幽霊の日:『釣灯籠を持つ骸骨』など幽霊画8点が6年振りに展示中 | パンデモニウム

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※何度かのブログフォーマット変更により改行ポイントがずれてしまい、ほとんどのページがガタガタになっております。
読み難くて申し訳ないです。

 ↓ 読売新聞(2016.7.4) より

 

◆小高の掛け軸8点

 

南相馬市の金性寺に受け継がれる「釣灯籠を持つ骸骨」や「雪女」

などの幽霊画の掛け軸8点が、東京都墨田区の江戸東京博物館で

5日から始まる「大妖怪展」で6年ぶりに展示される。

 

 ↓ 駒井源琦(こまい げんき:但し、姓は駒井、本姓は源、名が

  琦なので、単に源琦とも)・筆、『釣灯籠を持つ骸骨』(18世紀頃)


釣灯籠を持つ骸骨01

 

 

東日本大震災の前までは毎年夏、同寺の「幽霊地獄絵展」で公開され

ていたが、震災の地震で同市小高区の本堂が壊れ、東京電力福島

第一原発事故の避難指示区域にもなったことで中止されていた。

 

住職の原啓寿さん(58)によると、幽霊画は先代の住職が骨董店で

見かけた掛け軸を「成仏できない霊が気の毒だ」との考えから買って

供養し、話を伝え聞いた人から持ち込まれるなどして80点以上に

増えた。

江戸博での展示は、以前から親交のある板橋区立美術館(東京)

元館長の美術史家で、大妖怪展を監修した安村敏信さんなどからの

誘いがきっかけになったという。

 

同寺の檀家の中には震災の津波で犠牲になった人がいる。

住民らは避難指示で地元を離れて暮らす。

原さんも一時、栃木県や東京都に避難し、2011年夏からは先代住職

が使っていた同市原町区の茶室を仮事務所とし、避難先でお盆の

供養などを行っている。

 

原さんは、江戸博での展示が6年ぶりの公開になることを感慨深く受け

止めている。

5年の空白は避難が長引いていることを物語るからだ。

 

小高区など同市の避難指示区域の大半は12日に解除される。

本堂など同寺の修復にはまだ5年以上かかるといい、すぐには帰れ

ないが、原さんは「檀家とともに歩んでいきたい。いつかは掛け軸も

小高で展示できれば」と話している。

 

他に展示されるのは、菊池容斎の「美女と幽霊」や門井掬水の「牡丹

灯籠」など。

東京での大妖怪展は8月28日まで。

作品ごとに展示期間が異なる。

(以下略)

 

 

 ↓ 金室山 金性寺(きんしょうじ)HP より(以下の画像全て)

  2007年の「幽霊地獄絵展」の様子


幽霊画17
 


幽霊画18
 



幽霊画19
 

 


幽霊画20
  

 


幽霊画21
 

 


幽霊画22
 

 


幽霊画23
 

 


幽霊画24
 

 


幽霊画25
 

 


幽霊画26
 

 


幽霊画27
 

 


幽霊画28
 

 


幽霊画29
 

 


幽霊画30
 

 


幽霊画31
 

 


幽霊画32
 

 


幽霊画33
 

 


幽霊画34
 

 


幽霊画35

 

 

 ↓ なお、この時には妖怪絵巻も!!

  墨一色ですし、絵もやや拙いので、松井文庫蔵の 『百鬼夜行絵巻』

  の写しでしょうね(見えないところも有りますが、妖怪のラインナップ

  はほぼ同じのようです)


百鬼夜行絵巻01 金性寺
 

 


百鬼夜行絵巻02 金性寺  

 

 


百鬼夜行絵巻03 金性寺  

 

 


百鬼夜行絵巻04 金性寺  
 

 


百鬼夜行絵巻05 金性寺


 

 

 

本日は「幽霊の日」という事で、幽霊画の話題です (^ω^)

 

ここ数年、盛り上がりを感じてはいましたが、怪談・妖怪・幽霊に関す

るイベント・出版は百鬼繚乱となっています!

美術館や博物館でも浮世絵を中心とした幽霊画、妖怪画の企画展

が催されてますし、そうした企画展から書籍が作られてもいます。

 

まあ、『妖怪ウォッチ』 が絡められる事もしばしばですが、ここに来て

『ポケモン』 も盛り返してきましたね (;・∀・)

 

これらの幽霊画の中には、名高い絵師のものも有るのですが、数が

数ですので別の機会に譲りたいと思います ( ´Д`)=3

 

 

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