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2009/08/05 (前回ネット書き込み日)

以前書いていた俳句を、新しく契約したネットに書き込みたいと思い、事情がありネットからはすべて削除した2009年から2014年までの写真俳句ブログを、もう一度このネット上に書き込ませていただきます。上記日付はその当時ネットにアップした短文(点線の下の大文字部分)と俳句の作成日付です。

 

父と母のことや空襲のことは、7月25日の「ハーモニカ長屋」で、この追加文で書いてしまっていました。同じことを短く書いてはいても、すでに書いていることに気付き、やはり今日書くべきだったと、つくづく思っています。

六日と九日は、決して使用してはならない「狂気」が投下されました。その前にも多くの都市が焼夷弾などで、炎の中に失われていきました。

大学を捨てた数年後、郷静子さんの「れくいえむ」という小説が発売されました。すぐに購入し一気に読みました。

横浜大空襲の中で、軍国教育を受けてきた少女が、どのように生きようとしたか。

なぜか作者と、主人公の少女が重なったりもしてしまいました。作品が突きつけてくるものが、主人公の少女から突きつけられていると感じたからでしょう。

もし、「横浜大空襲」のことに関心をお持ちになられましたら、神奈川新聞の以下のアドレスをお読みください。新規登録しなくとも、必要なことは読めるようです。

 

 

神奈川新聞「カナロコ」

   空が燃えた日:1945.5.29 横浜大空襲

https://www.kanaloco.jp/news/social/article-744910.html

 

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父母ともに、小学校の教師だった。

 

父は、徴兵を合法的に忌避するため、

外地と呼ばれた植民地台湾で、

現地の子どもたちと過ごしていた。

 

母は、疎開で足りなくなった、

東京の教師として、

疎開できぬ子たちと過ごしていた。

 

東京への空襲は、

母の勤めていた下町を襲っていた。

 

夜になると、

炎が空より降ってきていた。

 

 

今日の一句

 

 大南風焼け尽くされし都市を貫き

  オオミナミ ヤケツクサレシ トシヲヌキ

 

 

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