7歳の姉がよその家の手伝いをして面倒を見ています。
大人たちはこの子どもたちが捨てられたことを知っていますが、子どもたちは知りません。
(北朝鮮の子ども〈6歳〉)
(お父さんはいつ帰ってくるって?)「お金ができたら」
(お母さんは?)「来ない」
(お母さんは来ないの?)「…」
一緒に待っていた4歳の末弟は餓死したそうです。
(北朝鮮の子ども〈6歳〉)
「粉に(水を)入れて食べます」
(どれくらいもらえるの? 粉は)「一食(400グラム)」
(おなかすいた?)「はい」
(おなかすいた?)「はい」
(粉をもらったらご飯は誰が作ってくれるの?)「下のお姉ちゃんが…」
10代の兄もいますが、ずいぶん前に塩田に行ったというだけです。
(北朝鮮の子ども〈6歳〉)
(お兄さんはどこに行ったの?)「お兄ちゃんは塩田に…」
子供は前世紀にも劣らぬまま生きていけなさの中にいる。
世界はよくなってなかった。
残念なことだし、彼ら彼女らは大人になって、どういう気持ちを胸に秘めるんだろう。