日々
思い付いたことを並べ
それらをわずかな時間でまとめ
ここに
勝手に書き込んで来た

それは
メモ帳なるアプリの中で
出来上がると
待つことなくその場で
ここにアップして来た

しかし
その瞬間に
なぜか
そのすべてが消え去ることがある

それは
確かに操作ミスで
それが
デジタルなのだろう

仕方なくも
もう戻らないその言葉は
追うことなく
その場で捨て去ることにしている

わずか数分前ならば
同じにならずとも
似た表現の言葉を紡ぐことは
きっと出来るのだろうが

それはきっと
ここに書き込むな! とでも
言われてると思い
潔く諦めることにしている

そんな文字の配列は
2度と同じにならないもので
そこへと近づけるエネルギーは
次へと傾けて

消え失せたそれらに
戻ることを非とした

そう
人間たちの良いところは
忘れることが出来ることだと言う

そう
諦めるのではなく
忘れるのだ



いつかまた
思い出した時
似た感情でもあったならば
あの日選んだ言葉も
もしかするとその配列に
収まるかもしれないと

なんてことを思いながら
本日もまた
書いたすべてを
失ってしまった

わずかに
やり切れない気持ちもあるが
仕方ないと
今こんな言葉を並べ

繕っている


アナログ世代に訪れたデジタルは
便利さの裏側で
不便さとも戦っているわけです