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「行ってきま〜す」
朝7時半を過ぎた頃、二人は同じ時間に出発する。
競い合うように朝食を食べて、大急ぎで準備をして飛び出していく。
今年は桜の開花も遅かったので、新しい生活がスタートした感満載だ!
長女は3年間勤めた高校から転任し、新任地の高校に通うことになった。
若くて人気のある先生、別れも寂しかったらしく、花束で家がいっぱいになった。
教師冥利につきるだろう。
新しい高校は、前よりは家に近くなった。
そこは妻の母校、私が何度か妻を覗き?にいった懐かしい高校だ。
縁は繋がるもので、この高校の教頭は、私の高校時代の同級生。
一時期は一緒にバンドを組んでいたこともある。
長女はある運動部の顧問になるが、兼任する部で驚くことがあった。
長女はブラスバンド部の副顧問になった。
妻がいたブラバンだ。
妻は高校の3年間、このブラスバンド部で頑張った。
縁というか絆は繋がっていくものだ。
長女の学校には、私の知り合いのお子さんも数人いる。
どこでどう繋がっていくかはわからない。
だから人との繋がりは大切だ。
次女は特別支援員として、母校の中学に勤務している。
そこは私と妻が出逢った中学であり、私とそして私の父もPTA会長を勤めた学校だ。
まったく縁が深いというか、絆が強いというか、嬉しいことだ。
そして次女は、自分が中学時代にキャプテンをしていたバスケ部のコーチングをすることになる。
バスケ部の顧問の先生に憧れて、教員を目指したが、今は少し違っているが
理想の状況に近くなったと言える。
こんなに小さかった娘たち。
20年前に妻をママを失ってしまったけど、
娘たちは成長し、妻の絆が紡ぐ場所で働いている。
こんな感動はない。
20年間、逃げずに頑張ってきてよかった。
そして今日も娘たちは元気に飛び出していく。
母は嬉しそうに見送っている。
しかし、、、いい加減、私にご飯を作らせるのはやめてほしいのだが・・・。
※ノンフィクション「死別 父子家庭の20年の自叙伝」は、リアルタイムに追いつきました。
ノンフィクション部門で12位になり、死別シングル部門では1位になり、多くの方の目に触れることができたことを感謝いたします。
まだまだ私や娘たちの恋愛の話などがありますが、ここからは小説というより、現在進行系の日記、リアルタイム投稿の形を取らせていただきます。
区切りとしてですが、ご購読ありがとうございました。
以降もよろしくお願いいたします。
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