗る人間にとって、もやい結びは常識なんだよ。

繋留用のロープを埠頭のボラードに固定する時に、
必ず使う結び方だからな。


でもって実はさっきの結び方はもやい結びではない。
輪を締めることのできる別の結び方だ。
 

「んふふっ。」
 

まだぶつぶつ言いながら練習している潤を横目で見ながら、

思わず笑ってしまった。
図体はでかくなったけど、こんなところがまだまだ可愛いんだよな。
 

「なに、笑ってんの?」
 

「いや、別に・・・。 ふふっ・・・。」
 

「ふんっ、どうせ俺は不器用だよ。」
 

 

 

 

俺が練習してるのを見ながら、リーダーが楽しそうに笑う。
 

「あ~、も~、めんどくせぇ!」
 

紐を放り投げて、リーダーに覆いかぶさる。
 

「おいっ、ばか! 何やってんだよ。 
 練習は?」
 

だってそんなに可愛く笑われたら、もう・・・。
 

「あんた、いつでもOKって言ってただろ?」
 

「ちがっ! あれはテレビだろうがっ! ちょっ、うっ・・・。」
 

で、結局練習はできなくなって、翌日の収録を迎えることになってしまった。

 

結果は・・・、皆さんご存知の通りだ。┐( -"-)┌

 

 

≪おしまい≫

 

*・゜゜・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゜・**・゜゜・*:.。..。.:*:

 

このエピ、覚えてます? 
「THIS is MJ」の「カッコイイ紐の結び方」という企画で、潤君のポンコツっぷりが

めちゃくちゃおもしろかった回(笑)。

最近はこういう萌が足りないんですよね~。私に短編のネタをください。

 

「ジャにのちゃんねる」、生配信だったんですね。

少し酔ってるのか、とろんとしたゆる~い雰囲気でわちゃわちゃ(笑)。

ニノさん、めっちゃ笑ってるし。

山田君に一票。 ほんと、どーでもいい(笑)。

そしてニノさんの、潤呼び~! (*´艸`*)♡

 

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