『三生三世十里桃花』(永遠の桃花〜三生三世)1〜10話 ※ネタばれあり
<崑崙虚修行編>
     ↑私が勝手に名付けたものです

崑崙虚には墨淵上神(武神)と弟子達が住み修行の日々を送っている。
ある日、墨淵は神器の玉清崑崙を放つが、扇子は世界中を飛び、崑崙虚へ戻ってくる。
↓『扇子が選ぶ弟子はどこにいる?』
その時、折顔上神が狐王の娘白浅を連れて訪れ、司音という名で男装させて弟子入りを願う。
崑崙虚に入ると扇子が飛んで司音の元に。扇子がこの者を選んだと知った墨淵は、女だと見破りつつも弟子として受け入れる。

一番末の弟子は嫌だとごねる司音に玉清崑崙扇を与え、17番目の末弟子として入門させる。司音の他に同時に入門した子闌や1番弟子の疊風、面倒見のいい令羽など17人の弟子がいる。

墨淵に片思いする瑶光上神は大事にされている司音に嫉妬し、水牢に閉じ込めるが、墨淵に助け出される。墨淵の怒りを買った瑶光は後日、彼と決闘するはめになる。

弱った司音を優しく介抱する墨淵。↓

司音が世話をする金蓮。司音が蓮を撫でると喜んだのか金色に輝く。
金蓮は墨淵が父神から預かった大切な仙胎で人の形になるのを待っている。

司音は兄の白真から玄女を崑崙虚でかくまってほしいと頼まれ、許しを得て一緒に住むことになる。幼馴染の白浅を羨み、同じ美しい顔に変貌できる術を折顔上神に教えてもらっていた。

ある日、墨淵は修行で籠るので、司音の監視を令羽に言いつける。やんちゃ過ぎて手に負えないと困る令羽に、司音には莫大な量の写経を言いつけているから大丈夫と言う墨淵。

司音は、令羽の憧れの狐王や折顔も見られるとそそのかし、青丘である狐王の孫娘誕生祝いに行こうと崑崙虚を出る。
近道をしようと翼族の地に入ると、仙術が使えず翼族に襲われ囚われてしまう。
令羽を養子にしたいと言う翼王擎蒼
司音は王女臙脂に気に入られ、こっそり逃がそうと助けてくれる。その途中、第2王子の離鏡と遭遇する。
↑この役のチャン・ビンビンは今まで見た中で一番イケメン度が高いような
一緒に池に落ちたり、他の翼族からかばってくれたり、司音を気にいる離鏡。
離鏡の宮殿で酒を飲み酔い潰れ、10日も眠っていた間に、狐王の孫は生まれ、令羽は何度も自殺を試みていた。
酔いが醒めた司音といる時に兄の離怨が来るが、「こいつは俺に譲れ」と庇う。
「女に飽き足らず男とも戯れやがって」と吐き捨てるように言う離怨
「こいつは男装してるが女だ。俺が堕落した方が都合がいいだろう?」と離鏡。

戦いで民が傷つくのを嫌う離鏡と司音は友達になろうと話す。友達と言いつつも気になって仕方ない離鏡は酔って司音に迫る。
「好きだ」
「俺を受け入れてくれたくせになぜ拒む」
「いつ私が受け入れたのよ!」
酔いつぶれた離鏡は司音に蹴倒される。なぜか嬉しそうな司音。

夢で修行中の墨淵に助けを求める司音。墨淵は翼族の所にいることを知る。

その頃、翼王擎蒼から養子縁組の書状が東華帝君の元に届く。「翼王が公然と崑崙虚を辱しめた。墨淵に対する挑発だ」と話す東華。
崑崙虚にも書状が届き、怒り立つ弟子達。助けに行こうとする弟子達を止め、一人で助けに行く墨淵。

司音の目の前に突然現れる墨淵。一緒に令羽を助けに行く。強力な上神は翼界でも仙術を使え、大勢の翼族相手でも一人で対抗する墨淵。翼王擎蒼と墨淵が戦う中で、司音を助ける離鏡。その時、空に雷が走る。

天劫か」と慌てて崑崙虚に戻る墨淵たち。迎える弟子達は崑崙虚を閉じ、墨淵は司音をかばい雷に打たれる。
※天劫…神から与えられた試練。それをクリアすることで上位に進化する

