落合系 | ROKA BLOG
2019-03-31 00:50:23

落合系

テーマ:パンジー・ビオラ

今年度も明日で終了!

 

お花屋さんにとっては年末、母の日と並んで書き入れ時、おかげさまでとても忙しい一週間でした。

 

このところの天気と気温で成熟が一気に進んだ様で、とにかく時間があれば、種取りを行っていました。と、言う訳でブログの更新もままならず・・・(笑)。

 

明日も丸一日採種の予定となっております。頑張らねば!です。

 

さて、皆さんご存じパンジー・ビオラの育種家の落合けいこさん、今年の苗は元気な時に採られた最後の種から育苗されたものでした。

 

ですので、ここから種採りをしなければ絶えてしまう。その貴重な遺伝子を繋ぐ取り組みが各所で行われています。

ここ、アナーセンでも。

ローズビオラ

 

多弁咲きの系統です。多弁になるにつれて花粉が少なくなって来るので受粉は大変。でも、これらの株は一部一重も出るのでそこから花粉を取って受粉が出来ています。

花絵本 クリームイエローセミダブル

 

花絵本の中のセミダブルタイプ。上弁が多弁化している興味深い個体です。花粉があるので受粉作業は順調です。

‘ドレスデン’

 

ホワイトの超多弁の品種になります。突然変異ではなく、八重咲き系統の最高の株をメリクロンされており、まためしべは正常なので受粉すれば種が採れます。

 

ここまでの多弁になると一重を掛けてもいくらかは多弁の個体が分離します。

 

落合さんの系統は多弁化遺伝子を他の系統より含んでいる可能性が高いので今交配を試みているところです。

‘ピンクレース’

 

落合さん独特の花弁の揺れです。同花型の‘ラベンダーレース’もあります。これらは花粉はたっぷり出ているので受粉は順調に進んでいます。

‘ラベンダーラウンドレース’

 

丸弁の系統もあります。

アプリコットラビット

 

落合さんのイメージとは違うタイプも花絵本には混じっていました。

 

おそらくこれは未完成。これから選抜をされる予定だったのだと思われます。

‘香りのカナリア’

 

改名がなされたようで、頭に「香りの」が付きました。フリルの強い個体とクリーピングが強い個体があり、どちらも種付は良好、別々に採種します。

 

作家さんの作品は唯一無二。その人にしか出せない特徴があり、それが評価されている部分でもあります。

 

ですので、その作家さんの特徴そのものを他の人が維持するのはとても難しいことです。

 

でも、やり方はあってその一つが「代を進めない」ということ。

 

種採用の親株の選抜時点での小さな違いみたいなものが代を重ねることで増幅してきますので代を進めない。

 

つまりはその株から取れる限りの種を採って保管して数年かけて小出しにしていくやり方です。

 

なお、これについての詳しい内容は園芸Collection Vol.16に寄稿していただいた横浜植木の河合隆行さんの「神戸ビオラ」の文章を読んでいただけるといいかなと思います。

‘ラベンダースター’

 

これは落合さんからかなり以前にただいたのを私が選抜維持している落合さんの系統。

 

最初の花型とは違ってきているともいます。ですので、これは「私から見た落合さんの花イメージ」でしかありません。

 

作家性の引き継ぎはとても難しい。

 

でも、遺伝子の引き継ぎはいろんなやり方があっていいと思います。

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