「熟年離婚」という言葉が出だしてもう数十年になるか。
定年後の夫と「1日中一緒に暮らしたくない!!!」という奥さん方の絶叫
うちは癌発覚から仕事を辞め(まあちょうど定年時期でもあったが)、それ以来ず~~~~~っとこの狭い家で一緒に暮らしている。
しかも「癌闘病」というオマケまで付いて。
だから「熟年離婚」を望む奥さん方の気持ちは明確に分かる。
オカンがあるオバちゃんから聞いた話だが・・・
オッサンが「定年になったら田舎に家を買うてのんびり暮らそう」とか言い出したらしい。そのオバちゃんは「エエ!!!冗談やない。」「私にはここに交流関係もあるし、今さらそんなド田舎行ってあんたの世話だけする人生なんかゴメンやで」
「行きたいんやったら1人で行ってき」ということになったらしい。
まあ、大阪の人間は他府県の人間と違て人との交流が好きでしかもうまい。
だから当然やが、オバちゃんは自分が築いた交流関係をオッサンのために捨てることはでけへんやろう。
これもオカンから聞いた話だが・・・
うちの隣の家は南九州出身で、オッサンはヘンコでケチケチ。オバちゃんは園マリに似た美人やったが、このヘンコ旦那に支配され、弟の結婚式以外実家にも帰らせてもらえず、ひたすら月々少額の「生活費」でやりくりする毎日。
月末になるとうちに「お醤油貸して」「お米貸して」等々、色々と借りに来てた。
醤油や米を買う金も尽きたんやろう。
まあ、このオバちゃんもちょっとおかしく、己の家のメンバーには気を使いまくるくせに、他人に対しては「猛烈に人使いの荒い」変人ではあった。
で、そのオッサンが亡くなった。その時はもう私は家を出ていたので詳細は分からんが、胃癌やったらしい。
葬儀の晩、オバちゃんの兄弟姉妹やら何やらも来てて、「ギャハハハハ~~」「ワハハハハハ~~」と大爆笑の声が聞こえてきたらしい。
今までそんな爆笑の声など聞こえてくるはずもない家からな。
ヘンコ・オッサンが亡くなって、完全にタガが外れた。もう、解放感一杯。
まあ、分かる。それでいいんじゃないですか?