そのおかげで、司音は上仙になることができたが、深手を負った墨淵は治療のため篭って瞑想に入る。

目覚めた司音はそばまで近づけないが、師匠の元へ行き「早く出てきてください。汁物をお作りします」と泣きながら伝える。
その言葉を聞いて、痛みに顔を歪めながらも微笑む墨淵。
そして、金蓮から人の姿が現れる。
「そんなに泣けば師匠の心が乱れる。まったく馬鹿だな」とつぶやくその男は墨淵にそっくりだった。

翼界におり場が無くなった離鏡は司音を忘れられず崑崙虚へとやってくるが、追い返され、洞窟へ移動する。そこにいた鳳凰が暴れ出し離鏡を襲う。助けに入る司音は玉清崑崙扇で戦う。
そこへ霊宝天尊がやってきて、この鳳凰を預けてほしいと頼む。天尊が育てていた鳳凰だった。お詫びの印に破雲扇をくれる。
崑崙虚では翼族の力を使えない離鏡は傷つき、洞窟で体を癒す。その間に司音に詩を何通も送る。
ある日離鏡が自殺を企てたと従者が来て、慌てて離鏡の所へ駆けつける。
「目覚めてくれたら嫁ぐ」と話しかける。目を開け、起き上がり抱きつく離鏡は愛を誓う。
司音もだんだんその気になり兄白真に結婚したいと手紙を送ろうとした時、日頃から妬ましく思う玄女は司音に成りすまし、離鏡を誘惑する。離鏡がいくら後悔しても司音の気持ちはもう戻らない。

酒を飲み悲しみにくれる司音を慰めるために墨淵は修行を早く切り上げて司音の元に。

一方、離鏡は仕方なく玄女と結婚することに。翼王擎蒼から結婚を受け入る代わりに墨淵の陣法図を盗めと玄女は命じられる。傷ついた姿で崑崙虚の前に放り出された玄女をかくまう司音たち。

翼族は謀反を起こし天族に戦いを挑む。墨淵の49変化する"七道の陣法"があると安心していたら、玄女に陣法図を盗まれ、戦いの中で破られる。天族は大きな犠牲を払って翼族に打ち勝つ。擎蒼は東皇鐘を取り出し、世界を破滅に導こうとするが、それを作った墨淵が自分の元神を生贄にして封印する。
↑巨大化した東皇鐘が空に出現
東皇鐘に向かう墨淵。

令羽が戦死、瑶光も素錦族を率いて捨て身で作戦を実行し犠牲となる。墨淵は仙体だけを残し、元神の魂は離散してしまう。「私を待て」と言い残して。
※元神…肉体を超越した命の精髄

司音は崑崙の弟子達を酒で酔わせ、墨淵の仙体を盗み青丘に隠す。墨淵が戻ることを信じ、司音は自分の心臓に剣を刺し、九尾白狐である自分の血を飲ませ、師匠の仙体を腐敗させず保存する。墨淵の弟子となり2万年の修行の恩に報いるために。恩なのか愛なのか?

東華帝君は「墨淵にとって死後も最愛の弟子となり共にいることが最も望むこと」と司音を捕らえようとする天君をなだめ、「皓徳君が治める6万3082年の秋、翼族の乱が終結。父神の嫡子 墨淵と弟子の司音は共に隠棲し行方知れずになった」と記すことにした。

崑崙虚で金蓮の光を受けた聖君の長子央錯の后楽胥が子を宿し、金蓮はついに人間として誕生。夜華と名付けられる。

そして、7万年が過ぎる。
青丘

弟子達は自分の故郷へ戻り、崑崙虚は寂れてしまっていた。疊風と子闌は墨淵と司音をどこまでも探し続けていた。

東皇鐘の封印が7万年後に解けると、墨淵から封印の術を授かっていた司音。今度は自分の命をかけて再び封印すると決意する。


東皇鐘に封印されている擎蒼とやり合い、封印はできたものの代わりに、自分は仙力を封印され、老いて容色も衰える人間にされて人間界へ落とされる。

そんな白浅(司音)の行方を誰も知ることはなかった。