6月12日(火)
胃カメラの結果を聞きに、近所の病院に行きました。二人で行きました。

呼ばれて診察室へ
若い男の先生が 
   「先日の結果ですが
        悪性のガンです」と
表情一つ変えずに、あっさりと言いました。

えっ えぇーびっくり
とどちゃんの表情が固まりました。
ちょっと  ちょっと 
痛いくらい動揺が見て取れました。

それなのに
先生は淡々と続けます。
   ガンは食道と胃の接合部にあること
   手術は大掛かりになること
   この病院では手術が出来ないので、別の
   病院を紹介すること

「で どこが良いですか?
     この近くだと⚪️⚪️病院 とか  ⚪️⚪️病院
     お住まいの近くだと⚪️⚪️病院とか」

こんなにとっさに聞かれるもんなの?
状況もよくわからないのに。

私はとどちゃんの背中を擦りながら、
「有明のガン研は?」と言いました。
情報も何も無いけれど、
少なくても近所の総合病院よりは
ガンの専門病院の方が良いよね。

その後の記憶は曖昧です。
何が起こったのか
しばらくは言葉が見つからず、待合の廊下で、私達はただただ手を握り合って、紹介状を待ちました。

告知を受けた診察室の隣はガラス張りの事務室になっていて、さっきの若い先生が、ナース達と談笑していました。
   この先生こんな風に笑うんだ
私はぼんやりと眺めていたのを覚えています。