奇跡の男⭐️

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大学病院に転院し、私たち親子は初めて無菌室に足を踏み入れました。

 

二重になっているドアが開いた時、ドキドキというか大きな不安は今でも鮮明に覚えています。

外の世界とは隔離された場所で、、、、言葉では表すことのできない場所ですよね。


ドラマで見たことはあるけれど、実際の無菌室にまさか入る事になるなんてきっと誰も想像してないですよね。

色んな有名人の方が白血病で、無菌室で戦い、、そして亡くなった事が頭をよぎり、、特に私は本田美奈子さんを思い出しました。

白血病は不治の病というイメージが強く、無菌室に入る時、いよいよなんだな、、と覚悟しました。

 

父は無菌病棟に入り、数日で菌が出てしまい病室から出る事が禁止になり、、、

結局その後の、9ヶ月間父は病室から出たのは数回の外泊だけでした。

他の患者さんとの交流もなく、ただただ孤独との戦いだったように思います。

 

菌が出る前、病室から出れた数日の出来事ですが、父が帰る私を無菌室の扉まで送ってくれていました。

寂しげな顔、、、そして扉が閉じる瞬間まで手を振る父の姿を見る度に、無菌室を出てから

私は毎回涙していました。なんと言えばいいのでしょう。隔離された場所、無菌室の二重扉はとても重く

そしてなんだか悲しく感じさせていたように思います。

 

 

 

私たち親子が入院した大学病院は、無菌室に入室できるのは家族のみ、友人や職場の方の

お見舞いは控えて下さいとのことでした。

最初はびっくりしましたが、菌を持ち込まないための一つのルールだったように思います。

 

父の退院後、一度だけ病棟の扉の前を通る機会がありました。

そしてもう二度とここに来ることはない。そんな思いで扉を後にしました。。。。。

そう強く信じたい自分がいたように思います。

 

きっと二重扉の向こう側には、様々なドラマがあり、、、、

 

父は病棟で退院が決まり、沢山の方から奇跡の男 と呼ばれていました。

というか、移植後多分先生ももう無理だと思われた日が何度もあり、、、、私たち家族も覚悟を決めた日もありました。

でも、奇跡の復活をしてくれました。


沢山の方々に感謝の気持ちを忘れずに、今を元気に精一杯生きています。

元気に過ごしています。


皆さんの希望の星になれたらと思います。