読んでみたら本当に心に染み入る素敵なストーリーで、でも『良かった』と言う心に残ったふんわりした感じしか思い出せなくてDVDでもう一度観てみることにしました。
ベストセラーとなった小川洋子さんの小説です。
交通事故で記憶が80分しか続かない天才数学者の主人公を世話する家政婦さんとその十歳になる息子とのヒューマンドラマなんですが、数学って聞くだけで苦手意識や意味不明な数式や記号がもはやなにかの暗号のようにしか思えないタイプな私でも、数学をこよなく愛した博士の言葉を聞くととっても美しく感じられ哲学の話を聞いているようでした。
『永遠の真実は、目でみえるものじゃない。ここ(こころ)にあるんだよ。』
『僕は、失うものはもうなにもない。今(一瞬一瞬)を精一杯生きれれば良い。』
心に響く台詞も沢山でした。
タイトルからは想像がつかないような心温まる心地よいストーリーにまたも癒されました。
『あ~、こんな話だったんだなぁ。』なんて、その当時に読み終えた後の余韻が甦りました。
ここに登場する博士から数学を教わっていたら、きっと私も数学が好きになっていたに違いない。
また、80分しか記憶できなくなってしまった博士にとって、時間の感覚は無意味、記憶が消えてしまったとしてもその一瞬一瞬、『今、ここ』を感じて生きることが全てであり、一見すると無意味に思える数字そのものも、それぞれに深い意味があり、それらの繋がりや組み合わせによって新たに生み出される意味も、実に美しかった。
機会があれば是非DVDか本を読んでみてください。
ありがとうございます☆
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