クローンの話が出たので。
いかにもナチス・ドイツが企てそうな設定だ。
ナチス・ドイツで開発されたクローン技術、出来た心臓は日本へ渡り、巨大なフランケンシュタインになって、バラゴンと戦ったり、さらに分裂してサンダとガイラになったりした。(!?)
いやいや、本当の目的は「弾に当たっても死なない兵隊」よりも、「ヒトラーのクローンを作る」ことだった。
かくして、ブラジルからやってきた94人のヒトラーのクローン(と思われる少年)。
「ルパン」でマモーを演じた西村晃が、この映画ではメンゲレ博士の宿敵リーベルマンを吹き替えた。(立場は逆?)
出てくるヒトラーの分身たるガキは、どいつもこいつも可愛気がない。(ドイツだけに。)
ヒトラーの父親は65歳で死亡したので、同じ生活環境にすべく、クローンのガキの育ての親たる65歳の公務員を殺していくという、結構無茶な計画をたてるメンゲレ博士。
第四帝国は築かれてしまうのか?
映画自体は79年制作されたので、「VS複製人間」よりも1年後というのが興味深い。
技術としてのクローンが可能となった現在、世界のどこかでは、絶対にクローン人間がいると思うが。