実は、民生委員は研修の連続です。
これは、民生委員法に書かれています。簡単に書きますと・・・・
民生委員法第二条に人格識見の向上、業務に必要な知識と技術を習得する努力をしなさいと書かれています。
さらに二十四条5項には、民生委員が市区町又は、地区で結集される民児協には、民生委員に対して職務に必要な知識と技術を習得させなければならないと定められています。
よって研修の連続になるわけです。
単位民児協の中に専門部会があり、どこかの部会に必ず入らなければなりません。
専門部会の名称は、地域により違ったりしますが、私の所属する市の民児協及び市にある15地区の民児協の専門部会としては、児童福祉部会・高齢福祉部会・しょうがい福祉部会の3つになり、オラは11年間しょうがい福祉部会に所属しています。
こういうやつって珍しくて、いろんな部会を経験するんですけどね。
もちろん、部会の専門分野ばかりの研修をしているわけではありません。
高齢福祉、児童福祉、生活福祉(貧困)、地域福祉(防災等)の研修も受けています。
何もしない民生委員と言われがちですが、そうでもないんですよ^^
さて、オラが所属するしょうがい福祉ですが、児童や高齢もどんどん手厚いものとなってきましたが、しょうがい者(児)に対するものは、オラたち民生委員が手を出さなくても良いほどに手厚くなっています。
生まれて、あるいは後天的なものでも必ず、専門家の目が入ってケアをされるからなんですね。
唯一なのかなぁ?
発達障害については、専門家でもわからない部分があったり、実は発達障害なのに検査項目に当てはまらなくて発達障害と認められない隠れ発達障害を抱えられている方も居ます。
女性のアスペルガー症候群の方に多いようです。
ここで、アスペルガー症候群について、誤解をされている方も多いようなので知っているものだけを書いていきたいと思います。
先程、隠れ発達障害と書きましたが、いったいアスペルガー症候群と言われる方がどれくらいいるのかと言うとこれが、はっきりしません。
日本には、100万人くらい(1%)、いやいや600万人(5%)は潜在的も含めているんじゃないだろうかとも言われています。発達障害すべてを含めると800万人いるともされています。
アスペルガー症候群の定義ですが、自閉症スペクトラム障害のなかで、知的、言語の遅れがないものとされます。
知的に関しては、私達のIQの平均が100であるのに対して、アスペルガー症候群の方たちのそれは、115という調査結果が出ています。
頭脳は優秀なんですが、コミュニケーションを取るのが下手(冗談が通じない人がかなり居ます。)、こだわりが強い、臨機応変な対応ができない(仕事の合間に話しかけると嫌がったり、パニックになったりする人がいる。)計画的なものを構築できない。
他にもあるんですが、いずれも生きづらさを抱えて生活をされているというのが特徴になります。(上記に上げたものがすべてのアスペルガー症候群の人に当てはまるわけではありません。)
また、シングルフォーカスを持つ方も多いようです。
シングルフォーカスとは、メジャーリーガーの大谷選手が、好きだとします。
ファンであっても私達は、野球を見ているなら大谷選手ばかりを見ているわけではありません。投手が投げる、バッターが打つ、ボールがどこへ飛んだか確認する、野手がどのようなプレイをする等の連続の動作を追いかけるんですが、シングルフォーカスで物を見る方は、大谷選手しか見ていない、大谷選手が投げる。大谷選手がキャッチャーからの返球を受けるのを見る、打たれても大谷選手がどんな動きをするかだけを見ている。
ですから、大谷選手に関してはものすごく詳しくなるんですね。
他のものを見ることができないデメリットがある代わりに、信じられない才能を見せてくれる人が私達よりも多いのも特徴の一つです。
自閉症スペクトラムのスペクトラムなんですが、連続体や範囲の意味があります。
ですから、スペクトラムを表現するときこんな図形が用いられることが多くあります。
虹なんですが、連続しているが境界がはっきりしない。
私達とアスペルガー症候群の方との違いってなんでしょうか?
実は、違いは曖昧なんですね。はっきりしているのは、生きづらさを感じて生活していらっしゃるかどうかだけなんです。
私達にも得意、不得手があります。
オラなんて、人前に出てしゃべるのが苦痛である。整理整頓が苦手。仕事をしているとき家族にはなしかけると苛立つことが多い。でも他人だと苦にならない。
みさんもきっと生活していく上で苦手なものってあると思いますし、アスペルガー症候群の方たちには、たくさんの得意分野があるのです。
色んな人達が世の中に居ます。自分にとって苦手な人、うまがあう人様々。
必ず嫌味を言う人で嫌われているかと思うと、良い一面を見せる人がいる。
アスペルガー症候群の人も知的障害の人も身障者も色んな人がいる社会の中にいるひとりの人なんですよと言われる講師の方がたくさんいますよということで、今日の話はおしまい。