…セカイは【箱】だった
は？
クラススキルやマルチプレイどころかストーリーもバグってますねパタポン3。
パタポン3は序盤にそれっぽい伏線を張ったくせに中盤は超強力(笑)な古代兵器の話題で持ちきりになる上、終盤では突然アッハーンだとかプリンセスだとかが出てきて封印されしカード並に意味不明な展開でした。
ですがなんとかストーリーを考察した結果、それっぽいものが出来たので投稿します。
厨二チックにタイトルを付けるならば『パタポン3〜The different dimension's HERO〜箱のセカイの物語』みたいな感じですかね。
①3の主人公について
3のヒーローは「神様の魂で蘇った、神様の能力を持ったヒーロー」です。
まず神様の能力を持った、というのはプレイしていれば「パタポンドンチャカ」という太鼓のエフェクトが、画面の四方に表示された過去作と違い、ヒーローの周りに出るのでわかると思います。
神様の魂で蘇った、という部分についてですが、ストーリー冒頭をじっくりと読めばなんとなくわかります。
おぬし＝ヒーロー
うつしみ＝現在生きている身。うつせみ。
つまり、前作の神様の身体としてヒーローは生き返った、というわけですから、ヒーローの身体に神様の力が宿った、ということになります。
ですので、神様としての能力があるのでトンチンカンは神様扱いすることもある一方、あくまでヒーローなので神様扱いしていないような発言もしてくるわけです。友達感覚なんでしょうね。
つまり、主人公及びプレイヤーは「ヒーロー」ということになります。
筆者はずっと1,2と同じくプレイヤー＝神様、そしてヒーローの身体に神様が宿ったので神様＝ヒーローという感覚でプレイしていたので勘違いせぬようここは強調させてください。
PVでははっきりと「プレイヤーがヒーローになって」って言ってますね。
②ヒーローについて
あ、すいません今更ですが過去作、特に2をプレイしていること前提で話を進めますんでご了承ください。
さて、前作ラストでヒーローは自分がバラバラにしたセカイを元に戻すために旅に出ますよね。
つまりパタポン族のセカイの果てを目指すという目的とは違うので、2のラスト以降は一緒に行動をしていないと考えるのは不自然ではありません。
ここから、「2のヒーロー」と「3のヒーロー」は同一人物ではない、という仮説が立てられます。
そして実際
と、オジイが言っているので、2のセカイとは別の世界から来たヒーロー、すなわち異次元同位体が3のヒーローだと考えられます。
2のヒーローがセカイをバラバラにして無数の並行世界を作ったらしいので、そのうちの1つのセカイのヒーローがこちらのセカイにやってきても、パラゲトなんかがあるこの世界観ではなんら不思議ではありません。
以上のことから、3のヒーローは全くの新キャラだと考えた方がいいでしょう。
③4英雄と邪悪の戦いの結末を妄想
その封印の仕方について妄想してみます。
その昔セカイの果てを目指すためにドンバンガンとパタポン族は二手に分かれて旅をしていました。
そしてある時ドンバンガンは後に呪われた大地と呼ばれる場所で、ちょうど箱から現れる邪悪と出会ってしまいました。
3英雄と7匹の邪悪は激闘を繰り広げましたが、3英雄の力を持ってしても数の不利を覆すことはできませんでした。
しかしある時戦場に次元の狭間が現れ、マスクをつけた1匹のパタポンが3英雄に加勢しました。
4対7になったことで戦力的には拮抗になりましたが、既に3英雄は疲れ切っていたので不利な状況には変わりません。
そこで3英雄と異次元の英雄は必ず邪悪の脅威からセカイを守るのを約束し、その命を懸けて邪悪を封印することにしました。
そして異次元の英雄は自己犠牲を払い、7匹の邪悪全てを押さえつけて、邪悪の入っていた箱に飛び入り、箱の中のダンジョンの奥に邪悪を封印し、その封印を屈強なモンスター達に見張らせたすぐ後に、邪悪の呪いによって力尽きてしまいました。
その間に3英雄は外から箱にその封印が解かれないよう何重にも魔力で鍵をかけました。
鍵をかけ終わると同時に魔力が尽き、3英雄も力尽きてしまいました。
が、亡霊となってちょくちょくパタポン族の前に現れ、先程の4対7の戦いと箱に封印された邪悪の話を語り継いでいました。
