R1年度種まき結果 萼羽 | ROKA BLOG

R1年度種まき結果 萼羽

ひゃ~、朝が寒くてたまりません。寒さは苦手、一気に機能と気力が萎えてしまいます(笑)。

 

まだ霜は降っていないので、これが本当に霜が降りたら・・・、想像もしたくありません。

 

さて、私は気力が萎えるのですが、パンジー・ビオラたちは本格始動。虫もいなくなりますしね。

 

日を追うごとに花も増えていきます。

余った畝に播いたホウレンソウも発芽!この時期に播いてもよほど寒くない限りはどんどん育つという宮崎です。

 

さて、今年はどんなものを播いたのかと花を見ながら思い返してみると、生産現場用にフリル系、バニー系、反転咲き系他もろもろ。そして、萼羽系もわずかに播いていました。

 

「萼羽(がくばね)」とは、萼が花弁に変化したもので、極めて珍しい系統です。

 

今のところ私の知る限りでは、石川園芸さんの系統、眞田じゅんこさんの系統、石村あさみさんの系統だけです(他にも出ているかもしれませんが)。

 

これは発見されて年数も浅いので進化もまだまだです。

 

昨年、石川園芸さんと眞田さんの系統をお預かりしたのでいろいろ交配を行ってみました。

 

 

 

眞田系×石川系

 

高確率で萼羽が伝わっています。特に上から3番目の個体の萼羽は大きいです。

 

お二方の中間タイプがこの系統に加わりましたよ。

眞田さんの系統

 

これはかなり以前から持っていらっしゃって選抜を続けれられている系統です。

 

で、この系統には面白い特徴のある個体が混じります。

分かりますか?

なんと、「距(きょ)」が3つあるんです!

 

距というのは後ろの出っ張りの部分のこと。通常はこれは1つなのです。これを見つけられた眞田さんの観察眼には脱帽するしかありません。実に細かなところまで見ていらっしゃる。

 

この変異、何かに繋がると思うのですが、まだそこを見つけられていません。

 

 

(萼羽×眞田系ローズビオラ)×萼羽

 

母親個体は眞田さんの交配、それに萼羽を“戻し交配”をしてみました。母親は萼羽ではなかったのですが、戻し交配によって萼羽が再現できました。それも大きくなって!

 

上から2番目の個体は、多弁化傾向があります。それで萼羽です。これから萼まで全部が花弁の花に繋がるかもしれません!

 

最後のパープルに個体は、これまでに見た中で多分一番大きな萼羽だと思います。

 

更なる変化を狙っていろいろな組み合わせをしてみました。

萼羽×(萼羽×眞田系ロースビオラ)

 

上記とは逆交配。不思議なことにこちらは出ていない。まあ、個体数が少ないのでそのせいかもしれません。

 

パンジー・ビオラの他家受粉の場合、多くはどちらも種子親にしてもほぼ同じような結果になるですが、時折違う感じになる場合もあります。

(萼羽×眞田系ローズビオラ)×石川系

 

残念ながら、第一段階ではわずかな兆し程度でした。

石川系×市販多弁咲き品種プリムローズ

 

多弁咲きは実は萼も数が多くなったり、複雑な形なったりするので組み合わせてみました。

 

結果は普通に戻る(笑)。

 

でも、戻し交配をすれば可能性が高くなることが分かりましたので、それを含めてこれらの中で交配を組み合わせ、萼羽の再現と更なる進化を狙っていこうと思います。

 

ただ、石川さんは萼羽の育苗(販売)はしばらくお休みとのこと。眞田さんにはこれらをお返しするので、さらに頑張っていただきたいです。