機動戦士Zガンダムからの直の続編です。

が、ノリは全然違います。


放映当時は小学生だったのですが、その頃の小学生用の雑誌の記事にも「Zガンダムはお話が難し過ぎたので、今回はわかりやすく作ってあります」的な紹介文があったのを覚えています。


ガンダムって、ファーストの頃から子供には小難しそうな話で、それを子供ながらに友達とワイワイガヤガヤと論じながら、理解した気になって楽しんでいたので、この紹介文を読んだ時に、「無理にわかりやすく作ったガンダムってつまらなそう」と言うのが何よりの印象でした。


で、実際には大人になるまで全話観たことはなかったんですよね。


今回はまとめレビューです。


話の舞台は前作の直後。

グリプス戦役が終わった段階です。

エゥーゴとティターンズで内戦をしていた地球連邦軍ですが、ティターンズはほぼ壊滅。エゥーゴも主力部隊はアーガマ隊だけになっていたし、アーガマ隊もクワトロ大尉(シャア)は行方不明、カミーユも精神崩壊状態だし、僚艦のラーディッシュは撃沈、エマ中尉とカツは戦死していて、MSパイロットとして稼働できるのはファ軍曹のみとかいう状況で、サイド1のシャングリラコロニーに逃げ込むのが導入部です。


この辺はかなり悲壮感のある導入のはずですが、シャングリラコロニーにいた本作の主人公ジュドーとその仲間たちがいきなりずらっと出てきてはガンダムを盗もうと引っ掻き回して、ドタバタ劇になっていきます。前作最強パイロットの1人、ヤザン大尉も出てきますね。ただでさえ満身創痍のアーガマ隊はこの最序盤でいきなりサエグサが退場になります。


ガンダムの母艦のクルーのうち、目立たない人たちって、たとえばファーストならオムル、ジョブ、マーカー、オスカ、CCAだとメラン副長とかいますが、Zの頃のクルーってキャラがしっかりたってるし、その後の作品にもちょこちょこ出るので印象的なんですよね。シーサー、トーレス、サエグサ、アストナージ、ハサンとか。

本作だとトーレスメインの回があったりしますしね。


で、シャングリラコロニーにきたアクシズの舞台とドンパチしながら、話は進んでいきます。


この辺の進行が実に緊張感に欠けるんですよね。本当ならかつてないくらいのピンチな状況からのスタートなのに、それがあんまり伝わらない。まあ、子供向けに作ったからなんでしょう。余計なエピソードを入れたりしつつ、前半はダラっと進行。


中盤のアフリカ戦線あたりもあんまり見所もなく、というかジュドー達だけをダカールに先行させるとかいう補給も確実性も無視したブライトの決断はそれまでのシリーズにはない無謀。


ダブリンにコロニーが落ちる辺りから路線変更になったのかシリアスっぽくなってきますが、それまで散々茶化してきたキャラを真面目ぶらせるので少し白けてしまいます。


戦闘もただのロボアニメで、いわゆる大会戦みたいなのって、ほとんどないんですよね。


で、いきなりグレミーの反乱が起きて、最終局面へ。


でも、これもハマーン対グレミーがメインで、ジュドー達は戦力もネェル・アーガマ一隻というのもあって、ハマーンの助勢みたいな感じだし。


ストーリーは正直グタグタですよね。


MSもイマイチなんですよね。

どれもゴテゴテしたデザインばっか。

洗練さにかけるというか、意気込みが見えないというか。


結局ラスボスたるハマーンの乗機はZの頃とおんなじキュベレイだし。


Zが映画化した時にZZ自体がなかったことにされたのがわかるような気もします。


相当なガンダム好きじゃないと全47話を観るのは結構キツいと思います。

いつか全話レビューをあげれたらなぁとは思いますが、ZZは全話見直すの結構ストレスなんですよね(笑)。


ZZは正直アニメ版よりも小説版の方が良いんですよね。全2巻で読みやすく綺麗にまとまってるし、それだけ読んでればアニメの方見なくてもとりあえず全体の流れがわかるし。


ガンダムシリーズはアニメの方がメインで、小説版はあくまでサブ的なモノですが、Zはほぼアニメに忠実だし、ZZはアニメより優れてるし、F91は映画に出来なかった部分がキチンと描かれてるし、なので、この3作は読んでも損はないかと思います。


あくまでも個人的な感想ですが、

おすすめとしては


ファースト劇場版3

Z→TV全話

ZZ→小説版全2

CCA→劇場版

F91→劇場版+小説版全2

Vガン→TV全話

ポケットの中の戦争→OVA6

08MS小隊→OVA11

0083→OVA13


だと思ってます。