P-model以来、平沢進氏の音楽世界の荒唐無稽っぷりは、日本の「映像の先駆性」に合致してる前撮り感がタフに感じられます。ファンタジーとももうろうともつかぬ、混とん前提の「藁らなさ」を感じつつ、その「向こう側」に足場を感じさせる拠り所がある。
当該作品の世界観は、世相に漂う「曰はく言い難い不明瞭感」が映像にFIXされるにあたり、平沢氏の作品世界がいい具合に不安も煽りつつ、されど美麗にスマートでもあるというアンビバレンツが快感になる。
監督の技量がこの音楽にマッチさせた描画でキャラクターの不安定ぶりを背景込みで「不遜あふれまくり」をそのまま許容をさせにかかり、他の映像作品で躊躇しそうなぬかるみを、軽々と小走りに駆け抜けていった。すさまじいセンスの塊。







