先日
汚れた水替えにと
メダカの桶を掃除していたら
今年もまた
わずかながら卵を産み始めていて

ではと
それらを救い上げ
別の容器に移したら
翌日にはもう小メダカとなって
泳いでいて
なるほど
ギリギリ間に合ったと微笑んだ



そう
体長1ミリにも満たない
産まれたばかりの稚魚たちは
その場で
親メダカたちの餌食となり
せっかくの命を終えてしまう

それはやはり切ないことと
毎年こうして
その卵を探す

おかげでメダカは増える一方
それでも
その命をまっとうして欲しいと
身構えながら水面下を覗き込む



始まりは15年前

古代ハスの中に
湧いてしまったボウフラを
なんとか退治出来ないかと
わずか数匹のメダカを入れてみた

すると
ボウフラは居なくなり
メデタシメデタシ! かと思い気や
ハスの葉に隠た小メダカを見つけ
なるほど
キミたちが産まれたのかと
嬉しくなりながらも
まさか親が敵とはと
切なくなったのが始まり



そこから毎年毎年
数1000もが
産まれ
育ち
去る

見ればなんてことのない
普通のメダカ
それでも
愛おしさは増すばかり

ここ数年
そのハス鉢はなく
メダカだけが残っていたけれども

昨年からまた
新たに始めたハス鉢で
こうして泳ぎ始めた
我が家産まれ
我が家育ちのメダカたち



毎度
その水替えを邪魔した相棒は
もう居ないけれども

この小さな命でも
確実に世代が
繋がってくれているのが
嬉しくて仕方ない