癌闘病末期になると、本人はもとより、第2の患者も末期症状になる。

通常の癌患者の場合でもそうなるが、モラハラ癌患者の場合は第2の患者の末期症状はx 10(10倍)になる。

この頃はもう私自身が「半死」状態。

とにかくこの状況から抜け出したい!!考えるのはそれだけだった。

 

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うちのモラ夫癌患者がステージ4までに至った経緯は以前にもお伝えした。

老衰のジジイの介護で関西から関東まで週1~2日で遠征。

直腸と転移した肝臓の癌を抱えながらな。

 

モラ夫は高校卒業後、大学、そしてその後の就職で関西に。

ジジイにしてみれば、「介護」より人生の最後ぐらい息子に頻繁に会いたかっただけやろう。で、モラ夫もそれに応えてくれた。それはそれで良かったやろう。

 

肝臓に転移した癌はCTでも「これ!」と確認できないほど肝臓全体に広がってて、

肝臓は膨張。最初の診断で「治療しなければ余命2ヶ月」と言われた。

何もしなければ、癌が破裂してたんやと思う。

ジジイがもうちょっと生きながらえてたら、

1. モラ夫が先に逝ってた。(オカンとアネはオロオロ)

2. ジジイとモラ夫のほぼ同時葬儀(私がジジイの葬儀にでなくて済んだ)

あるいは、

3. 数ヶ月の時間差でジジイ->モラ夫の葬儀

 

今のモラ夫はもう「半死」といっていいだろう。

体重は減少し、生気はなく、気力もなく、貧血で脳まで血が回ってないような状態。何言うてるかも分からんし。

自分でもそろそろアカンと自覚しているようでもある。

テレビのニュースで「癌について知る」云々言うアナウンサーの声が聞こえたが、

速効チャンネル変えとった。

おそらくもう聞きたくもないんやろう。元々「怖いから知りたない」と言うてたからな。

 

でも、ジジイの介護してた時は「ジジイの介護で自分が死んでもエエ」と思てたんやろ?ちゅうことは、その時はもはや私の存在も犬どもの存在も埒外やったんやな。

それはそれで別にエエ。それを非難する気はない。夫婦なんかしょせん他人やしな。

よっぽど相性のいい夫婦以外は、ただ単に長期間一緒に住んでただけの存在やからな。

だから、私には気使わんでエエんやな。それは分かった。

しかし!身内であるオカンとアネには気使ってんのはなんでなん?

それは不思議でしゃーない。

 

思うに、モラ夫は下手に生きながらえてしもたんではないか?

せいぜい2~3年で終了してれば、その「初心」も残ってやろうから、

「やり切った」感を抱きながら人生終了することができたんでは?

あ~あ、下手に4年半も引き延ばされてしもたな。

でも、「やり残したこと」もやったし、こないだは大学時代の同級生がプチ旅行にも誘てくれたし。もうエエやん。

 

おそらくこの後も半年ほど生きながらえて「5年生存率向上」に貢献することになるんやろう。ほんで、抗癌剤やってる間は「半死」状態も続くやろう。

「緩和ケア=無治療」になったら、抗癌剤の影響が抜けて1ヶ月ほどは体調もややましになるのでは?と思う。その時にまたアネとオカンのとこに行ったらエエよ。

 

でもな、「半死」状態で半年も生きながらえるぐらいやったら、

いっそ、急変して一気に逝ってしもた方がいいのでは、と思うことがある。

その時は私を恨むなよな。

骨の心配は要らんから。ちゃんと考えてある。安心せ~。