独学で三線の腕を上達させる方法
(c) 阿野陽|写真素材 PIXTA
三線を購入してから多分5年以上は経っていると思いますが、
練習をサボりたおしているせいで、人前で唄えるレベルには到底達していないのが悲しいです。
沖縄に移住してから、ずっと三線のことは気になっていたのですが、
なかなか手に取る気になれずに、リビングの隅に飾っていました。
ここ数日、練習を再開したいという気持ちが盛り上がってきたので、
今日やっと三線を手にして、練習の再開にこじつけたわけです。
■独学ならではの悩みがあります
教室に定期的に通って教えを請う、というスタイルにどうもなじめない私としては、
必然的に独学で三線を練習することになるのですが、
独学ならではの悩みというものがあります。
・練習の仕方があっているのかどうかわからない
だいたいは、教則本を買ってきてその通りに練習するか、
唄いたい唄をただひたすら弾いて唄う、というパターンになっていくと思います。
そうすると、スランプに陥ったりした場合にどうやって抜け出せばいいのかがよくわかりません。
結局、好きな唄のつまみ食いを繰り返して、
まともに唄えないレパートリーが、ただただ増えていく、という状態になります。
ちょうど今の私がその状態です。
・上達しているのかどうかがわからない
練習を続けていると、そのうちにそれなりに弾けるようになってきます。
独学の場合にはそれで満足してしまいがちなのですが、
では、自分の実力はいったいどれくらいのレベルなのか、
それを判断するすべがありません。
・人前で弾ける度胸がつかない
いくら三線が上達したとしても、ひとりで弾いてばかりいたのでは、
いざ人前で弾くとなった場合にうまく弾けるとは限りません。
逆説的ですが、人前で弾く度胸は、人前で弾く経験の豊富さに比例します。
三線を弾いていさえすれば幸せ、というのであれば、
実は気にしなくてもよいことなのかもしれません。
しかし、もっとうまく弾きたい、もっと難しい唄に挑戦したい、
と思うのであれば、これらは克服すべき課題となります。
■モチベーションの維持に必要なもの
つまるところ、独学の場合には練習の強制力が働かないため、
三線を練習したいというモチベーションをどう維持するか、という問題に帰結する気がしています。
三線が好きで好きで仕方ない人は、無縁の問題かもしれません。
しかし、好きなんだけど飽きっぽくて、という私のような人間には大きな問題となってきます。
この、モチベーションの維持に有効な方法が見つかれば、
独学でも三線の腕を上達させることはできると思います。
今のところ、これが効果的、という方法は見つかっていませんが、
なんとなく有効かもと感じている方法のひとつは、人前で弾く機会を多く取ることです。
千葉県に暮らしていた頃、東京の新橋にある小さな沖縄料理屋さんによく通っていました。
このお店では、置いてある三線をお客さんが弾くこともできたため、
時々練習をかねて三線を弾いたりしたことがあったのです。
ところどころ間違えたりすることも多いのですが、
沖縄民謡に詳しくない人だと間違えていることすらわかりませんし、
皆さん酔っぱらっていることもあって、暖かく拍手してくださるわけです。
そうです、「ご褒美」、なんですね。
特に第三者から与えられるご褒美は、モチベーションの維持にとても有効だと思います。
このご褒美ばかりは、外へ出ないことには得られません。
■外へ出よう
沖縄に移住して1年、新橋の沖縄料理屋さんのように、
家庭的で、ひとりでも通えて、おまけに三線の弾けるお店を見つけたいなとずーっと思っているのですが、
いまだにそういうお店には出逢えていません。
沖縄のお店だと、お客さんの耳も肥えているはずなのでハードルは高いかもしれませんが、
「ご褒美」にプラスして、あわよくば「ご指導」もいただけるかもしれませんね。
まずは、希望に叶うようなお店を見つけ、足しげく通って仲良くなる。
もちろん、三線の練習は継続しながら、ですね。
いずれにしても、お店が見つからないから三線が上達しないんだ、
なんて本末転倒なことを言うようにならないようにしないと(笑)。
【三線教材】 教本「Basic of 沖縄三線」 |