そしてパタポン達が呪われた大地にたどり着いたことで3の物語が始まります。
っていうストーリーを妄想しました。
重要な部分は「異世界から来た英雄が箱の中で力尽きた」というところです。
先程も言いましたがPVや取説、攻略本を見る限り箱を開ける前はヒーローはいませんが、3の冒頭ではパタポン族に混じって石化したヒーローがいます。
そのヒーローはどこから発生したのか、を説明するのが「箱の中で力尽きた」というものです。
箱を開けたことで7匹の邪悪と共に異世界のヒーローが飛び出して来た、と考えれば3の冒頭でパタポン族に混じっていたのも説明できます。
④邪悪は箱から解放された？
と、ここで3序盤のファンギルのセリフを思い出してみましょう。
要約すると「あの爺さんも邪悪と同じく箱から出て来たんだぜ」とシルバーほしポンが邪悪の仲間かのように煽ります。
が、③のように解釈するとヒーローも箱から出て来たのでそこに誰も言及しないのはおかしいはずです、つまり「ヒーローは箱から出ていないのでは？」。
ところで、ファンギルが生まれるには邪悪が必要ですよね、なので時系列的には
邪悪解放→ファンギル誕生→おじい登場
とすることもできるので、ファンギルにとって「邪悪が箱から出て来たかどうか」は聞いた話にすぎないのです。
つまり、「邪悪も箱から出ていないのでは？」。
⑤セカイは箱だった
邪悪は箱から出ていない、ヒーローも箱から出ていない…
逆にパタポン達が箱に入ったのでは？
箱はあくまで箱の中のセカイの入り口にすぎず、箱の中に3で冒険するセカイが展開されていたとすれば…。
例えばその箱の中のセカイへの出入り口が箱の形をしていれば、3冒頭で既に箱の中にいたとして、パタポン達が石化していた近くに箱があっても不思議ではありませんし、ファンギルの言っていたおじいは箱の中から出て来た、という話にも、おじいは箱の形をした入り口から出て来ただけなので辻褄が合います。
こちらのセリフをご覧ください。
が、ブラックのセリフやこの後マ族が大量に出てくるところを見るに、やはりこのセカイは1,2のセカイとは別物と考えざるを得ません。
そしてストーリー終盤でほねデスは亡霊だということがわかるので、3で冒険するのは箱の中のセカイで、そのセカイは冥界とどこかでつながっている、と考えられます。おそらく不屈の魔塊付近のどこかだと思います。
⑥邪悪の目的
さて、ここからは3で冒険するのは箱の中のセカイだと仮定して進めていきましょう。
③で妄想したように、邪悪達は箱の中のダンジョン奥に封印されているので本来の力は出せず、またそこからあまり遠くに動くことはできません。
よって箱が解放された上で封印を解く必要があるのですが、モンスターを倒せるような力を持った存在なんて……いますね、パタポン族が。
邪悪はパタポン達が神に贔屓されているのを知っていたのかもしれません、なので石化させたパタポン達の復活に乗じて異世界から来た英雄も蘇らすと予想した上で準備をしていました。
まずライバルが必要です。パタポン達はそのままでは到底封印を解けるほど強くないので、より強くするための当て馬が必要でした。
そこでパタポン族に強い想いを持つものを外のセカイや冥界から呼び寄せ、ダークヒーローに仕立て上げることにしたのです。
ソナッチバズズーカラパシコイールはパタポン族に対する復讐心を、ファンギルはヒーローに対する怒りを、フィーナはヒーローに対する恋心を、ビークスはパタポン族に対するライバル心をそれぞれ利用され、ダークヒーローにされました。
たまたまだと思ったんですが、よくセリフを見返して見るとエンディングでコイールが
「あたくし達父子が、我が一族を滅ぼしたパタポン族を恨み、邪悪を呼び出した張本人よ！」
と言っています。
この「邪悪を呼び出した」というのが、3よりもずっと前の時代の話だとすれば、邪悪がコイール達をダークヒーローに仕立て上げたのにもそれなりの縁があるためと考えられます。
つまり、
パタポン族がアッハーン帝国を滅ぼす
↓
生き残ったコイールとソナッチが邪悪を呼び出す
↓
邪悪が世界で暴れようとする
↓
オオカミ様が邪悪を箱の中に封印
