いい人からこころがやられる国 | アメブロなpandaheavenブログ

アメブロなpandaheavenブログ

最近漫画の先生始めました。
好評です☆

写真を撮ったり映画を見たり。でもやっぱり普通が一番!
みんなも無理しないでね!

image

相棒の職場で外国籍の優しい男の子が心を病み始めてしまった。

 

これまでにもいくらか不調を訴えたり、上司とのやり取りで困難さから退職を願い出るなど、相棒自身が救いに回った件のある子だったから、前兆はいくらかあったが、頑張る方に傾くかも知れないという一抹の期待もあって、永らえてもいたし、頑張ってくれてもいた子だ。

 

なんといっても人に対して口調も態度も優しい子だった。

将来はヨーロッパに、と展望も持ってる子だった。そのリタイアのとっかかりは急だったけど、それが申し出られるまでにも相当な葛藤が遭ったのだと伺わせる小さな挙動は、あちこちに見受けてはいました。

ですので、ある意味、ついに、だったのかもしれません。

 

パンダパンダパンダ

 

ネットを少し見渡せば、メンタルを強くする方法、だとか、社会で挫折しやすい人の傾向・5ポイント!みたいな見出しにいきつくことがある。

 

経済的な側面から語られやすいのか、精神に被害を被る人の視座というより。経営側が困らないで済む指南だとか、まだ世間への見渡しの利かない若者へ、社会に本格進出する前の心構えに、みたいな面構えで、精神を病む人の側にしてみれば「加害側に勇んで飛び込んでいくような」記事の姿勢が、もはや寒々しく映る。

 

日本は自殺大国だ。

世界にも常々上位に位置したままだ。

 

子供も大人も自殺に向かわされるのを阻止できてないし、世界のうちにも上位を「維持し続ける」という負の側面を改善できてないからには、現在の国民性の根っこに精神論でぶち抜け!みたいなマッチョ思想がバイアス多用して息づいているのだろう。

 

自国民だけならまだいい、外国から来てくれた人にも、日本人は「自殺」を植え付けるまでの文化的素地になってやいないかとの懸念が、このごろ私には気にかかる。

 

 ワグレの時と同様、訃報は国内のネパール人コミュニティーに瞬く間に広がり、少し遅れて私のもとにも届いた。ちょうど、知人から「最近入ってくる留学生たちは何かがおかしい」と聞いたのもこのころだった。

 ドゥルガの場合、来日からあまりに早すぎる死だったため「日本での生活ではなく、家庭の事情が理由」とささやく人もいた。ただ、当時はドゥルガの来日前後の様子や、彼をよく知る人にたどりつくことはできなかった。

日本のネパール人向けメディアによると、遺書などはなく、ルームメートたちも警察に「彼が自殺するなんて信じられない」と口をそろえたという。病院での死亡確認後、ドゥルガは名古屋市内で荼毘(だび)に付された。

自殺した人は、弱い人、ではない。

むしろ大いに優しく、人の分まで気持ちを背負う人の傾向が強い。

 

言いくるめるより、言いくるめられるだけの柔軟さを持つ人ほど、自殺サイドのエリアに追い込まれやすくさせてるのは、社会の制度設計に決定的な落ち度が埋設されているように思えてくる。


こうした「外国の方」にまで自殺を萌芽させてるのか、ともはや看過しがたい規模に膨れ上がってる気がしてやまないのです。

 

人は多分、「迷惑をかけまい」が事由にできる自死を選ぶ生き物だと思う。

 

冒頭に挙げた、病み初めの子に、相棒は連絡するのもつらかったろう?辞めてもいいよ、と口添えしたそうだ。


一旦は退職を目論むまでくたびれきったところを、相棒が自分とこのユニットに逃げといで、と口説いたいきさつもあるため「あれが良くなかったのかもね」といわれると、言いようのない胸苦しさを覚えた。

 

なにより、相棒も私も「今以上に傷みきれる刹那」があるのを知ってるし、そこにみすみす駒を進める困難と嫌気は、人生を破棄するまで到れるので、そんな見合わぬやり口に達する前に、遠ざかるに限る、は二人共の信条でもある。


死ぬことに、値するものはないんだから、逃げるほうが断然いい。

 

外国籍ってだけで、俄然生きにくい日本って国だ。家庭事情にもその影はついて回り払拭させないくらいには日本に在住する制度設計は「外国籍」の人に連れなくて冷たさを堅持したままだ。柔和になったことがない。

 

その上、その日本国内でメンタルを病みだすときに、日常生活に摩擦を覚えてる上に、「自分の弱さ」の扱いかねなさ由来にみえる症状が、重荷に加わるのは想像に易いことだ。

 

日本人でも日本国内に生き続けるを放棄せざるをえなさまで追い込まれるのに、外国籍にはそれ以上の過酷を背負わせてる上に、修復のごく難しい部分を破壊されている。

 

どうしてこうなんだろう。

いつも途方に暮れるテーマ。

 

「アルファビル」なるゴダールの映画に「自殺は中国で発明された」なるフレーズがあったように覚えがある。実際がどうとか、ではなくSFとしてのこのフレーズが妙に生々しく「自殺は発明される」存在なのかも、が色濃く心に印象される事実に、こころが震えたのを思い出した。