こんにちは。

 

本日の更新は髙橋(洋)です。

 

前回紹介したYouTubeの試合動画は御覧頂けたでしょうか?

今回のブログはその試合中のプレーについて解説していきたいと思います。

長尾プロ(全日本選手権ダブルス優勝)と森下ユーキ選手(JOPダブルスランキング最高69位)ペアとの試合です。

 

まずは試合前の精神状態について。

試合に誘ってくれた【うえむ】くんですが、当時は一緒に練習したりはしていたものの現役時代の戦績では格上の選手。

そんな【うえむ】くんに誘われたという嬉しい気持ちと、全然ダブルスの試合とか出てないけど大丈夫かな!?

という嬉しさ半分不安半分でした。

また出場予定の選手を聞いて正直1勝できれば良い方なのでは。。。と戦々恐々。

しかし、大会開催の3日くらい前に、台風接近による天候不良が予測されるため試合会場をインドアに変更しますと連絡が。

それを聞いた私は、『これ、ワンチャンあるんじゃね!?』に気持ちが変わりました。

そう、インドアカーペットのサーフェスがめちゃくちゃ得意なんです。

テニスを始めたのはクレーコートでしたが、そのあとバイトや勤務していたテニスクラブが高速ハードコートやインドアカーペットだったため、速いコート大好きなんです。

 

そして、大会当日。

ウォーミングアップはとくにサービスリターンを長めに時間を取り、スライスサーブの曲がり具合を確認。

そして確信。今日は結構イケるぞと。

 

試合前の打ち合わせでは、自分のサーブは良く曲がるからサービスゲームは主導権をとれると思うからと自分から先にサーブを打つようにしました。

普段から気をつけていますが、相手のバックにスライスばかり打っていると、サーブに慣れられて、欲しいポイントで使えなくなるのでフォア側のボディ(今回のサーフェスはとくによく曲がるから効果的)を適度に混ぜながらサービスゲームの組み立てを考えました。

1ゲーム目の40-30のサーブは最初のゲームをキープすれば流れを作れると思ったので、思い切り曲げてポイントを取りにいきました!

 

2ゲーム目、長尾プロのサーブでしたが、森下選手は怪我をしていたらしくまさかのサービスゲームで2バックでした。

ダブルスの難しさは前衛がいてリターンのコースが限定されることがかなりの部分を占めるので、これでリターンはどこかに返球できればOKになりました。

ゲーム序盤だったので、長尾プロもこのゲームはガンガンサーブを打ってこなかったです。

なんとか返球して、できれば森下選手と勝負!

40-30のポイントでは長尾プロがかなりプレッシャーをかけてきましたが、相手をよく見てクロスにパスが抜けました。

ゲーム序盤のファインプレーだったと思います。

長尾プロのボールはスピードがある上にスピン量が凄くて、良い形でボレーできないと弾かれたり、ボールが持ち上がらなかったです💦

 

3ゲーム目、うえむくんのサービスゲーム。相手のリターンミスが続き、あっさり40-0までいくのですが、まさかのここからブレイクされる。個人的には40-15での私の中途半端なボレーが非常に良くなかったと思います。

そのあとの40-30のプレーはきっちりボレーでミスなく返していましたが、相手のナイスプレーで流れを持っていかれました。

そのあとのデュースでの私のボレーもミスを挽回しようと力んでしまい最悪の結果になりました。

1セットマッチなので3-0にするのと2-1にするのではプレッシャーが全然違いますので反省の必要なプレーですね。

こんな時でもペアのうえむくんは文句も言わずに次のプレーのことを話し合います。流石ですね。

 

4ゲーム目は森下選手のサーブ。こちらは怪我の影響でアンダーサーブでした。そしてこのサービスゲームも相手は2バック。

かなり曲がるアンダーサーブですが、流石にリターンミスはしないので森下選手に返球してネットを取るという作戦です。

変化はしているし、叩くことは難しいので半面の中でワイドよりにリターンしたり、センターよりにリターンしたりと低リスクの中で工夫しています。

ネットを取ったあとはセンターに一回ボレーをしてからワイドへの配球でポイントを取るようにしました。

30-40のブレークポイントで相手がアンダーサーブからの二人前に来る奇襲を敢行!びっくりしてリターンが浮いてしまい決められてしまいました。

何度も使える作戦ではないと思いますが、これでこちらの頭の中には前に出てくるかもというのが印象にも残ります。

 

一回りして3-1。

続く私のサービスゲームはフォアサイドのセンターサーブが効いているのと、ラッキーなコードボールで順調にキープ。

 

6ゲーム目は温まった長尾プロの圧巻のサービスゲーム。

ここは是非動画をご覧ください。

 

7ゲーム目、うえむサーブ。良いポイントの取り方で30-0にするもそこからブレイクされて4-3(´;ω;`)

これで試合の行方はまだわからなくなりました。

それにしても長尾プロのボールがえぐすぎてどうしても前衛にいるときにブロックができません。。。

 

8ゲーム目、森下選手のサーブ。15-30でまた例の二人で前に出てくる作戦をやってきました!

ここで私はもう一度やってきたらストレートに打とうと決めていたので、それが見事にハマりました!!

30-40のブレークポイント、相手はまた二人で前にくる。今度はセンターに沈めて浮いた球をバックのドライブボレー!

なんでドライブボレーを選んだか覚えてません。

しかし、その積極的な選択が奏功してチャンスボールがきた!!

そこをしっかり回り込んで万全の態勢で逆クロスへ叩き込む!!!(個人的には今大会のベストポイントでした✨)

ブレイクして5-3。

 

9ゲーム目、ここをしっかりキープしてゲームを閉めたいところ。

このゲームはファーストボレーが上手くいきました。

サーブ以外はなるべく長尾プロの方に打たないようにしつつボレーをしっかり返球していくことでサーフェスが速いので有利に展開。6-3で勝てました!

 

良かったところはサーフェスの特徴を理解してサービスゲームを組み立てられたこと。

長尾プロを極力仲間外れにしてプレーできたこと(笑)

 

良くなかったところは味方のサーブのときの前衛の動き。ここはまた練習あるのみですね。

 

さて、前回の動画とは別アングルで対戦相手の森下ユーキさんがYouTubeで動画をあげてくれていました。

解説はありませんが、こちらの方がサーブの曲がりなどがわかりやすいかも??

 

こちらもぜひご覧ください。

 

 

 

 やっぱり前回の解説つき動画が良いよという方は

前回のブログからどうぞ!