↓
邪悪が箱から抜け出そうとする
↓
そこにドンバンガンが出くわす
↓
ドンバンガン達が邪悪を封印
↓
時間の流れによりコイール達死亡
↓
しばらく後、パタポン族が箱を開ける
↓
邪悪が冥界や外の世界からの戦力集めの一環としてコイール達を勧誘
↓
3のダークヒーロー誕生
↓
パタポン3本編へ
という流れで、(邪悪初登場から封印まではまた別のストーリーがあるかもしれませんが、)コイール達はダークヒーローになったのかもしれません。
他の3人は誰でも良かったのかもしれませんが、特にプリンセスとゴーンはパタポン族にも存在を知られており、『仲間だと思っていた奴が敵に！』といったありがちなライバル設定を邪悪達は望んでいたのかもしれません。
そうしてダークヒーローを作り出し、パタポン達と競わせることでパタポン族の成長を促したのです。
その後パタポン達が6匹の邪悪を解放してしまい、残りの1匹は6匹の邪悪達だけ力で解放しました。
そして最後に成長したパタポン達を倒し、箱の外に出るべく寛大なる墓所で迎撃準備をしていました。
が、パタポン達の戦力インフレについていけず、パタポン達を倒すどころかそのまま倒され、邪悪の野望は叶わぬものとなりました。
パタポン3のインフレが激しいのは伏線だったんだよ！！！(aa略
まとめるならば「パタポン達に封印を解いてもらおうと当て馬も作ったけどパタポン達が強くなりすぎてやられちった☆」って感じです。
「箱のセカイでパタポン達をとっちめるために邪悪の力を利用したのに、パタポン達へのライバル心を邪悪に利用されてしまった」
と解釈できます。
ソナッチは元王子でしたから手のひらの上で転がす側の立場なので手のひらの上で転がされていたという事実が気に食わなかったんでしょうね。
まぁ当のパタポン達はそんなことに気付く気配は微塵も感じられませんでしたけどね！
いつも通り眼前の敵をなぎ倒していっただけです。
⑦エンディング
他の方の考察でも「ここでなんでヒーロー死んだことになってるん？」ってのが多かったですし、筆者も考察を始めるまで不思議でした。
が、①と③で書いたようにヒーローはラストダンジョン後に死んだのではなくストーリー開始前から死んでいます。
よって
ヒーローはアークパンダラを倒すことで邪悪の脅威からセカイを守るという3英雄との約束を果たしたのでこのタイミングで質問をして来たのだと思いますね。
もしかしたら箱は箱のセカイへの入り口ではあるけど出口ではなかったのかもしれません。
それに1,2でも見たような景色ですよねコレ、オエップとかありそうです。
ここがセカイの果てだとは到底思えません。
ではなぜおじいはここがセカイの果てなどと言ったのか。
パタポン達はセカイの果てを見ると目が潰れると信じています。
おじいもそれを信じていたのかもしれません。
おじいがセカイの果てだと言う場所をパタポン達が見る直前に、おじいは消えてしまいます。
おじいは歳なのでおそらく力尽きてしまったのでしょう。
目が潰れると言うことは何も見えなくなることと同義です。
生き物は死ぬとその身体の能力全てを、もちろん視力も失ってしまいます
おじいはきっと、セカイの果てを見られたのだと思います。
⑧スーパープリンセスフィーナ
ここまででストーリー全体の流れはそれとなく伝わっていると嬉しいです。
あともうちっとだけ続くんじゃ。
さて、ここではフィーナについて本気出して考えてみましょう。
ですが、プリンセスがヒーローのことを3開始時点に付けた名前で呼ぶのはおかしいんじゃないか？いやいやフィーナの時散々ヤッツァと呼んでいたのだしおかしくはないんじゃないか？などなど考えたのですが、一つ重要なことを思い出しました。
2の序盤を思い出してください。
嫌がるヒーローに無理矢理名前を付けましたよね？RPGの主人公みたいに。
そしてその後はヒーローはその名前で呼ばれ続け、最後にプリンセスにもそう呼ばれます。
このことから推察するに、パタポン達の倫理観的にはパタポン族からつけられた名前よりも神様からいただいた名前の方が大切なのです。
よって3冒頭で神から名前をもらったヒーローは以降その名前で呼ばれ続け、プリンセスもその新たな名前で呼ぶのです。
