昨年
どんぐりから育てて来た
ニックさんのコナラの木は
3本 冬を越してくれて
芽を葉を出した
ところがこの木
それはそれは大きくなる木で
アファンの森でも
今1番巨大な木
それをニックさんが好んで
マザーツリーと名付け
いつも
ニックさんは抱きついていた
そう
大人が2人で手を伸ばしても
まだまだ届かないほど
太い幹
そして
大きな森でも
そこの環境が1番好きだと
いつも笑っていた
更には
僕が死んだら
この木の根元に
僕の墓を作ってくれとまで
話していたから
財団は
もちろん! と
あれこれの手続きをして
メモリアルストーンとして
ニックさんを納め
また
このマザーツリーの根元にも
散骨した
すれば
秋にその木から落ちる
コナラのどんぐりには
ニックさんが宿っていると思いたい
ならばと
それらを拾い集め
我が家の狭い花壇に撒いてみた
すると
10本ほどが芽を出して
育ってくれたけれども
黒姫の森とは違い
ここ下界の夏の暑さには負けて
すべてを枯らしてしまった
ならばと
昨年
再度チャレンジをと
撒いて芽を出したそれらを
大事に大事に育てると
5本が夏を越してくれて
冬が来て
そのすべての葉を落とし
さてと思っていると
3本が冬を越してくれた
しかし
その巨木と化するコナラの木
さすがに我が家では
対応出来ずと
近所の公園か
それともアファンの森に戻そうか
検討しているところへ
ご近所の奥さまが通り
カクカクシカジカでと話すと
ならば
しばし我が家の庭でと…
そして
落ち着いた頃
その目の前の公園にと…
なんてわけで
本日
植え替え作業
ところが
その根は奥底まで伸びており
すべてを掘り切れない
仕方なく
そこそこで切り
丁寧に移植してみたが
果たして大丈夫か…
そのお宅の
大きな庭で
数ヶ月 様子を見て
大丈夫そうならば
公園に許可を頂き
植え込んでみようかと…
現在
ご近所のお爺ちゃんが
植えた50本もの桜で
なかなか
見応えある公園となった
西側には
オスとメスとの巨大イチョウの木が
その公園のシンボルともなり
春には桜
秋には黄金に輝くイチョウと
そこから落ちる多くのギンナンとが
鮮やかな姿を見せてくれる
その隙間へと
この
C.W.ニコルの木を植え
新たに希望を持った公園にもしたい
上手く育ってくれたならば
50年もしたならば
アファンの森のような
巨大なマザーツリーとなるだろう
そして秋には
多くのどんぐりを落とし
また新たな息吹は涌くのだろう
そんな
わずかな夢を描きながら
本日
それに関わった多くの
そう
通り過がりの方々をも巻き込んでの
大掛かりとなった作業
皆で微笑んでみたけれども
その頃には
僕らはここに無く
その姿を見ることは出来ない
しかししかししかし
そう
明日 世界が終わろうとも
僕たちは
今日 木を植えるのだ
ねえ
ニックさん
そんなことでしたよね
幸あれ…
1度
黒姫へ
アファンに森へと
いらっしゃいませんか?
そして
森を散策し
その最後に
ニックさんの眠る
メモリアルストーンへと立ち寄り
そこでそびえる
巨大なマザーツリーに
ニックさんのように
抱きついてみませんか?
すればきっと
人生観は
そしてきっと
守るべきものは
何かが見えることでしょう






