伯母の一日葬に参列した。

母に会ったのは4ヶ月ぶり。

大事なことは報告もしてこないが、どうでもいいことはいつまでも覚えていて何回も聞いてくる。

思い出すだけで腹立たしいのでこれはまた別の機会に。



伯母の葬儀は今どきのシンプルで温かいお別れができた式だった。

名前入りの供花はお断りするという喪主の方針だったため昔気質の母は受け入れられずにご機嫌ななめだったが、わたしはアリだと思う。

家族が準備した祭壇のお花で充分だった。



精進落としの時、わたしより年下で長男の嫁の喪主(長男は6年前に亡くなっている)がやってきて

「四十九日以降の法事は家族だけで行いますので」と言う。

それもアリだと思うのはわたしや妹だけ。

喪主がテーブルから去ると母を始め、少し年上のいとこ達はざわついていた。



代替わり、昔からの風習、変える勇気は必要だと思う。

でも故人への想いは変わらないはず。

心の中で想う、お墓ヘ行ってもいい。

お塔婆の数でケンカするわたしと母…なんてバカバカしいんだろ。



夫が亡くなってから親戚と会うことも避けていたのに、弟、父が相次いで亡くなりそんなことも言ってられなくなったわたしだったけれど

少し免疫がついたかな。

ただ、やっぱりあの日のことが重なる。

いろんなことを思い出してしまった。



ベランダのお花に毎日アゲハチョウがやってくることに気づいた。

ここは6階、こんな高くまで?

明日も飛んできたら夫の名前を呼んでみようか。