でも突然恋人がもりそばなんかに改名されていたらなんかイヤですね。
ところで、このプリンセスは一体どのプリンセスなんでしょうか。
というのも、2のセカイのプリンセスは2のセカイのヒーローと恋仲のはずです。
逆を言えば異世界から来たヒーローも異世界にいるプリンセスと恋仲でしょう。
つまり、ヒーローだけでなくプリンセスも異次元同位体だとする方が都合が良いです。
筆者は2終了時点でプリンセスはヒーローの旅立ちに納得した上で送り出していると思っているので、「どうして勝手にいなくなったの」とでも言いたげなこのセリフには違和感がありました。
しかし、このプリンセスが異世界から来た存在だとすれば、
異世界ヒーローがこちらの世界にやってくる
↓
異世界ヒーローがこちらの世界の箱の中で息絶える
↓
異世界にヒーローは帰ってこない
なので、異世界プリンセスが「置いていかれた」と考えるのは当然のことです。
そしてヒーローを探してこちらの次元まで来た異世界プリンセスを邪悪が見つけ出し、「このマスクを付ければイヤなことなんか忘れられるよ」だとか「このマスクを付ければヒーローに会えるよ」だとか甘い言葉で惑わし、フィーナに仕立て上げたのでしょう。
よって、3のプリンセスも何らかの手段で異世界からきた存在だとすれば辻褄が合います。
⑨バカ…じゃなかった、ポチ…でもなくてファンギル(支給品)
最後にファンギルの正体について。
筆者はオーメンカーメンが嫌いなのとまこトンが好きなので、ファンギル＝まこトン説をずっと推しているのですが、今回考察をしてみるとオーメンカーメン説の方がしっくりくる気がして来ました。
まこトンはヒーローではなくパタポン族との因縁があります。1にはヒーローいませんし。
対してオーメンカーメンはまさにヒーローに因縁があります。
そしてどの異世界でもヒーローはオーメンカーメンと面識があるはずです。並行世界ができたのはオーメンカーメンと出会った後ですしね。
ですので、あんな陰湿野郎が少年漫画のようなブチギレ野郎に生まれ変わるとか到底思えませんが、ストーリー的にはオーメンカーメンだと考えた方が納得がいきます。
このオーメンカーメンはどっちのオーメンカーメンなんでしょうね、もしかしたら異次元プリンセスを追って来た異次元オーメンカーメンかもしれません。
⑩まとめ
(パタポン3の)セカイは箱(の中での物語)だった、ということでした。
なんとか自分では納得のいく考察ができたので満足です。
が、パタポン3のストーリーの明らかな欠陥として、ヒーローの記憶が元に戻らない、もしくはプレイヤーがその記憶を見られないことが挙げられますね。記憶喪失モノでその記憶が判明するのは鉄則です。
マスクをつけて強力な力を手に入れて記憶を失う、は2も同じでした。
しかし2ではパタポーラ宮殿でヒーローの過去が見られたので、それが決定的な資料となってストーリー考察ができました。
対して3ではヒーローの過去の記憶は断片的に抽象的にしか現れなかったので、ストーリーの意味不明度が上がったのだと思います。
せめて4英雄と邪悪の戦いはムービーが欲しかったですね、回想シーンがゴーンしかないとかチョイスをミスってます、ゴーンがダークヒーローになった経緯こそ考察させるべき内容だと思いますね。
いかがだったでしょうか、パタポン3のストーリーについて「パタポンシリーズの3は意味不明のストーリー。コレデドウヤッテコウサツスレバイインダ」と投げ出さずにちょっとでも考えてみようと思っていただけたら幸いです。
パタポンのリマスターが出るらしいので3までリマスターしてストーリー補完までしていただきたいところです。もちろんバグ直しとゲームバランス修正もね。
そしてこの記事で最も言いたいことは
パタポン達はセカイの果てに辿り着いていないのでまだ新作出せますよ！開発者さん！
と、声を大にして言いたいですね、渋谷に移転している場合じゃないですよ。
何か気になる点がございましたらコメントをください、無理矢理辻褄合わせをしますよ。
同時投稿でストーリー攻略も投稿しました。
ストーリーをやり直して考察したいという方がいましたら是非そちらも参考にどうぞ。
では良いパタポンライフを。