阿吽 269 | ~ 嵐気に包まれて ~

~ 嵐気に包まれて ~

嵐さんのメンバーのお名前や雰囲気をお借りした読み物です。
腐的描写や暴力的シーンがあります。
気を付けてご訪問ください。
山、大宮、櫻葉、モデルズ等、様々なCPのお話があります。
お気に入りのCPでお楽しみください。

メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。

 

最初のお話はこちら ⇒ 「阿吽 1」

前回のお話はこちら ⇒  「阿吽 268」

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

「おいら・・もうしょうと一緒にいられない。」

 

「どうして・」

 

「おいら、怖いんだ。

いやだったのに・・・身体がゆうこと聞かなくて・・・

しょうを・・傷つけたくなんてなかったのに・」

 

「わかってる。わかってるから。」

 

宥めるように言葉を被せる。

 

 

「おいら・・・弱いから・・

どうしても逆らえなかった。」

 

「そんなに自分を責めるな。

 相手が悪かったんだ。」

 

 

「でも、またやらされちゃうかもしれないもの。

 もう・・やだよ。」

 

震える声。

 

涙に濡れた瞳が苦し気に揺れる。

 

また俺を傷つけるかもと恐れているのか。

 

 

 

「もうあんなことはさせない。

だから・」

 

「やっ、離して。」

 

無理やり握った手を振り払われる。

 

 

「もう誰も傷つけたくない。

 だからもう帰らない。

おいらずっとここにいる。」

 

強い意志を乗せてきっぱりと言い放つ。

 

 

 

「そんな・・そんなのだめだ。

頼むから帰ってきてくれ。」

 

「なんで?

しょうはおいらがいなくても平気でしょ?

だって・・しょうのカップルはおいらじゃないもん。」

 

「智・・・。」

 

 

 

違う。違うんだ。

 

カップルとか対の相手とかもうどうでもいい。

妖も人も関係ない。

 

『おいらとずっと一緒にいてくれる?』

 

お前はいつもそう俺に尋ねたけど、

一緒にいてほしいのは俺の方だったんだ。

 

 

 

「平気なわけない。

お前がいないと俺はだめなんだ。」

 

「しょ?」

 

 

「今度は俺がお前を守るから。 

もう二度とお前を誰にも傷つけさせない。」

 

「・・・。」

 

無言で首を振る。

 

涙が後から後から流れては落ちる。

 

 

 

「だから・・、帰ってきてくれ。」

 

濡れた頬を両手で包み、不安げな瞳をのぞき込む。

 

 

 

「ずっと俺の傍にいてほしい。」

 

 

そっと口づける。

 

 

「しょ・ん・・・。」

 

 

一瞬驚いたように見開かれた瞳が、

一筋の涙を伴ってうっとりと閉じられる。

 

 

ふわぁ~っと柔らかな青い光が満ちて、俺達を包み込む。

 

辺りの景色も光に溶けて、この世界に俺達二人だけ。

 

 

 

ああ、なんだ・・・この充足感は・・・。

 

このまま一つに溶け合ってしまいそうだ。

≪つづく≫